短編集
創作元:僕のヒーローアカデミア
キャラ:死柄木弔
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[太字]見据えられる[/太字]
USJに敵が襲いかかって来た時、1人、彼女だけ冷静だった
『..........ねぇ、百ナイフ作って』
「な、ナイフ.....ですか?」
『うん、ナイフ』
包丁でもいいよ、とある一点を見つめながら感情を感じさせない声色で言う
彼女は今からなにをしようとしているんだ?なんでナイフなんか.............疑問しかない百の頭
それでも彼女は優秀で、ナイフは完成していた
「ナイフ、ですが............」
これをどうするおつもりで、そう言おうとした時には彼女は、飛び出していた
微かに「ありがとう」と聞こえたが、それより彼女が向かった先は..........!!
「○○さん!!?」
1番凶悪そうな、敵の元だった。
彼女の個性は、「分析」。どんな能力か細かに分かる個性
だが、前線に立つ人間では........!それにまだ私たちは、ひよっこじゃ........!
「●●さん!お待ちくださいっ......!!」
必死に腹から声を出して叫ぶが、彼女の背中は遠くなっていくばかり
なんでナイフなんか持ってあんなところに........!?
彼女は確かに優秀だが、だからといって.,.........っ!!
彼女に声を届けようとしても、まるで自分の世界に入ったかのように、ある一点目掛けて走り続けていた
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突然後ろから微かな足音が聞こえる
あ"?新しいのでも来たか?
俺が振り向いて手をそちらへ向け出すと、風を切る音がした
「........っ.....ぶね....!」
持ち前の反射神経で、一歩後ろに下がり手を振り下げた
目の前に、ナイフを持った女がいる
こいつがさっき俺を殺そうとした?
いや、殺気は感じられなかった。こいつは一体なにを目掛けてナイフを振り翳した..........
『死柄木弔........個性は"崩壊"............5指で触れるのが発動条件....................5指........』
突然、俺の情報を呟かれ少々驚く
こいつは、相手の個性がわかるやつか...........じゃあさっきの信じられない、速度はなんだ....?
『.......うん、死柄木くん。一つ聞くね』
「あ"?」
こいつが顔を上げ、俺の目をじっと見る
なんだァ、こいつ........
『君の"崩壊"の発動条件は、〈5指で触れること〉...............ということはさァ......』
女がゆっくりと視線を落としていく
やがて、どこかで止まる
『"一本指無くしちゃったら"...........
個性使えない、ってこと?』
「ッ............!?」
女が大きくナイフを俺の"指"目掛けて振り下ろす
その時にふわりと女の前髪が上がり、眼が見える
.............本能でわかる。こいつは....."こっち側"の人間だ
何故ならチラリと見えた眼は、とても狂気に満ちていたから
「なァ、お前........[漢字]敵側[/漢字][ふりがな]こっち[/ふりがな]来いよ」
(好奇心が抑えられないお年頃)
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