- 閲覧前にご確認ください -

殺人の描写があります

文字サイズ変更

‐RAY‐ 『短編集』

#4

合コン(3)

男子陣は、ルーザに指定された服装に着替え、待ち合わせ場所に向かった。
「いやー!マジ二人共ありがとうな!なんとか行きそうだぜ!」
にっ、と人懐っこい笑顔でルーザが隣で歩く二人に呼びかける。
「まぁ…頼み事ならやってあげても良いからな。」「レイさんに同意です」
レイとフィルアは肩をすくめ、足を進めた。
「おぉっと?ここか?」
ルーザが突然立ち止まった。どうやら主催者の指定した店__待ち合わせ場所に着いたらしい。が__
「なんかめっちゃ高級店ぽくね…?」
レイが思わず呟いた。その店は、落ち着きのあるレストランだった。入口の照明は暗めだが、それが魔王城の扉のような風格と気品を纏っている。普段なら絶対に使わないような店だった。思わず三人が入るのに戸惑っていると、後ろから声をかけられた。
「__もしかして、君がルーザ君ですか?」
ルーザが頷くと相手は社交性の良さそうな笑みを浮かべた。
「はじめまして。僕がこの会を主催したコウカ・リーベです。」
「「「……はじめまして」」」
かけられた挨拶にやや時間を掛けて三人は答えた。
「今日は急遽代理で来ていただき、ありがとうございます。緊張なさらず、思う存分ご飯を食べてくださいね。ここの食事代は、僕が全額持ちますので」
合コンの主催者というのだから、もっと軽薄でチャラい奴を想像していたが、それはレイの誤解だったようだ。このコウカ・リーベという男性は、物腰が柔らかそうで、優しい神父のような印象を持つ。
そんなことを考えていたレイの袖をチョイチョイとルーザが引っ張った。
(なんだよ?どうかしたのか?)
(いやー、ちょっと不味いことになったぜ。コイツヤベー奴だわ。)
小声でルーザが話しかけてきた。レイは内容に首を傾げる。
先ほど、ルーザはまだ会ったことがないと言っていた。初対面なのに何故そんなことがわかるのだろうか?そして、レイにはそこまでヤバい奴には見えない。どちらかというと、自分たちのほうがかなり怪しい人達である。
「女性達にはもう店の中に入ってもらってます。自分たちも行きましょう。」

そんなレイ達のことは気づかずに、コウカは店の奥へ案内をしたのだった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

コメント&いいね&閲覧よろしくお願いします!!!

合コン編、どうなるんでしょうね…?『女性達』とは誰なんでしょうかね…?

2024/07/01 20:50

ルイ50世 ID:≫.pNRnxeFwo9wA
続きを執筆
小説を編集
/ 7

コメント
[22]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL