‐RAY‐ 『短編集』
男子陣は、ルーザに指定された服装に着替え、待ち合わせ場所に向かった。
「いやー!マジ二人共ありがとうな!なんとか行きそうだぜ!」
にっ、と人懐っこい笑顔でルーザが隣で歩く二人に呼びかける。
「まぁ…頼み事ならやってあげても良いからな。」「レイさんに同意です」
レイとフィルアは肩をすくめ、足を進めた。
「おぉっと?ここか?」
ルーザが突然立ち止まった。どうやら主催者の指定した店__待ち合わせ場所に着いたらしい。が__
「なんかめっちゃ高級店ぽくね…?」
レイが思わず呟いた。その店は、落ち着きのあるレストランだった。入口の照明は暗めだが、それが魔王城の扉のような風格と気品を纏っている。普段なら絶対に使わないような店だった。思わず三人が入るのに戸惑っていると、後ろから声をかけられた。
「__もしかして、君がルーザ君ですか?」
ルーザが頷くと相手は社交性の良さそうな笑みを浮かべた。
「はじめまして。僕がこの会を主催したコウカ・リーベです。」
「「「……はじめまして」」」
かけられた挨拶にやや時間を掛けて三人は答えた。
「今日は急遽代理で来ていただき、ありがとうございます。緊張なさらず、思う存分ご飯を食べてくださいね。ここの食事代は、僕が全額持ちますので」
合コンの主催者というのだから、もっと軽薄でチャラい奴を想像していたが、それはレイの誤解だったようだ。このコウカ・リーベという男性は、物腰が柔らかそうで、優しい神父のような印象を持つ。
そんなことを考えていたレイの袖をチョイチョイとルーザが引っ張った。
(なんだよ?どうかしたのか?)
(いやー、ちょっと不味いことになったぜ。コイツヤベー奴だわ。)
小声でルーザが話しかけてきた。レイは内容に首を傾げる。
先ほど、ルーザはまだ会ったことがないと言っていた。初対面なのに何故そんなことがわかるのだろうか?そして、レイにはそこまでヤバい奴には見えない。どちらかというと、自分たちのほうがかなり怪しい人達である。
「女性達にはもう店の中に入ってもらってます。自分たちも行きましょう。」
そんなレイ達のことは気づかずに、コウカは店の奥へ案内をしたのだった。
「いやー!マジ二人共ありがとうな!なんとか行きそうだぜ!」
にっ、と人懐っこい笑顔でルーザが隣で歩く二人に呼びかける。
「まぁ…頼み事ならやってあげても良いからな。」「レイさんに同意です」
レイとフィルアは肩をすくめ、足を進めた。
「おぉっと?ここか?」
ルーザが突然立ち止まった。どうやら主催者の指定した店__待ち合わせ場所に着いたらしい。が__
「なんかめっちゃ高級店ぽくね…?」
レイが思わず呟いた。その店は、落ち着きのあるレストランだった。入口の照明は暗めだが、それが魔王城の扉のような風格と気品を纏っている。普段なら絶対に使わないような店だった。思わず三人が入るのに戸惑っていると、後ろから声をかけられた。
「__もしかして、君がルーザ君ですか?」
ルーザが頷くと相手は社交性の良さそうな笑みを浮かべた。
「はじめまして。僕がこの会を主催したコウカ・リーベです。」
「「「……はじめまして」」」
かけられた挨拶にやや時間を掛けて三人は答えた。
「今日は急遽代理で来ていただき、ありがとうございます。緊張なさらず、思う存分ご飯を食べてくださいね。ここの食事代は、僕が全額持ちますので」
合コンの主催者というのだから、もっと軽薄でチャラい奴を想像していたが、それはレイの誤解だったようだ。このコウカ・リーベという男性は、物腰が柔らかそうで、優しい神父のような印象を持つ。
そんなことを考えていたレイの袖をチョイチョイとルーザが引っ張った。
(なんだよ?どうかしたのか?)
(いやー、ちょっと不味いことになったぜ。コイツヤベー奴だわ。)
小声でルーザが話しかけてきた。レイは内容に首を傾げる。
先ほど、ルーザはまだ会ったことがないと言っていた。初対面なのに何故そんなことがわかるのだろうか?そして、レイにはそこまでヤバい奴には見えない。どちらかというと、自分たちのほうがかなり怪しい人達である。
「女性達にはもう店の中に入ってもらってます。自分たちも行きましょう。」
そんなレイ達のことは気づかずに、コウカは店の奥へ案内をしたのだった。
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