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ヒロアカ・ハイキュー・呪術廻戦・黒バス・ワートリ・いれいす・文ストの夢小説です

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#21

手に入れたいモノ




創作元:文豪ストレイドッグス

キャラ:太宰治 中原中也




-----------









僕は君に何時も何処でも、何もかも勝っていた

だけど唯一つ、認められないモノがあった











『 ち ゅ ー や 、首領が呼んでた』







「おう、今行く」











優しく、平仮名混じりの可愛らしい声で彼を呼ぶ、まるで 彼 女 に 色 が つ い た よ う だった

彼もまた、優しく弾んだ声色で 彼 女 の頭を少し撫でてから、その場を去る










『..............』









その後の 彼 女 は、頬を赤て視線を下へと向ける

なんて乙女なんだろう












「.....○○」







『....ぁ.. 太 宰 さ ん』









僕の声で現実に戻されたように 彼 女 は顔を上げる

何時もの無機質な声ではなく、少し優しさが残っている甘い声に胸が弾む

彼奴が居なくなってから必ず僕は○○に声を掛ける

○○の少しでも甘い声をこちらに向けて欲しかったから












『..... 太 宰 さ ん ?』










何も言わない僕を不思議に思ったのか、少し首を傾げながら無機質な声で僕に問う

身長差で必然的に上目遣い気味になる○○に、理性を覚える











「いや、やっぱりなんでもないよ」









何も無かった訳ではないが、はぐらかすのは何時もだ

そんな僕の心情を読み取ったのか○○は少し間を置いて「そうですか」と言い、踵を返して行った

○○の意識が先程迄、此方に向かれていた。そんな事が嬉しいだなんて、僕も人の事は言えないのかもしれない








--------------------------------------------











今日、「織田作之助」こと、織田作が亡くなった

何処か心に隙間ができたように感じた

織田作と仲の良かった○○もまた、心に隙間ができたように出てきた








でもやはり、 彼 女 の心の中心には彼が居るように感じた

まるで、隙間を埋めるように、彼の存在が 彼 女 にとって大きくなるように、大切になるように

この時、"本能"で私は 彼 女 に手を伸ばしたのだろうか
















「○○、一緒に"人 を 救 う"仕事をしよう」












『.............そうですね』















無機質な声で○○が言う

○○と私の手が触れ合い、小さな音が鳴る

○○はずっと俯いていて何を考えているか、どんな表情か分からない

でも、○○の世界はとても モ ノ ク ロ で 、 色 が つ い て い な い よ う に思た







何故私の手を取ったのか、何を思って考えて「そうですね」と言ったのか........何も分からない

○○はずっと私の謎だ

そして、私が初めて手に入れたいと思って、手に入れられないモノ









彼 女 の脳内の裏にはやはり彼、「中 原 中也」が居るのだろうか

何故?僕は彼に戦闘も、頭脳も、価値も、全てにおいて勝っていた

何故?何故............一番欲しいモノは、勝ちたいモノは.....









だから、少し彼にとっての最大の嫌がらせを私は残していく

嫌がらせなんて散々してきた

けど、君にとっては"コレ"は人生にも響く嫌がらせなんじゃないだろうか

いいだろう?だって私は君と 彼 女 が居るだけで、嫌がらせだったんだから、

彼 女 の心は、君のモノだったんだから、奪ったとて、奪えないモノ











でも君にとっても一番大切な 彼 女 を、私は奪い取る






彼 女 を掴む腕の力が一層強くなる










(このまま何処までも)






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作者メッセージ

私、「文豪ストレイドッグス」に嵌りまして..............乱歩さんが最推しなんだけれど、此処もめちゃんこ好きでさぁ.....?
まだアニメ4話、漫画4巻までしか、行けてないが君らに追いつくぞ〜!!

2024/11/11 18:38

nako@ハンガー推し ID:≫91YYGRbRUeQ9I
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