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・初心者が書いたので口調ガバガバの可能性大
・ゾムと猿山(らっだぁ)の出番多めかも
・創作設定多数有り
・なんだかんだ言って生徒のみんな猿山大好き設定

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二次創作
先生、助けに来たで

#11

9章


 オレは、小さい頃から警察官になりたかった。悪いやつを追いかけて捕まえる、そんなヒーローみたいな存在になりたかった。だけど…親がそれを許してくれなかった。
「いいか、お前は"支配者"になるんだ。支配者になるためには、桃瀬家からあの"偶像"を奪わなければならない。わかったな?」
「…」 コクリッ
「よし、それでこそ"猿山"家だ」

 "桃鬼伝説"…桃太郎の昔話と似ていて、全然違う話を何度も聞かされてきた。鬼の血を浴び、鬼となった桃太郎。彼の家来は、"猿"、"戌"、"鳥"。猿山家はその"猿"にあたるという。
(もし、猿山家が桃太郎…"桃瀬"家につかえていなかったら、オレは…)
…いや、そんなこと考えても仕方ない。オレは猿山家としてすべきことをするだけだ。
 
 やがてオレは小学生になった。その頃からだっただろうか。オレは自分の感情を顔に出さないことが得意になっていた。
(たしか同じクラスに桃瀬家のやつがいるはず…[漢字]仲良く[/漢字][ふりがな]接近[/ふりがな]しておきたいな)
なんて考えていると、突然話しかけてきたやつが一人。
「ど〜したんだお前?具合でも悪いのか??」
「?!…いや、大丈夫。えっと…お前誰??」
「オレは"天野 絵斗"!よろしくな!!」
そう言って手を差し出すそいつの顔を見て、正直なんて脳天気なんだ、と思った。しかも、声がでかい…
「あ、そうだ!!コイツ、オレの幼馴染なんだ!仲良くしてやってくれよ!!」
とか言って、[漢字]緑髪[/漢字][ふりがな]ワカメヘアー[/ふりがな]のやつも連れてきた。

「…"戌亥"だ」

その名字を聞いた途端、ドクン…と心臓が大きく波打つのを感じた。
(この名字、知ってる…桃鬼伝説の"戌"にあたるやつだ)
「あ、そうだ!お前の名前はなんていうんだ?」
「…猿山、らだ男」
途端に、戌亥が警戒するような視線をこちらに向けてくる。おれも一瞬睨み返してやった。…その時。


「あの、はじめまして。三人ともお友達…?良かったら私とも友達になってほしいな」


話しかけてきたのは、一人の少女。その姿を認識し、思わず緊張感が全身を走った。浮いてる。まずそう思った。決して悪い意味などではない。その少女の顔があまりにも整いすぎているのだ。戌亥なんて固まっている。少女は、にこりと微笑んだ。
「私、"桃瀬 薫"。よろしくね」
(桃瀬…!)
オレは運が良い。向こうから近づいてくれた。後は情報を聞き出せば…
「オレはらだ男。よろしくな」
「じゃあ…"らぁ君"って呼ぶね?」
「…は??」
待て待て待て、距離を縮めすぎだろッ?!なんだこのコミュ力は?!?!
「嫌だった…?」
「あ、いや、別に大丈夫…」
「ほんと?よろしくねらぁ君!」
「ラーク?たばこか…?」
…何言ってんだ[漢字]コイツ[/漢字][ふりがな]戌亥[/ふりがな]。真顔で言うなよ、笑っちまうだろ。

 …とまぁ、オレ達の出会いはこんなもんだ。オレは高校生になってから桃瀬の愛人となり、さらに距離を縮めることになった。…が、未だに情報を聞き出せていない。
 結局何もわからないまま大人になった。オレは親に言われるがまま、"零陀小学校"の体育教師となる。…桃瀬と一緒に。
「私はらぁ君の隣のクラスの担任みたい。お互い頑張ろうね!」
「…あぁ、そうだな」
最初はただ仕事をこなすだけのつもりだった。なのに…

 「猿山!」
「こら、"先生"をつけなさい"ゾム"!!」
「猿先生!!」
「"山"をつけろ"山"を!!💢」
これがいつもの日常。やがてゾムが逃げ、オレが全力ダッシュで追いかける。そして、二人して怒られる。おらは今まで、これほど非効率なことをしたことがなかった。だけど…
(なんでこんなに楽しいんだろう…)
知らず知らずのうちに、この日常が続くことを願ってしまった。

…幸せが続くわけ、ないのに。




















 「オレ、お願い事があるんすけど…」
"コネシマ"がそう言ってきたその瞬間、[漢字]ついにこのときが来てしまった[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]、と思った。
オレはこれまでの調査で、偶像のありかを突き止めた。しかし…鬼の力を得るためには、誰かが"お祈り"をしなければいけないということもわかっていた。だから…[漢字]こいつ[/漢字][ふりがな]コネシマ[/ふりがな]を利用したんだ。

「なら…"零陀神社"でお祈りをすれば良いんじゃないか?」















[中央寄せ]こうしてオレは、"鬼"となった。[/中央寄せ]







































あぁ、父さん、母さん…これで良いんだよな?

後は、鬼の力を知ってしまったやつらを殺せば良いんだよな?

………なぁ、どうしてこんなに胸が痛いんだろう。

……………ハハ、そうか。

























[中央寄せ]「オレは、あいつらを大好きになっちまったんだな」[/中央寄せ]































いつからだろう、こんなに感情を抑えるのが不得意になったのは。せっかく猿山家の願いを叶えられたのに…お願いだから、早く帰ってくれよ。
「オレは、あいつらを[漢字]傷つけたくない[/漢字][ふりがな]殺したくない[/ふりがな]…」
…でも、ダメなんだ。オレは"猿山家の人間"だから。幸せなんて望んじゃ…


「[大文字]戻ってこい、猿山らだ男〜〜〜!!!!!![/大文字]」
「!!」


(ゾム…?なんで、なんでオレなんかを助けに…)
なんて思いながらも、気がつくとオレは…"光"のほうへ、手を伸ばしていた。
「…はぁ、これだからあいつらは…ごめん、父さん、母さん…


















[中央寄せ]               オレ、猿山家を[漢字]裏切る[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]わ」[/中央寄せ]









続く…



作者メッセージ

やっべぇ今回めっちゃ長い()

2025/01/17 09:18

第二理科室 ID:≫.pnqNWIKosTsk
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