白いドアの奥には、すでに何人かのモンスターが集まっていた。
「サンズ、パピルス、グリルビー、フラウィ、メタトン！」
そこには、見知った顔のモンスターたちがいた。知り合いがいることに少し安心したフリスクだったが、一人だけ知らないモンスターがいることに気がついた。
「えっと…どちら様ですか？」
「heheh…『オレ』から説明するぜ」
「（オレ…ってことは真面目な話か…）」
なんだろう、と身構えるフリスク。サンズは、フリスクが予想をしていなかった衝撃的な事実を伝えた。


「コイツ…『ガスター』は、オレの親父だ」


「え、…ええええええええええええ？！」
フリスクは目が飛び出さんばかりに驚いた。が、キャラはさほど驚いていないようだった。
「私は知っていたぞ。ガスター博士がスケルトンを作ったって噂は聞いていたしな。」
「そ、そうだったんだ…てか博士って」
「私は科学者だからね」
科学者…アルフィーの言っていた前任者だろうか。なんて思っていたら、メタトンに聞きたいことがあったことを思い出した。
「メタトン、これは君が考えたテレビ番組なの？」
そうであってほしい、と心の底から望んでいた。しかし、ときに運命は残酷である。

「いや、違うよ」

「そんな…」
ということは自分たちは誘拐されたことになる。段々と心臓の音がうるさくなっていく。
「ここでは魔法が使えないよ」
フラウィがふてくされながら会話に加わる。ということは、簡単には脱出できないということか。ますます不安になるフリスク。そんなとき、見知らぬ声がした。


『やっほーお集まりの皆様！今回ゲームマスターを努めさせていただく"A"で〜す✩よろしく！』


突然聞こえた声に驚く全員。見上げると壁にスピーカーがついている。そこから声がするようだ。

『君たちはこの"人狼ゲーム"をクリアしないと帰れないよ！拒否権はないからね！もしこのゲームで負けたら…ﾀﾋんでもらいまーす✩』
「「「…は？」」」
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１章中編に続く…