阿久津愛良とはとても性格の悪い女である。
表では明るく容姿端麗で品行方正女を演じているが裏ではターゲットを決めて1人を何人かでいじめるとんでもなく性格が悪いやつだ。
私はたまたま彼女のターゲットになってしまい、ありもしない噂を流され、まわりから変な目で見られ嫌がらせも増え学校に行こうとすると胃がキリキリして行けなくなってしまった。
そんな中あいつが死んでくれたんだ！私は一生の運を使い果たしてしまったのかもしれない！
あいつが死んでくれたならもう私が生きる意味もないだろう。
[水平線]
私は二階にある自室に入り久々にカーテンを開けベランダに行った。そして柵を乗り越え最高の最期を迎えようとした時おかしなものを見てしまった。

空に亀裂が入っているのだ。

私は飛び降りる場合じゃねえ！となって空を見た。
亀裂が入った空はピキピキと音を立て割れてしまった。そして割れた空の向こうには真っ黒な景色が映っていた。
また空はビリビリと引き裂くような音を立てて亀裂が入り引き裂かれていく。
おかしな風景だ。眺めていると真っ暗な景色の中へ人のようなものが吸い込まれていくのが見えた。
私は気になって人影がよく見えるようなところまで行くことにした。