二次創作
短編集
創作元:文豪ストレイドッグス
キャラ:太宰治
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昔、むかーしの話をしよう
「死にたい、って云ったら可笑しいかい?」
[斜体][明朝体]私を死に[/明朝体][/斜体]
自分の正面にいる少女に聞く
こんな変な質問、只の人間だったら困惑するだろうに.....それか止める、か
でも彼女は驚きもせず、表情を緩くさせ、口を開いた
『死にたいなら死ねばいいよ。だって、少しの"我儘"位、赦されるでしょ?』
口角を上げ、真剣に此方を向いて云った
"我儘"と云う考えは、無かった...........てっきり、否定でもなんでもするかと.......
僕は少しの興味心で彼女に聞いた
「君、名前は?」
『●●○○だよ、宜しくね』
彼女がふわりと、優しく笑った
まるで天使の様に
[斜体][明朝体]至らしめる[/明朝体][/斜体]
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『っぅわ、....!』
角を曲がり、昔の事に浸っていると小さな高い声が聞こえた
でも少し、嫌な予感がした
『ごめんなさい....』
急いでいるのだろうか、声が忙しない
でも誤っただけでこの場から退こうとする彼女の腕を私は、ぐんっと引っ張った
私の包帯が一部スルスルと解ける
「君、名前」
『ぇ、あ、....えっと、......●●、○○ですけど.........』
《●●○○、宜しくね》
[斜体][明朝体]妄想心中[/明朝体][/斜体]
私は伏せていた顔をバッと上げる
私の瞳には、とても女の子らしい小柄な、まるで天使の様な顔立ちの女性がいた
きみだ、きみ、きみ.............●●、○○
私がずっと探し求めていたモノ
「..........そ」
[斜体][明朝体]ヤミタイガール[/明朝体][/斜体]
するりと解けた1本の包帯はまるで彼女と私を繋ぐ、運命の糸の様だった
(探し求めてる)
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