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このお話は本当にある高校の名前を使ってますが人物や内容はフィクションです。

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届け!甲子園

#4

第4話:2回戦目、西条農業高校

青空が広がる中、甲子園の舞台は次なる戦いへと移った。市立呉高校は、2回戦の相手、西条農業高校と対戦する準備を整えていた。チームの雰囲気は引き締まり、選手たちの熱い眼差しがグラウンドに宿る。

試合開始のホイッスルが鳴り響き、翔太は再びマウンドに立った。前回の勝利で自信を深めた彼は、静かに深呼吸をし、心を落ち着かせる。対戦相手の西条農業高校は、地域の名門校であり、多くの強力な打者を擁していると評判だった。

キャッチャーの健太がサインを出し、翔太は最初の投球に集中した。最初のバッターが打席に入り、翔太は投じた直球がストライクゾーンに決まる。相手バッターは振り遅れ、空振り三振を奪う。観客席からは歓声とともに、チームメイトの励ましの声が届いた。

しかし、西条農業の打線は簡単には崩れなかった。2番バッターには鋭い打球を打たれ、ヒットを許す場面もあったが、翔太は冷静にリズムを取り戻し、次の打者を三振で仕留めた。試合の流れはお互い一歩も譲らず、緊張感が高まる。

4回表、相手チームが得点のチャンスを作る。一塁にランナーを置き、二人のバッターが連続でヒットを放つ。ピンチの場面、翔太は心に決めていた。声を張り上げて、「落ち着いて、次の一球だ!」と自分に言い聞かせた。

キャッチャーの健太がサインを送り、翔太は最後の決め球を投じた。外角のスライダーが鋭く曲がり、相手バッターのバットに当たらずに空振りを奪った。強烈な三振に、スタンドからは大きな歓声が上がった。

その後も、翔太は要所を締め続ける。5回には、相手の強打者を三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。守備陣も堅実に守り、無失点を続けていく。

試合の中盤、チームの勢いは次第に高まっていった。6回裏、呉高校の攻撃。1番の大輔がヒットを放ち、続く翔太も犠牲フライで得点圏に進む。2番の健太は、見事なバントでランナーを進め、チャンスを作る。

そして、3番の亮が登場。彼は「絶対に決めてやる!」と気合を入れ、投じられた球をしっかりと捉えた。打球はレフト線を鋭く抜け、二者がホームに返り、呉高校に追加点が入った。

7回、相手も反撃を開始。エースピッチャーの翔太に対し、強烈な打球が次々と放たれるが、翔太は落ち着いて対応し、守備も堅実に抑え込む。一方、捕手の健太もリードを巧みに操り、相手の攻撃を封じた。

試合は最終盤に差し掛かる。9回表、相手は最後の粘りを見せるが、翔太は自信を持って投げ続けた。最後の打者に対し、鋭い直球を投じて見事に空振りを奪い、三振で締めくくった。

歓声とともに、試合終了のホイッスルが鳴り響く。呉高校の選手たちは喜びを爆発させ、仲間と抱き合った。翔太はマウンドから降りてきて、仲間たちとハイタッチを交わす。

「やった、勝ったぞ!」と大声で叫び、みんなの笑顔が輝いた。美咲もスタンドから手を振りながら、彼の勇姿を称えていた。

この勝利によって、呉高校は中国地方大会の次のステージへと進出することが決まった。まだまだ続く青春の戦い。翔太たちの挑戦は、これからも続いていくのだった。

作者メッセージ

「とどこう」の4話出しました。
読んでください。

2025/05/28 11:12

バナナ少女 ID:≫ 6.5qTeC.dx8KQ
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