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ヒロアカの夢小説です

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A.ヒーロー? Q.いいえ、探偵よ

#12






――――屋内対人戦闘訓練第二戦 開始――――





4階の隅の部屋に”核”をセットし、待つ。ヒーロー側が動き出すのは5分後だ。とはいえ既に数分が経っているからそれも時間の問題。しかも相手は4人しかいない推薦入学者。自分達の個性を存分に使い、そして成果を上げなければいけないというプレッシャーに緊張する尾白、葉隠は1人機嫌良さげに肩に乗せた刀をくるくると回す○○を見て、不思議そうに首を傾げた。


「何か機嫌いいね、○○ちゃん。そして気になる刀はどこから.....?


『授業ばっかで飽きてたのよ。刀は背中に隠してたものよ』





入学初日以来、座学ばかりで飽き飽きしていた○○はワクワクを抑えきれず、抑えるように口元に手をやる。モニターには楽しみでしか無い、と言わんばかりに口元を抑える○○とその片手の端から三日月に上がる口角が映っていた。そのどこかギラついて見える瞳にモニターの外でハテナが浮かぶ。





「…アレか?さっきの飯田みたいになりきってんのかな」


「敵役、板についてんな」





そして、とうとうヒーロー側が動き出す時間が来た。




「葉隠さん、予定通り伏兵お願い」


「ガッテンだ!」




構えた尾白が葉隠に指示を出す。○○は何も言わなかった。



「……」





○○は普通の人間よりも少しばかり耳が良かった。耳郎のイヤホンほどの精度は無いが。数多の戦場を駆けるうちに経験として身についた相手の動きや気配を察知する能力がの耳の良さと合わさったことで、周囲の状況を把握することを可能にしていた。その耳に、パキッと氷のような音が入る。そして、それはすぐに自分との距離を詰めてきた。


『飛べ!』



それを感知した瞬間、すぐさま刀を床に突き刺し、それを支えに胡座のように両足を上げる。下の階層に繋がる扉が一瞬で凍りつき、迫る氷が床、天井、壁を覆い尽くした。そうして氷は反応の遅れたチームメイト2人の足を凍らせると核を無力化し、ビル一棟全てを包み込んだ。





『ごめんなさい、言うの遅かったわね』




誠意のこもってはいない形だけの謝罪を一言。そして、あたりを見回す。



「いや、僕たちこそごめん……」


「さ…寒い」




チームメイトの足元と同じく、石突の凍った刀を軽々、氷から引き抜き、○○は尾白、葉隠のそばに歩み寄った。




『透のは足の皮剥がれるかもしれないわ』


「ひゃー!グロいね!ごめん!私脱落!」




裸足の彼女では助けたところで歩き回れもしないし、何より取り外すと痛いはずだ。基本的に人間の体は脆く、怪我しやすい。どうせ動けなくなるならこのままにしておいた方がいいだろう、そう判断した○○は葉隠をそのままに刀の標準を尾白の足元の氷に合わせ、刀で突き壊した。一度がシャンッと音がして、氷が砕け散る。


『さてと』



ドアの前にいる轟を見て言う。随分と派手にやりましたこと、と言う視線をやる。



この試合、やっぱり同レベルじゃないと面白くない。そう思った○○はすぐ終わらせることにした。





『少し頑張るわね』


その言葉の意味がこの場にいた全員、観戦席ですらわからなかった。
だがそれは、次の○○の行動で分かった。







トンっ




『捕まえた』




轟に捕縛テープを付けた○○が言う見ている人全員がわからなかった。捕まっている轟も困惑しているのだ。




何が、起こった?






『言ったでしょう? 少し頑張る と』






あとは障子だけねそう彼女が言い、歩いて行った。彼女の黒く長い華麗な髪が靡く。その背中はとても強く、刀を持つ姿は、まるで、戦場の勇者だと思ってしまった。



そう思っていたのは一瞬だった、なのに





『ヴィ、敵チームWI―――――――――N!!!!!!』





終了のチャイムが聞こえた。





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轟dis



正直舐めていた。自惚れていた。この試合はすぐに終わるだろうと、俺が勝つだろうと。確信していた、下に、見ていた



その確信は1人の少女によって簡単に打ち砕かれていった。







俺が個性を使い、階段を登ると、何やら氷を壊す音が聞こえる。誰かが壊している?そんな疑問には対して興味を向けず、ただ真っ直ぐ前を歩く。



ドアの前に行ったら、1人氷の上に立っていた。あれを避けたのか、でも、問題ない。なぜそう思ってしまったのだろう。




それは直ぐに





『少し頑張るわね』





トンっ





『捕まえた』






打ち砕かれていくのに






何が起こったか分からなかった。でも捕縛テープが付けてあって、もう何もできないことは分かった。彼女に目を向けると






『言ったでしょう? 少し頑張る と』






あとは障子だけねそう彼女が言い、歩いて行った。その時、目が合い、その目はとても冷たく、まるで「面白くない」と言っているかのようだった。


背中に何かが走った。恐怖か、興味か、または違うものか。それを考えていたのは一瞬だったのに、なぜだろう。







『ヴィ、敵チームWI―――――――――N!!!!!!』







終了のチャイムが鳴ったのは




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作者メッセージ

うん。無個性だしさ、銃とか、ナイフとか、刀しか持たせるしかなかったんだよね。しょうがないよね

2024/07/18 21:41

nako ID:≫96wmVG3mf6twQ
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