２０ｘｘ年



ひたひたと鳴る水滴音怒鳴り声もちらほら聞こえる薄暗い路地裏
そんな中、ひとりの黒髪の少女がいた。
「おーい私、私だよ」
「幸子かい？なつかしいね」
「そうそう幸子お母さんも元気そうでよかったよ」
「それでどうしたんだい？」
「実は,,，言いにくいんだけど　私こっちでまたやりたいことができたんだ‼
だからその」
「、、、わかったわ幸子のやりたいこと、やりなさい、お金なら私が出すから」
「‼ほんとう？あっでもそのやりたいことには専門学校かよわなきゃで結構お彼がかかっちゃうの」
「いくらぐらい？」
「三百万円くらい、、、」
「なんだそれ位ならわたし、ちゃんと出せるわよ」
「ほんとう？」
「ええ頑張りなさい」
「お金は××銀行のほうにおくってくれないかな？」
「ええもちろん、その代わりしっかりまなんできなさい」
「うん‼」
ツーツーよ電話を切る音が鳴り響く。
「いいねぇ表職の[漢字]金持ち[/漢字][ふりがな]ヒト[/ふりがな]は」
「あっ、ごめんねぇ君達、黙っててもらって、って聞こえないか」
先程まで電話をしていた少女が薄暗い路地裏から出て行く。
だが先ほどの少女の面影など全くなかった。
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町のど真ん中
人々が笑っているほほえましい光景
そんな中一段とにぎわっている箇所があった。
看板一つと白髪の少年が一人
明るい声で「はろー‼」と騒ぐ少年とその周りに群がる[漢字]観客者[/漢字][ふりがな]ギャラリー[/ふりがな]達
少年が[漢字]芸[/漢字][ふりがな]ショー[/ふりがな]をする。
そして少女と目が合うのはそう時間もかからなかった。
芸が終わった後少年は少女を追いかけた。
「待って」と少年が言うのと
少女が「なに？」と用件を聞くには同じ時間だった。
少年が言った
「君のこの理不尽でつまらない世界を覆さないかい？」
と
そういったのだ
少女は最初こそ何言ってんのという顔だったが
「面白そう」
っというのにはさほど時間はかからなかった。