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ヒロアカ・ハイキュー・呪術廻戦・黒バス・ワートリ・いれいす・文ストの夢小説です

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短編集

#22

チョーカー依存症





創作元:文豪ストレイドッグス

キャラ:中原中也 太宰治




-----------









少し前、ある女の子が入ってきた

女の子の名前は「●●○○」

人形のように美しく儚く、感情が無いような子だった

でもその儚さが、少しでも触れたら散ってしまいそうな命に、興味が湧いた












「○○ちゃんは、何が好きかい?」







『........すき、と云うのが分からない』










僕の直属部下にした訳だが、矢張り何も変わらず人形の儘

でも何処か安堵と悔しみが有るような気がした

僕は、彼女の事を此の手で変えたいのだろうか












「うんうん。次に、○○ちゃん僕と心中してみないかい」







『心中.............別に良いけど...』










僕は少し驚き、目を見開く

"別に良い"と.........此処迄、彼女は人形のようだったか

生きる理由も、死ぬ理由も無い。"生きろ"と言われれば生きる、"死ね"と言われば死ぬ

多分彼女の答えはそう云う事なのだろう

















「○○ちゃん、生きたい理由を探す為に生きよう」








『.....?分かった....?』













彼女はきょとんとし、分からなそうだったが、そんな所も愛らしい

彼女の"生きる理由"が僕に成れば..........いい、なんて熟依存しているな

彼女の白い首元に在る、僕が上げた黒いチョーカーを見て自然に口角が上がった










-----------------------------------------------------------------------------










彼女に最近人間らしさ...........厭、女の子が出てきた

その原因となるのが僕の大嫌いな相棒「中原中也」だ

彼奴が彼女に近づいてから彼女に感情、女が出てきた









又楽しく中也と話す彼女を見つけたので、半ば強引ながら腕を掴んで部屋へと足を運ぶ

中也の怒鳴り声が聞こえるがそんなの気にしていられない

彼女を壁に押し付けるような形で逃げられないようにする

困惑した彼女の顔に又一つ苛立ちが含まれる














あんなに感情が表に出なかったのに

僕しか君の感情は読み取れなかった筈だったのに

僕が君を変えたかったのに

僕だけの指示に従ってた筈なのに







僕は随分と昔の質問を彼女にした















「○○、僕と心中しないかい」










『私は、太宰と心中できない』















キッパリと、直ぐに帰ってきた言葉に顔を歪ませる

"生きたい理由を探す為に生きろ"と云った

でも、その生きる理由が僕で無いと意味が無い

何であんな奴なんだろう、彼女の事等何も知らないくせに










チラリと視界に映った首元の黒いチョーカーと、耳元の見覚えのない赤いピアス

僕はこの言葉に表せない感情を押し殺す様、首元とチョーカーの間に指を滑り込ませ、チョーカーを最も簡単に解いた









彼女はずっと困惑した儘で、僕の外したチョーカーを「何で外したの」と不思議そうに、哀しそうに僕を見る

彼女にとって僕のチョーカーが少しでも気掛かりになってくれているのが嬉しい

けど、君は、そんな哀しそうな表情で僕を見なかった

もっと、人間が欠けているような、複雑な顔で見てくれた

力が抜けた様に、彼女の元へと崩れかける












『だざい......?』











ずっとずっと、檻に囚われた儘の何も知らない、綺麗な人形の儘だったら良かったのに

 







(手中に収めたい)




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作者メッセージ

どーしても太宰さんが報われねぇ(旧・新双黒推し)

2024/11/17 15:30

nako@ハンガー推し ID:≫9820tLSVMWUTw
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