A.ヒーロー? Q.いいえ、探偵よ
電車に揺られながら、携帯を見る。
「っ........ぁ.....」
「はぁ......ふ.......」
.....痴漢に遭遇ね
しょうがない、見てしまったものは見てしまったもの。ヒーロー科として助けようじゃないの
すると一つのシャッター音が鳴る
「っ....!?」
『写真は撮ったわよ、次降りなさい』
犯人の手首を捻りながら言うと、悔しそうな顔を浮かべる。
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「ありがとう!感謝する!」
『感謝されるほどじゃないわ』
「雄英高校の制服......あぁっ学校!!」
遅延証上げる!ごめんね!?と言われて、遅延証を渡される。3時間.....盛ったわね.......
『どうもありがとう』
お礼だけ言ってその場を去る。否、去ろうとした。
「あ、あのっ!」
『...あら、何かしら』
「さっき、ありがとうございましたっ!」
『そう.....次は無いように気をつけなさい』
「....はいっ!」
手短に済ませると彼女は走り去った
....少し寄り道でもしようかしら
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ス○バに寄ったら丁度良くなったわね。
そう思いマスコミがいる門を影を薄くし、バレずに潜ろうとした
すると後ろから感情がこもった視線を感じ、振り返る。
「○○チャン」
『貴方.....』
.....何故この時間帯に?何故此処に?私がこの時間に来るのが分かっていた?目的は?
思いもしなかった事態に焦っているのが自分でも分かる。
でも、顔には出さない。あくまで、自然に、ただ知り合いと偶然会った時のように
「○○チャン......あぁ、情報は間違って無かったんだな......制服も可愛いぜ?でも、雄英ってのはムカつくなぁ......」
『....ありがとう。それでなんの用かしら』
「あぁ.....マスコミに道を開けてやろうとしただけだ。あと.....天下の雄英サマを見に来たんだよ」
「セキリュティがガバガバで幻滅した......すぐやられるんじゃねぇかって、な」
なぁ、こんなとこよりこっちに来いよ、そう続ける彼
『.....ふふっ、お誘いありがとう。だけど、急いでるの。答え合わせはまた今度よ』
「ふはっ.....!○○チャンらしいなぁ....?いいぜ、今機嫌が良いんだ。また今度でいいさ」
その言葉を後ろに門を潜った。
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