「それじゃあ、よろしく頼むよ。○○。」
「ええ、ご期待に応えられるよう、努力いたします。」

裏社会で有名な◯し屋、○○。
本名は不明。

いつでも誠実さを欠かさない人間で、
信頼度と成功率は、◯し屋界でもトップ級。



なのだが…

「それでは。1週間以内に片付けますので。」
「あぁ。成功の報告を、楽しみにしているよ。」
ｶﾞﾁｬｯ　 ﾂｰ ﾂｰ…

「ふぅ…」

「このキャラめんどぉ…」

中身は、ただの女子高生である（不登校の。）

「えーっと…家賃は払えるでしょ？
それから、食事代に武器代、あと模擬戦代も…」

○○、いや●●の独り言と計算機を打つ音が、静かな店に響く。

ここは喫茶店、〚琥珀ノ夜空〛
看板メニューの琥珀糖が人気の、知る人ぞ知る店だ。


[下線]表向きには、[/下線]そういう事になっている。


この店の扉を、あるリズムで叩く…
たったそれだけで、表と裏、どちらの客かが判別できるのだ。

ｺﾝｯｺｺｯｺﾝ ｺﾝｯ
…誰か来た。

「いらっしゃいませ。ご要件は？」

「…僕の◯したい人を、当ててよ。（ニコッ」


「何を…言っているのですか？」