喧嘩無双
俺は少し距離を取り、相手の事を観察する。
まずは長澤だ。
小柄で運動神経も言うほど良くない。
そこまで警戒する事はない。
問題は金谷だ。
身長は俺より少し小さく、龍心と同じくらいだが、先程の不意打ちを避けた感じからして恐らく只者ではないだろう。
(さて…。どうするか…。)
俺はそう脳内で作戦を立てようとする。
だが、金谷は俺に考える時間を与えてくれる筈もない。
「早速だけど…。」
そう金谷は体の重心を低くして俺の方へ体を向ける。
「殺り合おうじゃねぇか。」
金谷はそう言うと地面を蹴り上げ、こちらに向かって物凄いスピードで突っ込んでくる。
(避けれねぇ!)
俺はそう確信し、避ける事を諦めダメージを軽減する為に腕をクロスにして体に前に持ってくる。
「オラッ!」
金谷はスピードを緩める事なく俺にタックルを喰らわせてくる。
「くっ…。」
腕を挟んでいたお陰であまり吹っ飛ばずに済んだが、腕はタダじゃ済まなかった。
このタックルの威力といい、やはりこいつ…
(厄介だな…。)
俺はそう心の中で舌打ちをする。
「よっしゃ!金谷いいぞ!」
長澤がそう野次を飛ばす。
「おいおい、まだまだこれからだぜ!?」
長澤に褒められてノッてきたのか、金谷はテンションが上がってるいる様に見える。
そして再び金谷は俺の方へタックルの構えを見せた。
(また来る!)
俺はそう思いタックルを警戒する。
「もう一発!」
そう言うと金谷はこちらに肩を向けて、一直線で突っ込んでくる。
あのタックルの威力は絶大だ。
だが、
「何回も同じ手に乗る程雑魚じゃねぇんだよ!」
俺はそうタックルをしてきた金谷をそのまま前蹴りで蹴り飛ばす。
「グッ!」
金谷は予想していなかったのか、想像していた以上に吹っ飛んだ。
「ほら、こんなもんじゃねぇんだろ?」
俺はそう金谷が吹っ飛んだ方に声をかける。
「よくわかってるじゃねぇか。」
そう金谷はフラっと起き上がる。
効いているはずなのだが、どうしてもそうは見えない。
すると突然金谷は俺の事を指差す。
いや、俺ではない。
俺の後ろだ。
俺は後ろを振り返るとそこには長澤が立っている。
(いつの間に…!?)
恐らく、少しづつ近付いて来ていたのだろう。
金谷との戦闘に夢中になって、全く気付いていなかった。
「捕まえた!金谷、今だ!」
長澤はそう俺の手を拘束しそう叫ぶ。
「おうよ!」
そう金谷は返事をすると俺の腹に跳び膝蹴りをかます。
「カハッ!」
俺は長澤に手を拘束されている為、防御する事ができなかったのだ。
(このままじゃヤベぇ!)
俺はそう思い、手を掴んで俺の事を拘束していた長澤を金谷の方に投げ飛ばす。
「うぉ!?」
投げ飛ばされた長澤はそう間抜けな声を出し、金谷の方に飛んでいく。
「っと!大丈夫か!?」
金谷はそう飛んできた長澤を見事キャッチし、そう長澤に心配の声をかける。
「よそ見は厳禁だぜ?」
俺は長澤を抱き上げている金谷を蹴飛ばす。
「ゴホッ!」
金谷は長澤を抱き上げたまま転がって行く。
今度こそ完全な不意打ちだ。
かなりのダメージを与えられた筈だ。
「カ…ヵ…。」
長澤はもうすでに伸びてしまっている。
後は金谷だけだ。
「テメェ!」
金谷は不意打ちで吹っ飛ばされた事が癪に障ったのか、そう大声を上げて立ち上がる。
「もういい!これで死ね!」
そう言い金谷は右手を大きく上に振り上げて俺の方へ向かって来る。
あれを喰らえばひとたまりもないだろう。
「けどなぁ…。」
俺は目の前に来た金谷の脇腹に狙いを定める。
「脇腹がガラ空きなんだよ。」
俺はそう言い金谷の脇腹めがけて思い切りボディーブローをお見舞いする。
「ゴボッ゙!!」
金谷はそう汚い音を立ててぶっ倒れた。
「ゴミ共が。」
俺は二人にそう吐き捨てる。
この2対1の戦い。
制したのは俺だった。
「終わった…。」
俺はそう座り込もうとしたが、まだやる事があった事を思い出す。
長澤と金谷の首根っこを掴み、そのまま引きずって龍心達が見える所まで移動する。
「重いんだよこいつら…。」
俺はそう愚痴を漏らしながらもどうにか二人の事を持ち上げる。
そして深く息を吸う。
「長澤と金谷は俺が殺った!」
俺はそう叫ぶ。
俺の声は公園中を木霊する。
そして見せびらかすかの様に、伸びてしまった長澤と金谷を持ち上げた。
龍心達が戦っている方を見ると敵が逃げて行くのが見える。
「ようやく終わった…。」
6人対35人。
この抗争に勝利したのは僅か6人の俺達だった。
まずは長澤だ。
小柄で運動神経も言うほど良くない。
そこまで警戒する事はない。
問題は金谷だ。
身長は俺より少し小さく、龍心と同じくらいだが、先程の不意打ちを避けた感じからして恐らく只者ではないだろう。
(さて…。どうするか…。)
俺はそう脳内で作戦を立てようとする。
だが、金谷は俺に考える時間を与えてくれる筈もない。
「早速だけど…。」
そう金谷は体の重心を低くして俺の方へ体を向ける。
「殺り合おうじゃねぇか。」
金谷はそう言うと地面を蹴り上げ、こちらに向かって物凄いスピードで突っ込んでくる。
(避けれねぇ!)
俺はそう確信し、避ける事を諦めダメージを軽減する為に腕をクロスにして体に前に持ってくる。
「オラッ!」
金谷はスピードを緩める事なく俺にタックルを喰らわせてくる。
「くっ…。」
腕を挟んでいたお陰であまり吹っ飛ばずに済んだが、腕はタダじゃ済まなかった。
このタックルの威力といい、やはりこいつ…
(厄介だな…。)
俺はそう心の中で舌打ちをする。
「よっしゃ!金谷いいぞ!」
長澤がそう野次を飛ばす。
「おいおい、まだまだこれからだぜ!?」
長澤に褒められてノッてきたのか、金谷はテンションが上がってるいる様に見える。
そして再び金谷は俺の方へタックルの構えを見せた。
(また来る!)
俺はそう思いタックルを警戒する。
「もう一発!」
そう言うと金谷はこちらに肩を向けて、一直線で突っ込んでくる。
あのタックルの威力は絶大だ。
だが、
「何回も同じ手に乗る程雑魚じゃねぇんだよ!」
俺はそうタックルをしてきた金谷をそのまま前蹴りで蹴り飛ばす。
「グッ!」
金谷は予想していなかったのか、想像していた以上に吹っ飛んだ。
「ほら、こんなもんじゃねぇんだろ?」
俺はそう金谷が吹っ飛んだ方に声をかける。
「よくわかってるじゃねぇか。」
そう金谷はフラっと起き上がる。
効いているはずなのだが、どうしてもそうは見えない。
すると突然金谷は俺の事を指差す。
いや、俺ではない。
俺の後ろだ。
俺は後ろを振り返るとそこには長澤が立っている。
(いつの間に…!?)
恐らく、少しづつ近付いて来ていたのだろう。
金谷との戦闘に夢中になって、全く気付いていなかった。
「捕まえた!金谷、今だ!」
長澤はそう俺の手を拘束しそう叫ぶ。
「おうよ!」
そう金谷は返事をすると俺の腹に跳び膝蹴りをかます。
「カハッ!」
俺は長澤に手を拘束されている為、防御する事ができなかったのだ。
(このままじゃヤベぇ!)
俺はそう思い、手を掴んで俺の事を拘束していた長澤を金谷の方に投げ飛ばす。
「うぉ!?」
投げ飛ばされた長澤はそう間抜けな声を出し、金谷の方に飛んでいく。
「っと!大丈夫か!?」
金谷はそう飛んできた長澤を見事キャッチし、そう長澤に心配の声をかける。
「よそ見は厳禁だぜ?」
俺は長澤を抱き上げている金谷を蹴飛ばす。
「ゴホッ!」
金谷は長澤を抱き上げたまま転がって行く。
今度こそ完全な不意打ちだ。
かなりのダメージを与えられた筈だ。
「カ…ヵ…。」
長澤はもうすでに伸びてしまっている。
後は金谷だけだ。
「テメェ!」
金谷は不意打ちで吹っ飛ばされた事が癪に障ったのか、そう大声を上げて立ち上がる。
「もういい!これで死ね!」
そう言い金谷は右手を大きく上に振り上げて俺の方へ向かって来る。
あれを喰らえばひとたまりもないだろう。
「けどなぁ…。」
俺は目の前に来た金谷の脇腹に狙いを定める。
「脇腹がガラ空きなんだよ。」
俺はそう言い金谷の脇腹めがけて思い切りボディーブローをお見舞いする。
「ゴボッ゙!!」
金谷はそう汚い音を立ててぶっ倒れた。
「ゴミ共が。」
俺は二人にそう吐き捨てる。
この2対1の戦い。
制したのは俺だった。
「終わった…。」
俺はそう座り込もうとしたが、まだやる事があった事を思い出す。
長澤と金谷の首根っこを掴み、そのまま引きずって龍心達が見える所まで移動する。
「重いんだよこいつら…。」
俺はそう愚痴を漏らしながらもどうにか二人の事を持ち上げる。
そして深く息を吸う。
「長澤と金谷は俺が殺った!」
俺はそう叫ぶ。
俺の声は公園中を木霊する。
そして見せびらかすかの様に、伸びてしまった長澤と金谷を持ち上げた。
龍心達が戦っている方を見ると敵が逃げて行くのが見える。
「ようやく終わった…。」
6人対35人。
この抗争に勝利したのは僅か6人の俺達だった。
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