〚RAINBOW？って何よ〛〚俺も知らん〛〚は？何する部活？〛
〚言いたくねえよ〛
オカ研なんて言ったら、なんかやばいと思われるかもしれない・・・
唯乃は俺にはもうちょっとしっかりした部活に入ってほしいのだろうから。
〚中学では帰宅部だったわよね〛・・・・
既読無視をして、俺はバスに乗った。

行き先は、家の近くのカフェ。
小学校～中学校時代の幼馴染が俺に会いたいと言い出したのだ。
実は俺は４月５日が誕生日なので、それを祝いたいらしい。
結構遅いけど。
〚ついたぞ〛〚一番奥の右に座ってる〛
一番奥の右に座っていたのは、小学校から全く変わらない雰囲気の幼馴染だった。
[漢字]木村　永遠[/漢字][ふりがな]きむら　とわ[/ふりがな]と言うのだが、こいつは俺とは違い、中学時代演劇部に入っていて部長とかをやっていた。
「おう木村」「おー、想ー！」
（結構気まずい・・・）
「何か頼む？」「いや・・・いい・・・」「えー」
「せっかくのカフェなのに。コーヒーぐらい頼みなよ」「あーじゃあ」
木村が店員を呼び、俺のコーヒーを頼んだ。
木村永遠、こいつは昔から俺と真反対の性格だった。
小学１年生の頃ーーーーーー・・・
「そうたくん・・・なにみてるの？」「むし」「む、むし・・・？なんで？」
「おもしろいでしょ、むしみるの。」「たしかにー・・・」
何か外遊びとかで遊ぶのは嫌いで、一人で虫を見ていたりしていた。
そんな俺は友達がいなかったが、木村は俺にめちゃくちゃ話しかけてくる奴だった。
「そうたくん、おうちいってもいい？」「いいけど」
「そうたくん、きょうあそぼうよ」「いいけど」
初めての友達って感じで、まあまあ楽しかった。
高校では友達ができるか分からない。
[漢字]木村[/漢字][ふりがな]コイツ[/ふりがな]がいないから。
「想、顔面偏差値えぐちーずだし彼女できるでしょ」
「振ってるから無理」「ああそうだ」

（[漢字]想[/漢字][ふりがな]こいつ[/ふりがな]、全員振ってるんだった・・・）