A.ヒーロー? Q.いいえ、探偵よ
『昨日は事件があって、今日は入学式。忙しいわね、ほんと(事件と言っていいレベルかしら、あれ)』
そう言いながら、ドアノブに手をかける。
『行ってきます』
私のクラスは1年A組。少し特別枠で入ってる、担任は相澤消太こと、イレイザーヘッド。なんでそんなこと知ってるかって?
『探偵は、物事が起こる前に知っておくものなのよ』
体力テストもあるそうだけど、最下位は免れる。無個性だって、運動神経には自信があるから
あとは
『緑谷出久、ワン・フォー・オールの9代目後継者。どんなものか見せてもらうわよ』
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迷うことなく、A組につく。
ガラガラ.....
『.....早めに着きすぎたかしら?』
誰もいない教室を見て呟く。自分の席に荷物を置き、あることを考えた。
『せっかくだし、ねぇ』
イレイザーに会いに行こうじゃない
カッカッ.....
1人の少女が歩くたびに廊下の音は華麗に鳴る。
コンコン
『失礼。』
ガラッ
ドアを開けると、教師が揃っていた。皆、驚いていた。早いから?否、無個性合格者が来たからである。
「...何の用だ」
ドアから1番近いイレイザーが口を開く。
『ん?いえ特に?暇だったもので』
そう言ったら扉を閉められそうになった。
『ちょっと、閉めないでもらえるかしら?』
そう言うと
「帰れ」
すぐに返事が返ってきた。
『酷いわ.....どうせ教室で会うのだから今会っても変わりはないのに.....ねぇ』
そう言うと、イレイザーから少し距離を取られた。
「....どこから情報を取ってきた」
疑い深い目でそう言う
『少し調べただけよ?そんなに警戒しないでちょうだい。』
そう言っても、イレイザー、他の教師たちの警戒は解けない
『ほら、探偵って情報収集が大事じゃない』
そう言ったらイレイザーが「あぁ、探偵とか言ってたなお前」と警戒を解いてくれた。他の教師たちも皆、同じように
『生徒、ましてやレディにお前は失礼だこと....』だから彼女の1人や2人もできないのよこの男
「1人も2人もいらん」
心の中を除いたようにイレイザーが言う
『....それでイレイザー「相澤」...相澤くん、「先生」...そのまま生徒と会うつもり?』
ずっと気になっていたのだ。なんだ、その芋虫姿は。
「あ?あぁ.....別に問題ないだろ」
『生徒からの第一印象は変人だと思っておきなさいよ』
すると「敬語」と一句言われる
『親密度が高いと思ってちょうだい』
「.....来るな」
イレイザーこと相澤くんの隣へ行こうとしたら間一髪で言われた。
『あら、酷い。少しぐらいいいじゃないの、ねぇマイクさん?』
「そうだぜイレイザー!ここはアタックするチャ....がはっ」
マイクさんが言い終わる前に相澤くんがグーパンチした。
(...可哀想に)
(お前のせいだろ)
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