‐RAY‐ 『短編集』
ミリョカに連れられ、主催者が用意したというレストランに着く。主催者曰く、女性陣__ムギ、ミリョカ、デシジョン、モニカ、マリアは先に席について良いそうだ。個別で区切られた、アダルト雰囲気のレストランだ。普段から接待や密談に使われるようで、薄暗い照明が光る。ちらりとメニューを見れば、かなり高めの価格であり、普段ならば決して近づかない店だ。全員、ミリョカに無理やりメイクをされ、指定された服を着ているので、普段とは違う雰囲気を纏っていた。
男性陣はまだ到着していないようだ。
「う〜、ちょこっと緊張……」
モニカが不安げに肩を下げ、息を吐く。
「大丈夫よ。余程のことがない限り、私一人で対処するから」
ミリョカが笑いかけるとモニカは少し安心したようだ。
その時、部屋の扉が空いた。 男性陣が着いたのである。
そして入ってきたのは______
((((((((んんんんんんんんんんんんんんんん!?!?!?!?!?))))))))
よく知っている仲間だった。
(いやっなんでミリョカ達がここに居るんだよ!?ルーザ、聞いてねぇぞ!!)
(俺も流石に知らないぜ!何がどうなってんのかさっぱりだぜ!!)
(何が起きているんです?パニックなんですが?え?)
(…変態さんのお仲間がレイ達なの?レイ達って変態なの?)
(……………………………っ?)
(なにがどーなってるん???なんでここに来る!?!?)
(理解不能なんですが……)
(あらあら?男子陣ったら合コンに参加したい年頃なのかしら?言ってくれれば紹介するのに)
よって八人全員がパニックを起こす。
「今日はお集まりくださり、ありがとうございます。ぼくが主催者のコウカ・リーベです。緊張なさらず、思う存分ご飯を食べてくださいね。ここの食事代は、僕が全額持ちますので。あっ、店員さん全員にジュースを。」
そんな他メンバー____『トワイライト』ボスたちには全く気づかず、コウカは喋る。
「それじゃぁ、乾杯しましょう!」
「「「「「「「「…………はい。」」」」」」」」
店員により運ばれたぶどうジュースを女性陣が手渡すと、コウカは勢いよく飲んだ。
__このカオスな合コンは、主催者の飲み物に下剤を入れ、飲ませることからスタートした。
合コン開始五分。コウカ、一時退場。
工作ボス、ムギによって作られた下剤を盛られた彼は、すぐに顔色を悪くしてトイレに向かった。十五分は戻ってこれないはずだ。
「いぃぃぃやぁぁぁぁあ!どういうことやねぇんん!!!!!」
「俺も不思議だよぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!」
部外者が居なくなったところで、マリアとレイが同時に叫び、台パンをする。
「もしかして、三人は変態なの?」
モニカが無邪気に小首を傾げ、そう尋ねた。
「「………元凶はルーザです。」」
「裏切られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?!?」
男性陣が騒いでいると、ミリョカに止められる。
「とりあえず、何があったかお互いに情報を共有しない?」
「俺達は、ルーザの親友二十三号の友達の兄貴の友達に誘われて___」
「ごめんなさい、意味がわからなかったわ。」
「そうだよな。俺もそう思う。」
ミリョカにツッコまれ、レイは頷く。
「元々来る予定だった奴らが来れなくなり、代理で来たんだよ。まさかお前らに会うとは思ってなかった。」
正直に伝えると、どうにか女性陣は納得したようだった。変に勘違いされるかもしれなかったので、ひとまず安心だ。
「それで、ミリョカさん達は何故ここに?」
フィルアが最もな質問をすると、ミリョカが肩を竦める。
「任務でよ。私達は、あの変態の証拠を掴み、刑務所行きにするつもり」
変態?コウカのことか?証拠?何の?
三人の頭の中にはてなマークが回った。ミリョカが呆れたように「本当に何も知らないで来たのね…」と呟き、丁寧に教えてくれた。
「変態__コウカ・リーベは、買春行為を金と親の権力で揉み消しているの。その数六十四回もよ。職業は表向きでは、学生だけれど本当は結婚詐欺師。警察に被害届を出した子も居たそうだけど、証拠不十分で捕まえられなかったの。そこで、私達が接触して証拠を見つけるというのが任務よ。」
「「「…………超ヤバイ奴だった」」」
フィルアとレイは誘った張本人、ルーザを睨む。ルーザは明後日の方向を向き、知らん顔だ。
「まぁ…俺達も任務に付き合うよ。大変そうだしな」
「あら、ありがとう。」
お互い何故ここに居るのか、理解が出来た。
全員が僅かに安堵していると、コウカが戻ってきた。
男性陣はまだ到着していないようだ。
「う〜、ちょこっと緊張……」
モニカが不安げに肩を下げ、息を吐く。
「大丈夫よ。余程のことがない限り、私一人で対処するから」
ミリョカが笑いかけるとモニカは少し安心したようだ。
その時、部屋の扉が空いた。 男性陣が着いたのである。
そして入ってきたのは______
((((((((んんんんんんんんんんんんんんんん!?!?!?!?!?))))))))
よく知っている仲間だった。
(いやっなんでミリョカ達がここに居るんだよ!?ルーザ、聞いてねぇぞ!!)
(俺も流石に知らないぜ!何がどうなってんのかさっぱりだぜ!!)
(何が起きているんです?パニックなんですが?え?)
(…変態さんのお仲間がレイ達なの?レイ達って変態なの?)
(……………………………っ?)
(なにがどーなってるん???なんでここに来る!?!?)
(理解不能なんですが……)
(あらあら?男子陣ったら合コンに参加したい年頃なのかしら?言ってくれれば紹介するのに)
よって八人全員がパニックを起こす。
「今日はお集まりくださり、ありがとうございます。ぼくが主催者のコウカ・リーベです。緊張なさらず、思う存分ご飯を食べてくださいね。ここの食事代は、僕が全額持ちますので。あっ、店員さん全員にジュースを。」
そんな他メンバー____『トワイライト』ボスたちには全く気づかず、コウカは喋る。
「それじゃぁ、乾杯しましょう!」
「「「「「「「「…………はい。」」」」」」」」
店員により運ばれたぶどうジュースを女性陣が手渡すと、コウカは勢いよく飲んだ。
__このカオスな合コンは、主催者の飲み物に下剤を入れ、飲ませることからスタートした。
合コン開始五分。コウカ、一時退場。
工作ボス、ムギによって作られた下剤を盛られた彼は、すぐに顔色を悪くしてトイレに向かった。十五分は戻ってこれないはずだ。
「いぃぃぃやぁぁぁぁあ!どういうことやねぇんん!!!!!」
「俺も不思議だよぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!」
部外者が居なくなったところで、マリアとレイが同時に叫び、台パンをする。
「もしかして、三人は変態なの?」
モニカが無邪気に小首を傾げ、そう尋ねた。
「「………元凶はルーザです。」」
「裏切られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?!?」
男性陣が騒いでいると、ミリョカに止められる。
「とりあえず、何があったかお互いに情報を共有しない?」
「俺達は、ルーザの親友二十三号の友達の兄貴の友達に誘われて___」
「ごめんなさい、意味がわからなかったわ。」
「そうだよな。俺もそう思う。」
ミリョカにツッコまれ、レイは頷く。
「元々来る予定だった奴らが来れなくなり、代理で来たんだよ。まさかお前らに会うとは思ってなかった。」
正直に伝えると、どうにか女性陣は納得したようだった。変に勘違いされるかもしれなかったので、ひとまず安心だ。
「それで、ミリョカさん達は何故ここに?」
フィルアが最もな質問をすると、ミリョカが肩を竦める。
「任務でよ。私達は、あの変態の証拠を掴み、刑務所行きにするつもり」
変態?コウカのことか?証拠?何の?
三人の頭の中にはてなマークが回った。ミリョカが呆れたように「本当に何も知らないで来たのね…」と呟き、丁寧に教えてくれた。
「変態__コウカ・リーベは、買春行為を金と親の権力で揉み消しているの。その数六十四回もよ。職業は表向きでは、学生だけれど本当は結婚詐欺師。警察に被害届を出した子も居たそうだけど、証拠不十分で捕まえられなかったの。そこで、私達が接触して証拠を見つけるというのが任務よ。」
「「「…………超ヤバイ奴だった」」」
フィルアとレイは誘った張本人、ルーザを睨む。ルーザは明後日の方向を向き、知らん顔だ。
「まぁ…俺達も任務に付き合うよ。大変そうだしな」
「あら、ありがとう。」
お互い何故ここに居るのか、理解が出来た。
全員が僅かに安堵していると、コウカが戻ってきた。
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