好きです、
ふふふーんと鼻歌を歌いながらおにーさんはクマのぬいぐるみを作っている。
ちくちくちく…。
ちくちくちく…。
色違いのクマが三体目に突入した頃にはおに―さんの表情は重く、苦しそうだった。
「おにーさん、針とかは持てるんですね」
「ん、?ああ。まぁ、ね。魔法やね」
おにーさんは魔法、魔法と言い聞かせるようにつぶやいた後、再びぬいぐるみに向き合った。
ちくちくちく…。
ちくちくちく…。
まるで、ぬいぐるみ以外の何かまで縫い留めているような。
そんな目をおにーさんはしていた。
ちくちくちく…。
ちくちくちく…。
色違いのクマが三体目に突入した頃にはおに―さんの表情は重く、苦しそうだった。
「おにーさん、針とかは持てるんですね」
「ん、?ああ。まぁ、ね。魔法やね」
おにーさんは魔法、魔法と言い聞かせるようにつぶやいた後、再びぬいぐるみに向き合った。
ちくちくちく…。
ちくちくちく…。
まるで、ぬいぐるみ以外の何かまで縫い留めているような。
そんな目をおにーさんはしていた。
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