千颯（ちはや）視点
千颯「んん...あれ....もしかして寝ちゃってた....？今何時...？」
？「やっと起きたか。早く起きろ。奴隷。」
千「はあ...？俺奴隷じゃないんだけど....！？！？！？！」
？「この俺にそんな口調だとは、奴隷のくせに。」
千「ど、どどどど奴隷！？！？！てか誰！？」
？「お前...何様だ？この私に...」
千「いやいやいやいや！！こっちは起きたら変な世界にいたんですけど！？」
？「まぁ、そんなカリカリするな。」
千「いやカリカリするやろ。」
？「まぁ、いい。とりあえず今お前が知りたいのは、ここがどこだということだろう。」
千「あ、あぁ。んで、ここはどこなんだ。」
？「俺の城だ。」
千「お、お城...？！？！？じゃ、じゃあここの国名わかりますか？」
?「アスロックだ。そして、お前は転生者だ。」
千「うーん...どゆこと？」
頭が混乱する。アスロック？なにその国。転生者？マンガじゃないんだからｗ
てかもしかして馬鹿にしてる？
？「少し、混乱してるな。仕方ない。おい、last。ここの世界のことを説明してやってくれ。」
？「はい。魔王様。」
え？魔王って言った？え、これガチのやつ？ガチで転生しちゃった系！？
やっば、ここから出られたら漫画かこ。
？「とりあえず落ち着いてください。というか、心の声がちょっと...ね。」
千「え？もしかして心読める系の人ですか？」
「えぇ...まぁ...一応..？」
神展開きたこれー！！！！！！！！！
千「...すいません。えっとここの世界？の説明をしてくれるんですよね？」
？「はい。あなたでもわかるようにご説明させていただきます。」
なんか遠回しにディスられたんだけど。まぁいいや。
Ｌ「私は、last。そして、ここはアスロックという国です。」
Ｌ「この国は魔王様が支配されております。」
Ｌ「ですが、正しく言うと今の魔王様は何も悪くございません。」
Ｌ「この国を支配したのは魔王様のお父様が支配されました。」
Ｌ「お父様は人を嫌い、魔物を嫌う方でした。」
Ｌ「ですが勇者御一行に討伐され、お亡くなりになりました。」
Ｌ「そんな彼には子供がいたのです。人間のハーフの。」
Ｌ「それが今の魔王様なのです。まぁ魔王様のお話はここまで。」
L「そしてあなた、転生者の話をさせていただきます。」
L「転生者とは、ほかの次元の世界からこちらの世界などに転生する方のことを言います。」
L「ですが、転生する人にも条件がございます。」
L「一つ目は、もうすでにお亡くなりになられている方。二つ目は、今の人生に退屈を感じていたり、もう死にたいと願っている方です。」
L「あなた様の場合は、二つ目のほうでございます。」
L「そして次に転生者のいいところについて話してまいります。」
L「転生者はほかの方とは違い、特別な扱い方をされます。」
L「転生者はなにかと便利ですから。」
L「違う世界のことも知れますし、奴隷だろうが、きれいな部屋や食事が用意されます。」
L「それに....。いえ、ここでは言わないでおきます。のちに知ることでしょうし。」
L「まぁ、今日はこんなところで。あなた様も大変混乱なられたことですし、今日は好きなことでもしてお過ごししてください。」
L「お仕事などの説明はまた明日いたしますので。」
千「ああ、、、、はい、、ありがとうございます。」
まだまだ混乱はしてるけど、少しは理解した。
とりあえず少し状況を整理するか。
まず、ここはアスロックという国で魔王(前の魔王)が
この国を支配してたけど、その魔王が死んでしまって、
今はあの魔王が支配してる。
そして俺、転生者は奴隷であろうが特別扱いをされる。みたいな感じ。
でもとりあえず部屋もご飯も用意されているみたいだし、いい生活はできそう。
仕事の内容はまた明日説明してくれるみたいだし。
...あのlastさんが言いかけてた言葉って何なんだろう...？謎が増す。
でものちに知るみたいだし、いいや。あんまり考え込むのもよくないみたいだし。