A.ヒーロー? Q.いいえ、探偵よ
[太字]変な校則[/太字][漢字][/漢字][ふりがな]Plus Ultra[/ふりがな]
相澤くんの隣に座ること30分。
「お前、スマホ触ってるくらいならくらいなら戻れ」
『何言ってるの、相澤くんの側だからいいのよ』
少しからかいを入れて言う。そうすると
「大人を揶揄うな」
すぐにバレた。さすがは、イレイザー
『ん"〜....それで、相澤くんも行かなくていいのかしら?』
「あぁ、もうか。はぁ....行きたくねぇ」
『はい、強制よ』
芋虫状態の相澤くんを引っ張りながら行く。
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A組の前で、
「てか、お前もさっさと入れ、遅刻扱いだぞ」
『相澤くんと入るからのセーフよ。あっ、私までも変人だと思われないか心配だわ』
そしたら、無言でガヤガヤしている教室のドアを開かれた。
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」
空気が凍った感じがした。その中を○○は堂々と渡り、自分の席についた。
「ここはヒーロー科だぞ」
あら、今年も除籍出そうな雰囲気。てか、ゼリー飲料あんな速さで飲んで詰まらないのかしら
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
それ嫌な先生が言うセリフ上位にあるわよ。最悪な先生になってるわね。
「担任の相澤消太だ、よろしくね」
『ふっ...』
相澤くんがよろしくねなんて言ったものだから笑ってしまった。そうしたら睨まれた。怖いわね
そして全員座っているのを確認して彼はゴソゴソと寝袋を漁った
「早速だがコレ着てグラウンドに出ろ」
と服を取り出す彼に、え、入学式じゃないの!?と全員が困惑するがとりあえず体操服を貰おうと出席番号順に取りに行く
必然的に○○が最後になり体操服を取りに行けば、
「お前、先に行って準備してろ」
『....扱いがひどいこと』
ドアを開いて、グラウンドへ向かう。少し目立ったわね
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準備も簡単なものだったので、少し準備運動をしていると
他の生徒たちが来て相澤くんが何かを言い、
「個性把握テストォ!??」
「入学式は!??ガイダンスは!?」
あぁ、今伝えられたのだと分かった。まぁ、知ってる方がおかしいのだけれど。
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
「…!??」
聞き返した人に冷静に返す相澤くん
「雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り。ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ?『個性』禁止の体力テスト。国は未だ画一的な記録を取って、平均を作り続けてる。合理的じゃない」
まあ、文部科学省の怠慢だよ、と彼は続ける
確かに、合理的ではないのよね。
「爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった」
「67m」
「じゃあ『個性』使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。はよ、思いっ切りな」
「んじゃまあ―…………………死ねぇ!!!!」
随分と暴言だこと......
あいざーさんのほうへ視線を戻すと、彼のたたき出した数値にみんなは目を見開かせた
あの個性で705m.....まぁ、いい方。だけれど、"個性"がちゃんと伸びていない。もっと伸ばせるのに
「まず自分の“最大限”を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
「なんだこれ、すげー面白そう!」
「705mってマジかよ」
「『個性』思いっ切り使えるんだ!!!さすがヒーロー科!」
面白そう....ねぇ、彼の地雷を踏んだわよ。
その言葉に相澤はピクリと反応をした後、ニヤリと口角を上げた
「面白そうか…。ヒーローになる為の三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?
…よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、
除籍処分としよう」
その言葉に、はあああ!?と皆が悲鳴をあげる
あぁ、ほら言わんこっちゃない。
「生徒の如何は俺達の自由!ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」
まだ入学したばかりなのに、理不尽だ!という批判の声にもどこ吹く風
「自然災害、大事故…身勝手な敵たち…。
いつどこから来るか分からない厄災。日本は理不尽にまみれている。
そういう理不尽を覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならお生憎、これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。
Plus Ultraさ。全力で乗り越えて来い!」
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