memory
「お母さん!」
私はいつも暖かい母が大好きだ。優しいお姉ちゃんも大好き。
「雪、今日は貴方の好きなハンバーグだから楽しみに待ってなさい。」
「うん!」
「雪ばっかりずるい。」
「[漢字]雪吹[/漢字][ふりがな]ふぶき[/ふりがな]...。なら、明日は貴方の好きなかき氷をおやつに食べましょ。」
こんな日がいつも続くと思っていた。
[大文字]ウーウーウーウー...[/大文字]
いつからだろう。こんな地獄になったのは。
400年前に始まった魔界大戦争。人間界と天界では天人魔界大戦争というらしいけど。
「雪吹、雪をたのんだよ。」
「うん。お母さん、ちゃんと帰って来てね。」
「ええ。」
その日、お母さんが帰ってくることはなかった。
「ううっ、...お母さん、魔界警察に捕まったって。」
「お、お姉ちゃんはずっと私と一緒だから!この戦争が終わったら、お母さんを探そう。」
「うん。」
「雪、今日はなに食べよっか。」
そのときだった。
[大文字]バン![/大文字]
玄関の開く音がした。
「雪、お姉ちゃん見てくるね。叔父さんたちかもしれないし。」
「けど、インターホンがなるはずだよ!?」
「静に。」
お姉ちゃんはそっと、私の頭を撫でた。
「雪...、ごめんね。お姉ちゃん...。」
このときのお姉ちゃんは自分が死ぬことを悟っていたのだろう。
「ずっと、大嫌いだったよ、雪。」
「いたぞ!魔族だ!」
「フリーズ!」
お姉ちゃんは最後まで優しかった。お姉ちゃんは雪女と[太字]天の邪鬼[/太字]のハーフだから。嘘は大好きだった。
「大好き。お姉ちゃん。」
実の姉妹じゃなかったけど、ずっと妹みたいに扱ってくれてありがとう。
「おい!こんなところに[太字]人間の女の子[/太字]がいるぞ!」
「ほら、怖い魔族は捕まえたから大丈夫だよ。」
「怖かったね。」
「ひっく...。」
怖いのはお前らだ。罪のない魔族を捕まえて奴隷にして...そんなお前らを殺してやる。こいつらは私の手で殺ってやる。
私はいつも暖かい母が大好きだ。優しいお姉ちゃんも大好き。
「雪、今日は貴方の好きなハンバーグだから楽しみに待ってなさい。」
「うん!」
「雪ばっかりずるい。」
「[漢字]雪吹[/漢字][ふりがな]ふぶき[/ふりがな]...。なら、明日は貴方の好きなかき氷をおやつに食べましょ。」
こんな日がいつも続くと思っていた。
[大文字]ウーウーウーウー...[/大文字]
いつからだろう。こんな地獄になったのは。
400年前に始まった魔界大戦争。人間界と天界では天人魔界大戦争というらしいけど。
「雪吹、雪をたのんだよ。」
「うん。お母さん、ちゃんと帰って来てね。」
「ええ。」
その日、お母さんが帰ってくることはなかった。
「ううっ、...お母さん、魔界警察に捕まったって。」
「お、お姉ちゃんはずっと私と一緒だから!この戦争が終わったら、お母さんを探そう。」
「うん。」
「雪、今日はなに食べよっか。」
そのときだった。
[大文字]バン![/大文字]
玄関の開く音がした。
「雪、お姉ちゃん見てくるね。叔父さんたちかもしれないし。」
「けど、インターホンがなるはずだよ!?」
「静に。」
お姉ちゃんはそっと、私の頭を撫でた。
「雪...、ごめんね。お姉ちゃん...。」
このときのお姉ちゃんは自分が死ぬことを悟っていたのだろう。
「ずっと、大嫌いだったよ、雪。」
「いたぞ!魔族だ!」
「フリーズ!」
お姉ちゃんは最後まで優しかった。お姉ちゃんは雪女と[太字]天の邪鬼[/太字]のハーフだから。嘘は大好きだった。
「大好き。お姉ちゃん。」
実の姉妹じゃなかったけど、ずっと妹みたいに扱ってくれてありがとう。
「おい!こんなところに[太字]人間の女の子[/太字]がいるぞ!」
「ほら、怖い魔族は捕まえたから大丈夫だよ。」
「怖かったね。」
「ひっく...。」
怖いのはお前らだ。罪のない魔族を捕まえて奴隷にして...そんなお前らを殺してやる。こいつらは私の手で殺ってやる。
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