二次創作
先生、助けに来たで
遥か遠くで空が白み始めている。夜が明け始めたようだ。
「…猿ゥ、校舎の中にいなかったな」
ゾムが残念そうに呟く。彼らは、一度屋上の鍵を閉めてから三十分ほど校舎内を探し回ったが、猿山の姿はなかった。
「となると、残るは屋上か…あそこは見晴らしがえぇから隠れる場所なんかないで。追いつかれたら…もう逃げられんと思う」
「トントンの言う通りや。…でも、オレはもう命を懸ける覚悟は出来とる。帰りたいやつはもう帰っていいんだぜ?」
「愚問だよ、ゾム君。オレ達はもう覚悟が出来ている。さぁ、行こう![大文字]オンマイウェイ!![/大文字]」
「…てことで着きました!屋上!!…の、前!…じゃあみんな、開けるよ」
「「…」」 コクリッ
ようやく、このときが来た。最終ステージへの鍵が開けられる。
[大文字]カチャッ[/大文字]
「お前らァ〜〜まだ帰ってなかったのかァ〜〜〜?!」
鎌が鈍く光る。全員はゾムを囲むように突っ込んでいった。
「ゾム!オレ達が殺られても気にすんなよ。なんとしても水晶だけは守るんや」
「シッマ…わかったぜ!」
「よし…おらおら猿山ヘイヘイ!!お前の相手はこのオレや!!」
コネシマが挑発するように走り出す。猿山はそちらへ走り出した。
「おら死ねぇ!!」
猿山がコネシマに向かって鎌を振り下ろす。
「ッッ、やっべ…」
ここまでかと覚悟をし、コネシマが目をつぶった時。
「[大文字]シッマぁぁぁ!!!![/大文字]」
"彼"がコネシマを突き飛ばす。鎌は空を切った。
「"ウツ"!!」
「オレが最初に猿ゥに襲われてた時、助けてくれた恩返しや」
照れくさそうにウツは鼻をこする。コネシマはニッと笑った。
「死ぬ時は二人で一緒やで、ウツ!!」
「それは嫌やw」
「なんでやッ?!」
「待てェ〜〜〜!!」
そんな彼らに向かって再び猿山が追いかけてくる。その時、[漢字]発砲音[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]が響き渡った。銃弾が彼の足元に飛んでくる。
「それ以上この子達に近づいたら撃つぞ…!」
絵斗が拳銃を構える。猿山の標的は彼へと変わった。
「絵斗〜〜〜!!!」
猿山が走り出そうとした次の瞬間、白い煙が彼を包む。
「兄さんには近づけさせないで?」
「大人しくここで止まっててください先生」
ロボロとトントンが消化器を噴射する。ロボロは兄に向かって叫んだ。
「兄さん!今のうちに偶像を探してきてくれや!!!」
「!わかったよ呂戊太!!!」
絵斗は神社の中へと消えていく。まもなくして、境内に転がっていた偶像を掲げて戻ってきた。それを見届け、"彼"が動き出す。
(先生…ようやく助けられるで…)
すぅ…と大きく息を吸う。消化器の霧が晴れ始める。絶対に外すわけにはいかない。彼は、できる限り大きな声で叫んだ。鬼となった先生にも、届くように…
「[大文字]戻ってこい、猿山らだ男〜〜〜!!!!!![/大文字]」
「!!」
パリンッとガラスが割れる音と、バキリッと何かが折れる音が響いた。
続く…
「…猿ゥ、校舎の中にいなかったな」
ゾムが残念そうに呟く。彼らは、一度屋上の鍵を閉めてから三十分ほど校舎内を探し回ったが、猿山の姿はなかった。
「となると、残るは屋上か…あそこは見晴らしがえぇから隠れる場所なんかないで。追いつかれたら…もう逃げられんと思う」
「トントンの言う通りや。…でも、オレはもう命を懸ける覚悟は出来とる。帰りたいやつはもう帰っていいんだぜ?」
「愚問だよ、ゾム君。オレ達はもう覚悟が出来ている。さぁ、行こう![大文字]オンマイウェイ!![/大文字]」
「…てことで着きました!屋上!!…の、前!…じゃあみんな、開けるよ」
「「…」」 コクリッ
ようやく、このときが来た。最終ステージへの鍵が開けられる。
[大文字]カチャッ[/大文字]
「お前らァ〜〜まだ帰ってなかったのかァ〜〜〜?!」
鎌が鈍く光る。全員はゾムを囲むように突っ込んでいった。
「ゾム!オレ達が殺られても気にすんなよ。なんとしても水晶だけは守るんや」
「シッマ…わかったぜ!」
「よし…おらおら猿山ヘイヘイ!!お前の相手はこのオレや!!」
コネシマが挑発するように走り出す。猿山はそちらへ走り出した。
「おら死ねぇ!!」
猿山がコネシマに向かって鎌を振り下ろす。
「ッッ、やっべ…」
ここまでかと覚悟をし、コネシマが目をつぶった時。
「[大文字]シッマぁぁぁ!!!![/大文字]」
"彼"がコネシマを突き飛ばす。鎌は空を切った。
「"ウツ"!!」
「オレが最初に猿ゥに襲われてた時、助けてくれた恩返しや」
照れくさそうにウツは鼻をこする。コネシマはニッと笑った。
「死ぬ時は二人で一緒やで、ウツ!!」
「それは嫌やw」
「なんでやッ?!」
「待てェ〜〜〜!!」
そんな彼らに向かって再び猿山が追いかけてくる。その時、[漢字]発砲音[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]が響き渡った。銃弾が彼の足元に飛んでくる。
「それ以上この子達に近づいたら撃つぞ…!」
絵斗が拳銃を構える。猿山の標的は彼へと変わった。
「絵斗〜〜〜!!!」
猿山が走り出そうとした次の瞬間、白い煙が彼を包む。
「兄さんには近づけさせないで?」
「大人しくここで止まっててください先生」
ロボロとトントンが消化器を噴射する。ロボロは兄に向かって叫んだ。
「兄さん!今のうちに偶像を探してきてくれや!!!」
「!わかったよ呂戊太!!!」
絵斗は神社の中へと消えていく。まもなくして、境内に転がっていた偶像を掲げて戻ってきた。それを見届け、"彼"が動き出す。
(先生…ようやく助けられるで…)
すぅ…と大きく息を吸う。消化器の霧が晴れ始める。絶対に外すわけにはいかない。彼は、できる限り大きな声で叫んだ。鬼となった先生にも、届くように…
「[大文字]戻ってこい、猿山らだ男〜〜〜!!!!!![/大文字]」
「!!」
パリンッとガラスが割れる音と、バキリッと何かが折れる音が響いた。
続く…