二次創作
短編集【リクエストOK】
創作元:黒子のバスケ
キャラ:花宮真
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「はい、雨晴さん。止まろっか」
『わー、花宮くんに引き止められちゃったー』
腕を掴まれ、やや乱暴に掴まれた........ま、周りからは優しく掴まれているように見えているだろけど
風紀委員と書かれたものと、胡散臭い笑顔を貼り付けて、生徒を取り締まっている花宮に、笑いが出そうだ
これを揶揄いたくなるのも、まぁ.......仕様がないだろう
「スカート丈、それアウトじゃないかな?」
『えぇ〜、花宮くんやだなぁ。私の長い足に見惚れちゃったの?』
「あはは、そうかもね。で、スカート丈直そうか」
笑顔に含まれた、苛立ちと圧が止まらない。だけど、折角だ。後のことは考えずにはっちゃけてしまおう
そう決意したら止まらなく、私の口からは、花宮の煽り耐性(低)を壊すような言葉がつらつらと出てくる
『"優等生の花宮くん"は、やっぱり凄く厳しいんだね』
「厳しくないよ。規則だからね」
『あれっ、ごめん理解力ない感じ?それが厳しいって言ってるんだよね』
花宮のこめかみに青筋が二つほど立つ。ひゃ〜、この「優等生花宮」すっげおもろい。
私は、未来の自分にあとは託し、ただ今は目の前にあるオモチャを扱うことに楽しんでいた
『花宮くん?人って誰しも失敗するって分かる?..........あぁ、花宮くんって常識人だっけ?』
私が嘲笑うように、花宮に言う
"人って誰しも失敗する" "常識人だっけ"イコール、「このスカート丈は失敗したんだ、ごめんね?失敗って誰でもするよね、あれ、もしかしてそんな"常識"も分かんないのかな」と、いちゃもんをつけられた上に馬鹿にされたという意味だ
これは、煽り耐性が低く、理解力が素晴らしい花宮くんなら気付くよね?それでどう言う対応するの?ねぇ......."優等生の花宮くん"
「.......うん、●●さん。今は見逃してあげるよ」
『あはは、ありがとね』
自分が折れることを選んだかぁ........まっ、花宮らしーね
「ただし」と花宮が続けて言い、一気に距離が縮まる
耳元で花宮の吐息が擽ったい
「後のこと考えとけよ?.........なぁ、"理解力が素晴らしくて常識人"の●●○○チャン」
『......っあ、はは............』
声が上擦り、口角が引きつく。無理だ、終わった。花宮のコレはマジだ
なんてことをした、私
私には"理性"っつーもんがねぇのか?あぁ.........マジで、あぁ"......
私はぐったりとした背中で校門をくぐった
(手前も熟、いい性格してんぞ)
(花宮、なんとか忘れててくんないかな)
その後ーーー
「で?●●サンは、なんでこんなことしたのか、"理解力が無い非常識"の僕に、納得する理由を教えてくれるかな」
『.........うっす.....(逃げ道ねーかなぁ)』
(あれ、何あったの?ちょーウケるんだけど)
(花宮、珍しくガチだな。○○がなんかしたんだろ)