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殺人の描写があります

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‐RAY‐ 『短編集』

#7

海の日 特別ss


「「「「海だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!」」」


ここは、『トワイライト』本部のある国の浜辺。
そこには、八人の風変わりな者___『トワイライト』ボスが揃っていた。

「いや、本当に突然の海回ですね。本編では、あんなにシリアスな話なのに…。」
そうメタ発言を爆発させるは、赤髪の少年。フィルアだ。いつもは露出の少ない清潔感のある服を着ているが、今日は洋服風の水着を纏い、涼しげな服装だ。イケメン顔にとてつもなく似合っているのが、腹立たしいが。

「フィルア…そんなメタ発言すんなって!作者が自分の誕生日が海の日で浮かれてんだろ!今日だし!きっと、本編じゃ暗い話が続いているからネタ回を出したかったんじゃないか?」
フォローすると見せかけて、フィルアの数倍メタいことを言ってのけるのは、一応主人公であるレイ。今日は、髪と同系色の短パンと軽いラッシュガードを羽織っている。腹筋がよく見えた。
「一応主人公ってなんだよぉぉぉぉぉお!?!?」
本当に今回はネタ回のようです。私のナレーションが聞こえています。

「まぁまぁ、落ち着いて。可愛い子ちゃん達。」
ミリョカは、落ち着いて素晴らしいこと言った。ミリョカは、真っ黒なクロスホルタータイプのフリルのついた水着を着ている。色素の薄い肌とのコントラストがとても綺麗だ。

「いっぱい遊ぼう!こんな回、滅多にないしね〜!」
モニカは楽しそうに跳ねる。可愛らしい薄水色のワンピース型の水着が揺れた。

「そやなぁぁあ!!本編は、バリバリの殺し合いやから!こっちで目一杯!遊んだるで〜!」
ノリよくはしゃぐ関西弁は、もちろんマリア。紺色のフレアタイプの水着で、中々の美少女ぶりだ。ちなみに『‐RAY‐』の中の関西担当。本編じゃ絶対言わない事言いました。すみません。

「……こんなの書いている暇があれば、本編書けばいいのに…………」
八人の中で唯一、水着ではなく普通の服を着ているデシジョンが眠たげに肩を竦める。先程も言った通り水着ではないが、中々レアなTシャツ姿に短パンだ。

「皆、メタいぜ。メタ過ぎるぜ。いくら本編じゃないとはいえ、メタ過ぎるぜ。」
呆れたように笑うは、ルーザ。黒地の水着に白シャツ姿だ。他男性陣よりも高い身長を活かしており、なんというか、大人っぽい。
メタさを注意したはずのルーザですけど、お前も充分メタ発言だからな?

「今回はメタ発言に気をつけましょう。」
はっきりと言ってのけるは、ムギ。水着の上に大きめな上着を着ている。色気ゼロ。別に求めてはいなかったが。



「というわけで、ビーチバレーをしましょう!」
「どういうわけだよッ!?!?」
ミリョカが勢いよく仕切り、思わずレイがツッコむ。
「えー?とりあえずこのままだったら話が進まず、皆の水着姿見ただけで終わるじゃない?だから、少なくとも一つは行事でもしたほうが良いかなって思って。レイはスイカ割りが良いかしら?」
「め、メタい…メタすぎる……」
絶句しているレイをスルーし、ミリョカはグループ分けをしていく。人グループ三人のようだが__
「…二人余るよな?」
「えぇ。私とデシジョンは審判するわ。」
なるほど。審判の存在を忘れていた。


赤グループ マリア&フィルア&ムギ
青グループ レイ&モニカ&ルーザ


「ルールは簡単よ!バレーボールの海バージョンみたいなもの。作者があまりルールを分かっていないから、言わないでおくわ!調べるの大変そうだし。三十点先に取れたほうが勝ちね!」
ミリョカちゃんの気遣いにより、作者はビーチバレーについてあまり調べずに済みました。興味ある方は、是非調べてみてね☆
「それじゃぁぁぁ__よぉぉい!……スタァァァト!!!!!!」

戦いが始まる。

まず、サーブをするのはレイだ。じゃんけんに勝ったのだ。普段、平々凡々と言われ続けているが、意外や意外。狙撃ボスである。必然して、体力はかなり高いほうなのだ。
「よぃッしょぉぉぉぉぉお!!!!」

豪快にサーブを撃った。バレーボールはやったことないのでこれが、自己ベストだ。かなりの速度でボールは飛び、誰も反応できていない__と思ったが、
「__っ!」
フィルアに反応される。流石、近距離ボスだ。反射神経が良いとしか思えない。そのまま、レシーブでムギにパス。ムギも安定した手つきで真上にボールをあげた。そして、マリアが飛び上がり、アタック。かなりの速度でボールは飛んでいき、こちらのコートに入る__。これくらいなら上手く取れそうだな、とほくそ笑み、レイは動こうとする__が。
(動かねぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?!?)
手足の先から、脳天から、全身まで全く持って動かない。自分の脳からの命令を聞かないようだ。まるで、糸の切れたマリオネットのよう__そこまで、してレイは気がつく。
(マリアぁぁぁぁあ!?アイツの能力だよなぁぁぁぁ!!!!!!)
マリアの異能__これは、『操瞳』による効果に酷似している。前、実験と称した遊びで、操られたことがあるのだ。唯一動かせる眼球で確認すると、どうやら、レイだけではなく他二人もそうらしい。一切動けていない。

そのまま、ボールは青チームのコートに落ちた。



「おぉぉぉぉい!?!?審判!?不正だろ!不正!!!!」
レイは思わず大声で怒鳴る。いや、その異能は流石にズルではないか?酷くないか?
「ん〜、私はムギちゃんのプレゼントを見てたから気がつかなかったわ」
「………私も」
審判である当の二人は、ムギからもらったであろう『プレゼント』__ミリョカは香水、デシジョンは安眠枕を抱きしめ惚けたように首を振った。
「審判、買収されてやがる……」
呆然としてしまう。審判の任意がなかったので、不正ではないと判断され、そのまま試合は続行。狂ってる。

「そっちがその気なら」
レイはため息を付く。
「こっちだってやってやるか」



そこからは、どんちゃん騒ぎだった。
フィルアは、己の身体能力を駆使し得点を量産。レイは、こっそりと拳銃(ゴム弾)で敵を撃ち、相手を強制退場させようとする。モニカは動物を使い、見事なバレーボールの技術を見せる。ルーザは相手チームに罠を仕掛け、ムギは更に審判の買収を試む。マリアはもう敵味方問わず、『操瞳』発動させた。

結果、バレーボールのルールなど無くなり、ただの乱闘と化したのだ。


「青春ねぇ〜!アオハルねぇっ!!」
「ミリョカは…なんでそんな楽しそうなの………」
その様子を見ていた、審判二人は話す。

最後、選手六人は力尽き、全員が遅かれ早かれ、浜辺にぶっ倒れた。



‐『トワイライト』ビーチバレーボール大会‐
 勝者 審判チーム (ミリョカ&デシジョン)


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作者メッセージ

ひゃっほう!海の日だぜ!誕生部だぜ!
というノリで書いた作品。文字数が2673文字と過去最多。え?これで自己ベスト更新していいの?
全員、本編では絶対できないことをやってくれました! こういうのも楽しくていいですね!





追記…コメント欄で番外編(世界観無視でもなんでもOK )の案出してくれるお優しい方いませんか?日本旅行でもさせます?

2024/07/15 15:46

ルイ50世 ID:≫.pNRnxeFwo9wA
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