UNDERTALEリアル人狼
キャラに指を指された人物…"グリルビー"は、相変わらず何も話さない。
「昨日はお前を占った。まずはこれで一人目だな」
「ねぇ…グリルビーさん、違うよね?やっぱり信じられないよ、この中に人狼がいるなんて!」
自信満々に占い結果を告げるキャラに対して、フリスクは未だに信じられなかった。
『AHAHAHAHA!バッカじゃないの?人狼はいるに決まってるだろ?!』
突然聞こえたAの声。全員の表情が固くなる。
『"人狼がいるなんて信じられない"?どこまでお人好しなんだよお前は?アハハ!』
「わ、笑う必要はないでしょ!」
と、反論するフリスクに、Aはなおさら声を上げて笑った。
『むしろ笑うしかないね。これほどのお人好しなんて見たことないんだもの!疑え!仲間だろうが裏切られることだってある。信じられるのは自分自身だけさ!』
喋り続けるAとは裏腹に、他の全員は黙って聞いている。話し合う必要なんてないと思っているのだろう。…たった一人を除いて。
「で、でも!僕は君も救いたいと思っているんだ。こんなことをするってことは、なにか辛いことがあったんでしょ?」
突然Aの声がピタリと止まる。それでも、フリスクはスピーカーの方をまっすぐに見つめていた。
『僕を救う?僕から全てを奪ったお前が?』
「…どういうこと?」
訳がわからず困った顔をするフリスク。しかし、Aは何も教えてはくれなかった。
『そんなのどうでもいいんだ。それより僕は不思議でしょうがないよ』
「な、何が…?」
『"別の時間軸で仲間を殺した"お前が、今は"モンスターとニンゲンを繋げる親善大使"になっていることだよ!』
「…!」
なぜそのことをAが知っている?慌てて周りを見渡すと、パピルスとグリルビーだけが困惑した顔をしていた。…そうか、他の3人は知っているのか。"ケツイ"のことを…。
『そんな中途半端な"偽善"で生きているなら、きっと誰も助けられない!お前はこのゲームで負けるだろうな!AHAHAHAHA!』
「…」
偽善…偽善…その言葉が、フリスクの頭の中をぐるぐると回る。そんなつもりじゃなかった。ただの興味本位だった。それなのに…
「(僕は、一瞬でも"LOVE"があがることを楽しいと思った…その後にPルートなんていっても、それってただの偽善なんじゃないの?)」
全部自分のせいだという言葉が浮かんでは消える。心が折れかけた、その時。
「フリスクの行いは、"偽善"なんかじゃない」
あまり聞き慣れない低い声。でも、とても安心感のある声。その声は後ろから聞こえる。
「…グリルビーさん」
そう、珍しく彼が話していた。、目を見開くフリスク。グリルビーは、優しく彼に微笑みかけた…気がした。
『な、なんでそう言い切れるんだよ!』
予想外の展開にAも少し慌てているようだ。そんな彼に対し、グリルビーはハッキリと答える。
「簡単な話だ。"お前の話よりもフリスクの行動のほうが信頼できるから"な」
『!!!』
彼の言葉を聞いて、フリスクは泣きそうになる。
「(こんなに自分を信じていてくれたんだ…)」
ありがとう、とグリルビーにお礼を言うフリスク。淡い炎が揺らめいた。
『なんで…ずっと一緒にいたのはソイツじゃなくて…まあいいや、そろそろ投票してもらうよ』
Aの言葉で我に返る。そうだ、ここで"彼"に投票したら、彼はもう…
「…みんな、私に投票しろ。キャラの言っていたことは正しい。私が人狼だ。」
「でも…!」
「君たちなら勝てると信じているさ、フリスク」
グッと奥歯を噛みしめる。絶対に勝たなければ。彼の思いを無駄にしないためにも…
『全員終わったね〜じゃあ結果発表✩今日選ばれたのは〜…グリルビーだよ!』
消える直前、彼は…ガスターのほうを向いた。
「…博士、最後にあなたと会えて良かった」
「ふふ、私もだよ。ゆっくりおやすみ、"親友"」
ザザッ
"大ホール"を出る直前、グリルビーの最後の言葉が気になったフリスクは、ガスターに話しかけた。
「あの…ガスターさん、グリルビーさんって…」
「あぁ、私が科学者として活躍していたときからの親友だよ」
「そ、そうだったんだ…」
初めて聞く話に目を丸くするフリスク。そんな彼を見て、ガスターは微笑んだ。その表情が…"彼の親友"と、重なって見えた。
「さて、おしゃべりはこの辺にして、そろそろ部屋に戻ろうか」
「そうですね」
消えていった仲間の思いを胸に、彼らはゲームを続けていく。
〈???〉
「やっほーAだよ!君は"読者"だね?いや〜この小説を読んでくれてありがとう!そんな君達にお知らせ!」
ジャジャーン!
「これから質問を募集しまーす!僕、"A"に関することなら何でもOK!締切は第四章後編まで✩たくさんの質問、待ってるよ〜」
「昨日はお前を占った。まずはこれで一人目だな」
「ねぇ…グリルビーさん、違うよね?やっぱり信じられないよ、この中に人狼がいるなんて!」
自信満々に占い結果を告げるキャラに対して、フリスクは未だに信じられなかった。
『AHAHAHAHA!バッカじゃないの?人狼はいるに決まってるだろ?!』
突然聞こえたAの声。全員の表情が固くなる。
『"人狼がいるなんて信じられない"?どこまでお人好しなんだよお前は?アハハ!』
「わ、笑う必要はないでしょ!」
と、反論するフリスクに、Aはなおさら声を上げて笑った。
『むしろ笑うしかないね。これほどのお人好しなんて見たことないんだもの!疑え!仲間だろうが裏切られることだってある。信じられるのは自分自身だけさ!』
喋り続けるAとは裏腹に、他の全員は黙って聞いている。話し合う必要なんてないと思っているのだろう。…たった一人を除いて。
「で、でも!僕は君も救いたいと思っているんだ。こんなことをするってことは、なにか辛いことがあったんでしょ?」
突然Aの声がピタリと止まる。それでも、フリスクはスピーカーの方をまっすぐに見つめていた。
『僕を救う?僕から全てを奪ったお前が?』
「…どういうこと?」
訳がわからず困った顔をするフリスク。しかし、Aは何も教えてはくれなかった。
『そんなのどうでもいいんだ。それより僕は不思議でしょうがないよ』
「な、何が…?」
『"別の時間軸で仲間を殺した"お前が、今は"モンスターとニンゲンを繋げる親善大使"になっていることだよ!』
「…!」
なぜそのことをAが知っている?慌てて周りを見渡すと、パピルスとグリルビーだけが困惑した顔をしていた。…そうか、他の3人は知っているのか。"ケツイ"のことを…。
『そんな中途半端な"偽善"で生きているなら、きっと誰も助けられない!お前はこのゲームで負けるだろうな!AHAHAHAHA!』
「…」
偽善…偽善…その言葉が、フリスクの頭の中をぐるぐると回る。そんなつもりじゃなかった。ただの興味本位だった。それなのに…
「(僕は、一瞬でも"LOVE"があがることを楽しいと思った…その後にPルートなんていっても、それってただの偽善なんじゃないの?)」
全部自分のせいだという言葉が浮かんでは消える。心が折れかけた、その時。
「フリスクの行いは、"偽善"なんかじゃない」
あまり聞き慣れない低い声。でも、とても安心感のある声。その声は後ろから聞こえる。
「…グリルビーさん」
そう、珍しく彼が話していた。、目を見開くフリスク。グリルビーは、優しく彼に微笑みかけた…気がした。
『な、なんでそう言い切れるんだよ!』
予想外の展開にAも少し慌てているようだ。そんな彼に対し、グリルビーはハッキリと答える。
「簡単な話だ。"お前の話よりもフリスクの行動のほうが信頼できるから"な」
『!!!』
彼の言葉を聞いて、フリスクは泣きそうになる。
「(こんなに自分を信じていてくれたんだ…)」
ありがとう、とグリルビーにお礼を言うフリスク。淡い炎が揺らめいた。
『なんで…ずっと一緒にいたのはソイツじゃなくて…まあいいや、そろそろ投票してもらうよ』
Aの言葉で我に返る。そうだ、ここで"彼"に投票したら、彼はもう…
「…みんな、私に投票しろ。キャラの言っていたことは正しい。私が人狼だ。」
「でも…!」
「君たちなら勝てると信じているさ、フリスク」
グッと奥歯を噛みしめる。絶対に勝たなければ。彼の思いを無駄にしないためにも…
『全員終わったね〜じゃあ結果発表✩今日選ばれたのは〜…グリルビーだよ!』
消える直前、彼は…ガスターのほうを向いた。
「…博士、最後にあなたと会えて良かった」
「ふふ、私もだよ。ゆっくりおやすみ、"親友"」
ザザッ
"大ホール"を出る直前、グリルビーの最後の言葉が気になったフリスクは、ガスターに話しかけた。
「あの…ガスターさん、グリルビーさんって…」
「あぁ、私が科学者として活躍していたときからの親友だよ」
「そ、そうだったんだ…」
初めて聞く話に目を丸くするフリスク。そんな彼を見て、ガスターは微笑んだ。その表情が…"彼の親友"と、重なって見えた。
「さて、おしゃべりはこの辺にして、そろそろ部屋に戻ろうか」
「そうですね」
消えていった仲間の思いを胸に、彼らはゲームを続けていく。
〈???〉
「やっほーAだよ!君は"読者"だね?いや〜この小説を読んでくれてありがとう!そんな君達にお知らせ!」
ジャジャーン!
「これから質問を募集しまーす!僕、"A"に関することなら何でもOK!締切は第四章後編まで✩たくさんの質問、待ってるよ〜」
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