喧嘩無双
「おいおい…。こりゃあ聞いてねぇぜ?」
敵の大軍を目の前にしてそう宗四郎が言う。
「これは本当にまずいかもしれないですねぇ…。」
そう宗樹も珍しく焦っている様だ。
まぁ、無理もない。
敵の人数は予想していた50人をを遥かに上回る150人程度だったのである。
額から嫌な汗が流れるのがわかる。
「いくら何でも多すぎやしねぇか…?」
俺は思わずそう呟いてしまった。
龍心はと言うと、何故かわからないが平然としている。
どこにそんな余裕があるのだろうか。
幸い、まだ敵達には見つかっていない。
「よっしゃ。なら作戦通りにな。」
龍心はそう言うと、1人で敵陣の中に突っ込んで行ってしまった。
「おい!待て!」
蓮がそう忠告するが、龍心はもう既に1人を殴り飛ばしているのが見えた。
「いいなぁ…。俺も殴りてぇなぁ…。」
先程までの弱気な態度はどこに行ったのか、宗四郎はそう羨ましそうに龍心の方を見つめる。
「後で好きなだけ殴れるからよ。今は龍心の言う通りに動くぞ。他の皆もだ。」
俺はそう皆に呼びかける。
宗四郎は嫌々と駄々をこねていたが、最後は渋々と行った様子で着いて来てくれた。
俺達は扇公園から少し離れた細い路地に入り、奴らを待つ。
奴らを待つ間に、龍心に指示された事を先にやっておく事にする。
まず、路地にいくつかワイヤーを張り、工事中と書かれたフェンスでワイヤーを設置した以外の場所を閉鎖する。
このフェンスがまた重くて運ぶのに一苦労した。
いつもなら陽汰に任せるが、陽汰はもう既に龍心の指示で路地に面している建物の上にスタンバイしている。
それにしても…。
「龍心さん遅くないですか?」
荒がそう言う。
俺も全く同じ事を考えていた。
(負けたりしてねぇよな…?)
俺がそんな事を思ったと同時に、大勢の足音と罵声が聞こえてくる。
「オラオラオラ。遅ぇんだよカス共。」
龍心はそんな事を言いながら、後ろ走りで奴らから逃げていた。
「おい!持ち場に付け!」
俺達はそんな蓮の一言から自分達が持ち場から離れている事に気がつき、急いで戻る。
特に俺と宗樹に関しては持ち場がかなり遠くなので少しヤバい。
「早く戻るぞ!」
俺はそう宗樹に指示して急いで戻ろうとする。
だが、何かに足を取られて転んでしまう。
「っ痛えなぁ…。んだこれ?ワイヤー?」
そうそれは俺達が先程設置したワイヤーだった。
「もしかしてこれって…」
そう宗樹が呟く。
今までこのワイヤーの意味が全く持ってわかっていなかったが、俺もようやくここでわかった。
「ここで転けさせて袋叩きにするって作戦か。」
ようやく意味がわかってスッキリした。
「じゃあ尚更早く戻らねぇとヤバいですね。」
宗樹がそう言う。
俺はその言葉に縦に頷く。
足音はもうすぐそこまで来ている。
俺達はそう全速力で持ち場に戻った。
敵の大軍を目の前にしてそう宗四郎が言う。
「これは本当にまずいかもしれないですねぇ…。」
そう宗樹も珍しく焦っている様だ。
まぁ、無理もない。
敵の人数は予想していた50人をを遥かに上回る150人程度だったのである。
額から嫌な汗が流れるのがわかる。
「いくら何でも多すぎやしねぇか…?」
俺は思わずそう呟いてしまった。
龍心はと言うと、何故かわからないが平然としている。
どこにそんな余裕があるのだろうか。
幸い、まだ敵達には見つかっていない。
「よっしゃ。なら作戦通りにな。」
龍心はそう言うと、1人で敵陣の中に突っ込んで行ってしまった。
「おい!待て!」
蓮がそう忠告するが、龍心はもう既に1人を殴り飛ばしているのが見えた。
「いいなぁ…。俺も殴りてぇなぁ…。」
先程までの弱気な態度はどこに行ったのか、宗四郎はそう羨ましそうに龍心の方を見つめる。
「後で好きなだけ殴れるからよ。今は龍心の言う通りに動くぞ。他の皆もだ。」
俺はそう皆に呼びかける。
宗四郎は嫌々と駄々をこねていたが、最後は渋々と行った様子で着いて来てくれた。
俺達は扇公園から少し離れた細い路地に入り、奴らを待つ。
奴らを待つ間に、龍心に指示された事を先にやっておく事にする。
まず、路地にいくつかワイヤーを張り、工事中と書かれたフェンスでワイヤーを設置した以外の場所を閉鎖する。
このフェンスがまた重くて運ぶのに一苦労した。
いつもなら陽汰に任せるが、陽汰はもう既に龍心の指示で路地に面している建物の上にスタンバイしている。
それにしても…。
「龍心さん遅くないですか?」
荒がそう言う。
俺も全く同じ事を考えていた。
(負けたりしてねぇよな…?)
俺がそんな事を思ったと同時に、大勢の足音と罵声が聞こえてくる。
「オラオラオラ。遅ぇんだよカス共。」
龍心はそんな事を言いながら、後ろ走りで奴らから逃げていた。
「おい!持ち場に付け!」
俺達はそんな蓮の一言から自分達が持ち場から離れている事に気がつき、急いで戻る。
特に俺と宗樹に関しては持ち場がかなり遠くなので少しヤバい。
「早く戻るぞ!」
俺はそう宗樹に指示して急いで戻ろうとする。
だが、何かに足を取られて転んでしまう。
「っ痛えなぁ…。んだこれ?ワイヤー?」
そうそれは俺達が先程設置したワイヤーだった。
「もしかしてこれって…」
そう宗樹が呟く。
今までこのワイヤーの意味が全く持ってわかっていなかったが、俺もようやくここでわかった。
「ここで転けさせて袋叩きにするって作戦か。」
ようやく意味がわかってスッキリした。
「じゃあ尚更早く戻らねぇとヤバいですね。」
宗樹がそう言う。
俺はその言葉に縦に頷く。
足音はもうすぐそこまで来ている。
俺達はそう全速力で持ち場に戻った。
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