二次創作
短編集【リクエストOK】
創作元:2j3j
キャラ:knmt
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『剣持くん、今までありがとうね。剣持くんが居た6年間は、とっても楽しかったよ』
彼女が目を伏せてふわりと笑うように言う
「......僕も、○○先輩が居た6年間がほんとに、楽しくて、すき、でした」
『......うん、っうれしいなぁ』
涙を堪えて顔が歪み、上手く声が出ない
先輩も又、声が震えている
行って、ほしくない
『.....っあのね、?剣持くんのこと、ずっとずっと、だいすきだよ、この先も』
「..,.んなの、当たり前じゃないですか.......」
絶対に思っちゃいけないのに、先輩を見送らなきゃいけない筈なのに、
目頭が熱くなるのを必死に堪える
先輩の「だいすき」を聞いて、より一層"行ってほしくない"という気持ちが強まる
『........ねっ、けんもちくん、.........ほんとに、今までありがとう。これからもずっとっ........頑張れ、!!』
涙でぐちゃぐちゃになった顔を向けてくれ、太陽のような眩しい笑顔で先輩は言った
堪えていた涙が、瞬きひとつで出てしまいそうだ
「っ........は、い....。せんぱい、
行ってらっしゃい」
先輩が背を向け、揺れ動く髪が此方へ「私のことは忘れて、頑張ってね」と言っているような気がした
その後ろ姿を見て、堪えていた涙が限界を迎える
「っ......ぁぁ......ふっ...........ぅ..」
行ってほしくない、そう思い伸ばした手は空を掴んだ
先輩がもう戻ってくることはない、だから、
今だけは、にじさんじライバー剣持刀也ではなく、ただの○○ファンとして、泣いていたい
(未来ある若者に)