文字サイズ変更

memory

#6

Sクラスたちの過去~零仙雪編~

「お母さん!」
私はいつも暖かい母が大好きだ。優しいお姉ちゃんも大好き。
「雪、今日は貴方の好きなハンバーグだから楽しみに待ってなさい。」
「うん!」
「雪ばっかりずるい。」
「[漢字]雪吹[/漢字][ふりがな]ふぶき[/ふりがな]...。なら、明日は貴方の好きなかき氷をおやつに食べましょ。」
こんな日がいつも続くと思っていた。

[大文字]ウーウーウーウー...[/大文字]

いつからだろう。こんな地獄になったのは。
400年前に始まった魔界大戦争。人間界と天界では天人魔界大戦争というらしいけど。
「雪吹、雪をたのんだよ。」
「うん。お母さん、ちゃんと帰って来てね。」
「ええ。」
その日、お母さんが帰ってくることはなかった。
「ううっ、...お母さん、魔界警察に捕まったって。」
「お、お姉ちゃんはずっと私と一緒だから!この戦争が終わったら、お母さんを探そう。」
「うん。」
「雪、今日はなに食べよっか。」
そのときだった。

[大文字]バン![/大文字]

玄関の開く音がした。
「雪、お姉ちゃん見てくるね。叔父さんたちかもしれないし。」
「けど、インターホンがなるはずだよ!?」
「静に。」
お姉ちゃんはそっと、私の頭を撫でた。
「雪...、ごめんね。お姉ちゃん...。」
このときのお姉ちゃんは自分が死ぬことを悟っていたのだろう。
「ずっと、大嫌いだったよ、雪。」
「いたぞ!魔族だ!」
「フリーズ!」
お姉ちゃんは最後まで優しかった。お姉ちゃんは雪女と[太字]天の邪鬼[/太字]のハーフだから。嘘は大好きだった。
「大好き。お姉ちゃん。」
実の姉妹じゃなかったけど、ずっと妹みたいに扱ってくれてありがとう。


「おい!こんなところに[太字]人間の女の子[/太字]がいるぞ!」
「ほら、怖い魔族は捕まえたから大丈夫だよ。」
「怖かったね。」
「ひっく...。」
怖いのはお前らだ。罪のない魔族を捕まえて奴隷にして...そんなお前らを殺してやる。こいつらは私の手で殺ってやる。

※ダブルクリック(2回タップ)してください

作者メッセージ

あと3つって。しんど。

2024/08/04 17:04

七星太陽 ID:≫rpbAI5cf7ppFQ
小説を編集
/ 11

コメント
[4]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL