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死神の君と3日の僕。

#1


「僕は、死神です。pintさん、あなたの魂をトりに来ました」
[中央寄せ]窓から覗く、紫色の髪。
久々に医者と看護師以外の声を聞いたと思えば、それは死神。[/中央寄せ]
[右寄せ]「死神か…」
[/右寄せ][中央寄せ]天井を見上げると、古びた白のタイル。
パーテーションに顔を逸らすと、汚れて茶色くなった布。
荒んでしまった俺の人生には、未練なんて無い。[/中央寄せ]
「pintさんの魂、3日後にトります。それまでに、2つの願いを叶えましょう。」
「ただし、人を死なせること、蘇らせることは不可能です。」
「1つめの願いを、お聞かせください。」
[中央寄せ]少し高いその声に耳を傾けながら、俺は夜空に黄昏れる。[/中央寄せ]
[右寄せ]「じゃあ、1つめ。死神の名前が知りたい。」[/右寄せ]
「…今はお答えできません。他の願いをお願いします」
[右寄せ]「面倒くさいな…。じゃ、エビフライ頂戴」[/右寄せ]
「少し、お待ちください」
[中央寄せ]そう言って死神は消えた。
ああ、今日も星は五月蝿いくらいに輝いている。[/中央寄せ]
「お待たせしました。エビフライです」
[中央寄せ]突然現れた死神の手には、エビフライがあった。[/中央寄せ]
[右寄せ]「おー、ないすー」[/右寄せ]
[中央寄せ]食べてみれば、それは昔に食べた商店街の揚げ物屋の懐かしい味。[/中央寄せ]
[右寄せ]「…ありがとな」[/右寄せ]
「構いません」


[中央寄せ]3日が経った。[/中央寄せ]


[右寄せ]「…今日、俺は死ぬんだよな」[/右寄せ]
「そうですね。僕が殺すも同然です」
[右寄せ]「そっか笑」[/右寄せ]
「最後の、2つめの願いをお聞かせください」
[中央寄せ]願いなんて、無いよ。[/中央寄せ]
[右寄せ]「それじゃ。死神、お前の名前が知りたい」[/右寄せ]
「…僕は、sngmです」
[右寄せ]「そっか。いい名前だな笑」[/右寄せ]
[中央寄せ]刹那、sngmは鎌を振り下ろす。
彼の長い前髪から覗く瞳には涙が溢れていた。[/中央寄せ]
[右寄せ]「ありがとう、sngm」[/右寄せ]


[小文字]「これだから、死神は嫌なんですよ」[/小文字]

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2024/09/29 14:20

永瑠 ID:≫rpzeRfEZFbKKc
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