千颯視点
あの後、ずっと考えていた。
月明かりが自分の部屋の床を映す。
時計がかちかち、と自分をさらに貶すように止まらずに鳴り続ける。
俺は…。
そんなことを考えていると、コンコンとドアを叩く音が聞こえた。
ｌ「私です。今大丈夫ですか？」
lastさんが来てくれたみたいだ。
俺のことをわざわざ心配してくれたのだろうか。
千「大丈夫ですよ、入ってください。」
ｌ「失礼します。その…魔王様が貴方様にそのー...ちょっととげとげしい言葉を吐かれたとのことだったので...励ましになるようにとホットココアを持ってまいりました。」
千「すいません....気遣わなくても大丈夫ですよ。なんか巻き込んでしまって申し訳ないです...。」
ｌ「別に大丈夫ですよ。…あのお方は昔から人間嫌いなもんで…ｗどうかお許しください。」
千「大丈夫ですよ！別に気にしてないので...！」
ｌ「申し訳ないです…。」
lastさんの申し訳なさそうな姿だけが月影に映し出されていた。