短編集
創作元:文豪ストレイドッグス
キャラ:太宰治
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「私の前職を当ててみようの会〜!」
『わぁ、太宰さんハイテンション〜』
急に始まった太宰さんの"前職"を当てようの会が始まった
勿論私だけ、だが
「新人には私達の前職を当ててもらう、というイベントが少々あってね」
「私達」と云っているが、私と太宰さん2人だ
私は少し頭を唸らせて、考えに考えた
そして出てきた一つの答えに、妙にピンと来た
「おっ、良いのが出たかい?」
『......そーですねぇ、コレっぽいのは......出ました!』
私は喉の奥に秘めていたその答えを言葉に表した
『太宰さんの前職は...............
[明朝体]"ポートマフィア"[/明朝体]ですよね』
私がそう云うと、太宰さんは面食らった顔になった
その反対に私はきっと、親の仇でも見る様に...........厭、親の仇を見て、下から睨んでいた
腰にある物騒なモノを触り乍ら
「........そんな顔、女の子には似合わないよ?」
《そんな顔、女の子には似合わないよ》
脳裏に出てくる目に包帯を巻いた、太宰治が出てくる
五月蝿い.......!全部、全部わかってんだから
アンタが、態と私を武装探偵社に入れたこと。盗聴器、発信機、諸々私に付けていること。歪んだ、愛とは言えない、恋とは言えない、言葉に表せない胸糞悪いモノを私に向けていること。
嗚呼..........自殺したいなら、さっさと死んでくれ
そう思っているのに、此奴は如何しても完全に嫌いになれない。此れも奴の掌の上なのだろうか
『......大嫌いだ』
パァッン‼︎‼︎
2人だけの呼吸音が伝わる静かな部屋に、一つの銃声音と一粒の涙が溢れた
(拝啓、大嫌いな貴方へ)
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