●●「あのさ！」

フリーレン「なに？」

●●「あのさ、？私、これからトライヨラっていう国に行くんだけど…。」

●●「一緒にこない？絶対！きっと！楽しいよ！」

フェルン「フリーレン様、ここはもう、手掛かりがないのでついて行ってみるのはどうでしょう。」

フリーレン「そうだね。」

フリーレン「分かった、一緒に行こうか。」

●●「やった！」

●●「じゃあ船に行こうか！」

フリーレン「わかった」



おじぃ「おーい、そろそろ出航するぞー！」

●●「準備はいい？乗船するよ。」

フェルン「大丈夫です。」

[太字]こうして　私たちを乗せた船は出航した。

80年ほど前に　ケテンラムというひとりの冒険者が発見したエオルゼアの遥か西に位置するトラル大陸に向けて[/太字]

●●「航海は順調？」

おじぃ２「ああ、ここまではな。」

おじぃ２「だが、海ってのは急に表情を変えるからな。いつ嵐がきてもいいように備えておけよ。」

●●「……なら、今のうちに休んでおこうかな。」


＿＿夜＿＿

フェルン「あの、段々揺れが大きくなっていってませんか？」

フリーレン「確かに…嵐が来てるのかもしれない。」

●●「わぁ！」

フリーレン「おっとっと…………。」

フェルン「痛っ…。」

フリーレン「大丈夫？フェルン。」

フェルン「な、なんとか大丈夫です…。」

●●「嵐が来たのかもね……。」

外から聞こえるおじぃ「とんでもねぇ嵐だ！早く帆を畳まねぇと、マストが折れちまう！」

●●「大丈夫なのか…？」

フリーレン「行ってみようか。」

怒るじじぃ「誰だ、見張りをしていたのは！この風の中で帆を畳むなんて……」

慌てるじじぃ「マストより落下者1名、すぐに船医を！」

焦るじじぃ「船倉へ運ぶのが先だ！！」

慌てるじじぃ「まずい、このままじゃ、海に落ちるぞ！」

[太字]後にも先にも　私はあれほど荒れた海を見たことはない

熟練の船乗りさえもが高波と強風に翻弄され　甲板をすべり落ち＿＿

それを助けようとしたシュタルクまでも　危うく海に放り出されるところだった。

片や●●は　魔導壁発動機をやたらと的確に起動して　落雷から船を守っていた

普通に生きていれば使うことのない代物だと思うけど＿＿

一体どこで覚えたのかな

そんなこんなで　嵐が過ぎ去る頃　私たちはトラル大陸を見ずして疲労困憊の有様だった。
[/太字]
フリーレン「ふわぁぁ…………。」

フリーレン「フェルン……？」

フリーレン「●●……？」

フリーレン「もう外に行ったのかな………。」

フリーレン「私も行こう……。」


フェルン「あ、フリーレン様！起きられたんですね！」

フリーレン「うん…………。」

●●「めちゃ眠そう……！？」

フェルン「フリーレン様、シュタルク様は？」

フリーレン「多分どっかで寝てる……。」

フェルン「はぁ……。」

フェルン「一時はどうなるかと思いましたけど、無事に到着できそうでよかったですね。」

●●「心置きなく小舟に乗り換えられるね！」

●●「トライヨラの近海は岩礁地帯になってるから、大型船じゃここまでが限界なんだよね…。」

●●「それじゃ、小舟に乗り換えて出発しようか！」

フェルン「はい。」

●●「あっ！見えてきたよ！私たちの新しい冒険の舞台が！」

フリーレン「あれが、トラル大陸…。」

DAＷNTRAIL