喧嘩無双
「てか時間やばくね?」
瑠加がそう俺に言ってくる。
俺はその事を思い出し、時計を見てみると約束の時間まで15分を切っていた。
「やっべ!」
最悪だ、治に気を取られ過ぎていて時間の事を忘れていた。
「まぁまぁ。そう焦らず。」
治がそう俺に言ってくる。
こいつ…本当に殴ってやりたい。
俺はそう心の中で思ったが声には出さず、例の場所へ向かって歩き出す。
「お前らも早く来い!遅れたら笑い事じゃ済まねぇ!」
俺はそう焦りをあらわにする。
「へいへい。」
「待ってー。」
そう2人を引き連れて、俺は例の場所へと向かった。
―――――――――――――――――――――――――――
「はぁ…はぁ…。」
俺はそう肩で息をする。
「何とか間に合ったな。」
瑠加はそう平気そうな感じで言っているが、ここまで1km走り続けてきたのだから。
「待ってってばー。」
治はまだそんな事を言いながらゆっくりゆっくり歩いて来ている。
「あいついつか絶対殺すわ。」
俺はそう言う。
「そん時は止めねぇわ。」
瑠加もそう治を殺す事に賛同してくれている。
だが、今はそれどころじゃない。
俺は目の前のビルの階段を駆け上がり、1つの部屋の前で立ち止まる。
そしてその部屋の扉を一定テンポでノックを繰り返す。
すると扉がゆっくり開く。
「おぉ。あんたが長澤さんか。」
そう1人の男が出てきて俺に話しかけてくる。
「そうです。そして後ろの2人が俺の部下です。」
俺がそう言うと瑠加は男に向かって頭を下げたが、治はあくびをしている。
俺は無理矢理治の頭を下げさせた。
「ははっ。あんたら面白いねぇ。」
男はそうヘラヘラと笑うと扉を大きく開ける。
「どうぞ、お上がり下さい。」
そう男が言ったので俺達は遠慮なく上がらせてもらう事にする。
奥にはもう1人の男がいた。
その男は眼鏡をかけており、ヒョロっとしている。
俺はその男にも挨拶をしたが、男は愛想悪く、黙ったまま頭を下げただけだった。
「すいません。こいつコミュ障なもんで…。」
先程の男が眼鏡の男の事をそう言う。
そして、俺達3人の前に親切にお茶を置いてくれた。
「早速ですが、本題に入らせて頂きます。」
そう眼鏡の男が急に話し出す。
俺は思わず驚いてしまったが、顔には出さない。
「我々『豊田・堀元連合軍』と『天使』との同盟に関してですが、あなた達『天使』と同盟を組む事で、我々に対する利点を教えて頂きたい。」
俺はそう突然聞かれて戸惑ってしまう。
「おい[漢字]古場[/漢字][ふりがな]こば[/ふりがな]。利点何て聞かなくても…」
「必要な事です[漢字]葉庭[/漢字][ふりがな]はにわ[/ふりがな]氏。」
そう古場と言われた眼鏡をかけた男が葉庭と言う男に言い返す。
すると葉庭は黙り込んでしまった。
「武器の供給です。」
俺はそう答える。
「武器の供給?」
古場がそう聞き返してくる。
「はい。我々『天使』では今現在、喧嘩を殴り合いだけではなく、武器を使用するという方法を取り入れようと考えております。その為の武器を現在製作中でありまして…。」
俺はそこまで話し終えると鞄からある物を取り出す。
「それがこの試作品となります。」
そう言い俺が取り出したのは木製のメリケンサックと短刀である。
古場はそれを手に取りまじまじと見つめる。
「これは『天使』さんのところで作っているのですか?」
古場がそう聞いてくる。
「はい。お抱えの者に作ってもらっています。」
俺はそう答えると古場はそれらを置く。
「わかりました。それでは、正式に同盟を結びましょう。」
古場がそう言い、手を差し伸べてくる。
という事は認められたという事だろう。
「ありがとうございます。」
俺はそう答え差し伸べられた手を握り返す。
葉庭はホッとしたように胸を撫でおろしている。
(これでようやくあいつに…。)
こうして俺達『天使』は『豊田・堀元連合軍』と同盟を結んだのだった。
瑠加がそう俺に言ってくる。
俺はその事を思い出し、時計を見てみると約束の時間まで15分を切っていた。
「やっべ!」
最悪だ、治に気を取られ過ぎていて時間の事を忘れていた。
「まぁまぁ。そう焦らず。」
治がそう俺に言ってくる。
こいつ…本当に殴ってやりたい。
俺はそう心の中で思ったが声には出さず、例の場所へ向かって歩き出す。
「お前らも早く来い!遅れたら笑い事じゃ済まねぇ!」
俺はそう焦りをあらわにする。
「へいへい。」
「待ってー。」
そう2人を引き連れて、俺は例の場所へと向かった。
―――――――――――――――――――――――――――
「はぁ…はぁ…。」
俺はそう肩で息をする。
「何とか間に合ったな。」
瑠加はそう平気そうな感じで言っているが、ここまで1km走り続けてきたのだから。
「待ってってばー。」
治はまだそんな事を言いながらゆっくりゆっくり歩いて来ている。
「あいついつか絶対殺すわ。」
俺はそう言う。
「そん時は止めねぇわ。」
瑠加もそう治を殺す事に賛同してくれている。
だが、今はそれどころじゃない。
俺は目の前のビルの階段を駆け上がり、1つの部屋の前で立ち止まる。
そしてその部屋の扉を一定テンポでノックを繰り返す。
すると扉がゆっくり開く。
「おぉ。あんたが長澤さんか。」
そう1人の男が出てきて俺に話しかけてくる。
「そうです。そして後ろの2人が俺の部下です。」
俺がそう言うと瑠加は男に向かって頭を下げたが、治はあくびをしている。
俺は無理矢理治の頭を下げさせた。
「ははっ。あんたら面白いねぇ。」
男はそうヘラヘラと笑うと扉を大きく開ける。
「どうぞ、お上がり下さい。」
そう男が言ったので俺達は遠慮なく上がらせてもらう事にする。
奥にはもう1人の男がいた。
その男は眼鏡をかけており、ヒョロっとしている。
俺はその男にも挨拶をしたが、男は愛想悪く、黙ったまま頭を下げただけだった。
「すいません。こいつコミュ障なもんで…。」
先程の男が眼鏡の男の事をそう言う。
そして、俺達3人の前に親切にお茶を置いてくれた。
「早速ですが、本題に入らせて頂きます。」
そう眼鏡の男が急に話し出す。
俺は思わず驚いてしまったが、顔には出さない。
「我々『豊田・堀元連合軍』と『天使』との同盟に関してですが、あなた達『天使』と同盟を組む事で、我々に対する利点を教えて頂きたい。」
俺はそう突然聞かれて戸惑ってしまう。
「おい[漢字]古場[/漢字][ふりがな]こば[/ふりがな]。利点何て聞かなくても…」
「必要な事です[漢字]葉庭[/漢字][ふりがな]はにわ[/ふりがな]氏。」
そう古場と言われた眼鏡をかけた男が葉庭と言う男に言い返す。
すると葉庭は黙り込んでしまった。
「武器の供給です。」
俺はそう答える。
「武器の供給?」
古場がそう聞き返してくる。
「はい。我々『天使』では今現在、喧嘩を殴り合いだけではなく、武器を使用するという方法を取り入れようと考えております。その為の武器を現在製作中でありまして…。」
俺はそこまで話し終えると鞄からある物を取り出す。
「それがこの試作品となります。」
そう言い俺が取り出したのは木製のメリケンサックと短刀である。
古場はそれを手に取りまじまじと見つめる。
「これは『天使』さんのところで作っているのですか?」
古場がそう聞いてくる。
「はい。お抱えの者に作ってもらっています。」
俺はそう答えると古場はそれらを置く。
「わかりました。それでは、正式に同盟を結びましょう。」
古場がそう言い、手を差し伸べてくる。
という事は認められたという事だろう。
「ありがとうございます。」
俺はそう答え差し伸べられた手を握り返す。
葉庭はホッとしたように胸を撫でおろしている。
(これでようやくあいつに…。)
こうして俺達『天使』は『豊田・堀元連合軍』と同盟を結んだのだった。
このボタンは廃止予定です