ああ…もうすぐこのゲームが終わる。

あっという間だったなぁ

みんな僕の存在に気づいてくれた

でも、終わったら忘れられちゃうのかな

誰か僕に気づいて

…この願いは、届かないって知ってる

だって僕は[漢字]異常[/漢字][ふりがな]バグ[/ふりがな]だから

誰にも気づかれちゃいけない

苦しいよ

辛いよ

誰か…誰か助けて

僕を救って

そのケツイで、この地獄から抜け出させて

ねぇ"フリスク"










　「人狼ゲームをやらないかい？」
彼からそんな話を持ち出されたのは、知り合ってから間もない頃だった。
「じんろうげーむ？」
「次の実験さ。君には進行役…"ゲームマスター"をしてほしい」
断る理由もなかった僕は、OKするしかなかった。
「…うん、わかった。でもなんの実験なの？」
「ケツイと…"友情"の研究かな」
"友情"という言葉に、僕はピクリと反応した。友情なんて、一瞬で壊れる。それが僕の考えだった。
「…そっか。で、人狼ゲームってことは他に誰か参加させるんでしょ？」
「ああ、フリスクと"私"、」
「ちょ、ちょっと待って！博士も参加するの？！」
「私はこの目で確認したいんだ。ケツイと友情は何なのか…ってね」
妙に目を輝かせる彼に、少年はため息をついた。
「はぁ…後は誰なの？」
「グリルビー、メタトン、キャラ、フラウィ、あと"サンズ"」
サンズ…ギュッとパーカーを握りしめる。違う、これは"別の時間軸"の彼のものだ。
「会場は任せてくれ。私の研究室を使おう。」
「…うん。ありがとう」
　こうして、人狼ゲームは始まったのであった…










　「ふん、今日襲撃されるのは私だとわかっている」
パピルスがいなくなった日の夜、キャラは夜の行動を行っていた。
「人狼は誰かわかった…アイツらになにかメッセージを残して置かなければ…」
彼女は、紙になにか書いていく。それを枕とベッドの隙間に隠した。
「[漢字]アイツ[/漢字][ふりがな]人狼[/ふりがな]は頭の回転が早い…先にフリスクに見つけてもらわなければ。…これは賭けだな」
　その紙には、こう書かれていた。

　　　　　　　　　　　『d@y\4fftp』