闇AU関係いろいろ
*あてんしょん!
*今回はマーダーがメインのストーリーです
*スワップサンズとの微CP(?)です
*それでも良いならケツイをみなぎらせてお進みください
よぉ、オレの名前はマーダーだ。闇AUに所属して一週間の新人(骨)。今日は同期のキラー、ホラーと一緒に"光AU"の説明を受けている。
「今から光AUの説明をする。よく聞け」
「は〜い!」
我らのボス、ナイトメアの言葉にキラーが返事をする。ホラーは不安げだ。…なんでコイツが闇AUなんだ?
「まずは"ドリーム"。コイツはポジティブな感情があると強くなるが、ネガティブな感情に弱い。お前らのほうが有利だな」
「へ〜なんかボスと正反対だね!もしかして兄弟?」
相変わらず空気を読まずにズケズケとキラーが発言する。ボスは、苦虫を潰したような顔をした。
「(弟だろうか?…オレにとっての、パピルスみたいな)」
そっと横を見ると、そこには[漢字]パピルス[/漢字][ふりがな]幻覚[/ふりがな]がいる。世界でたった1人の、オレの弟。大丈夫、兄ちゃんはお前を置いていったりしない。
「次に説明するのは"インク"」
ボスの声で我に返る。そうだ…オレはパピルスのためにも、もっと"LOVE"を上げなければ…
「コイツはソウルレスで、バケモンだ。お前たちが勝てる相手じゃない。」
「(チッ、殺せないのか…)」
「最後に説明するのは…」
その時だった。
バコオオオオン!
壁が破壊される音が響く。ボスが顔をしかめた。ホラーはこわばった表情をし、キラーはニィッと口角を上げる。オレは、固唾をのんでモウモウと立ち込める煙の先を見つめた。実際に光AUと対峙するのは初めてだ。一体どんな奴らが…
ヒュンッ
いきなり矢が飛んでくる。それはボスの触手に刺さった。
「兄弟、今日こそ決着をつけよう」
「ハッ、お前のことを兄弟なんて思ってるわけないだろ」
おそらくアイツがドリームだろう。その表情は険しかった。が、優しさが隠しきれていない。その目は、慈愛に満ちていた。
「あれ、エラーはいないの?」
続いて聞こえてきたその声には、なんの感情も宿っていなかった。背筋が凍る。間違いない。コイツがインク!本当に化け物だ。力の底が計り知れない。
「オレをご指名カ?」
バグった声がする。エラーがやってきたのだ。2人は、ゆっくりと距離を縮める。そこから先は、あまりの速さに目が追いつかなかった。
「(ドリームとインクは置いておこう…あと一人は誰だ?どこにいる?)」
せわしなく目を動かす。すると、視界の端に見慣れぬ人影を捉えた。
「むぇ!新人がいるんだぞ!しかも3人!みんなつらい思いをしたんだな…でももう大丈夫だ!俺様が救ってやるんだぞ!」
この場の雰囲気に合わぬ明るい声。それは、アイツに似ていた。
「パピルス…?」
違うとわかっているのに、そこにいるヤツが弟と重なって見える。思わず立ちすくんでしまった。
「みぇ?俺様の名前はスワップ!よろしくな!」
「へぇ〜スワップ君か!よろしく、僕はキラー。じゃあ…死 ん で ?」
キラーのナイフがキラリと光る。まっすぐスワップの首元へと振り下ろされていく。それを呆然と見守るホラー。全てがスローモーションに見える。スワップの首にナイフが当たる、その直前。
「はぁ?どういうつもり"マーダー"?!」
キラーの訝しげな声にハッとする。気がつくと、オレはスワップをかばっていた。ひらりと赤いスカーフが舞う。見下ろすと、青い星を宿した目が不安そうにこちらを見上げていた。
「あああアaaああア?!ナイとメアのヤツ、やっぱリ伝えてなかったna!!!」
突然のノイズがかった声にオレ達は固まった。横を見ると、エラーが鬼の形相でこちらを睨んでいる。その奥には、糸で宙ぶらりんになったインクがいた。初めて見たときとは雰囲気が違う気がする。なぜかさっきよりも感情を感じられる。
それにしても、エラーは何が言いたいんだろう。
「ちょっとエラー、どういうこと??」
キラーもオレと同じことを思ったようで、先に口にしくれた。
「そいツはおreのお気に入りだkaラ殺すナ!!!!!」
声が大きい。思わず顔が歪んでしまった。キラーも同じだったらしく、ものすごく嫌そうな顔をしている。そんなとき、インクは呑気そうに割り込んできた。
「ふぅ、そろそろ帰ろうかな!ドリーム、スワップ、行くよ〜」
なんていう軽いノリで戦いは中断した。どういう神経してるんだ、コイツ。
「…兄弟、次こそは必ず救うから…」
「ふん、さっさと行け」
あんなに激しい戦いがあったのにも関わらず、部屋は全然壊れていなかった。そこまで気を使っていたのだとしたら…いや、考えるのをやめよう。
「助けてくれてありがとな!」
スワップから声をかけられる。こんなオレが感謝されて良いのかと複雑な思いで立っていると、ソイツはパピルスみたいな笑みを浮かべてオレに言ったんだ。
「じゃ、"またな"!」
またな…ということは、また会えるということだろうか。ほんの少し、本当にほんの少しだが…久々に、温かい気持ちになれた気がした。
「はぁ〜、結局誰も殺せないじゃん!」
不満そうなキラーは置いといて、オレ達は何事もなかったかのように生活し始めた。…ホラーの食べる量が多すぎて困る。
「(…そうだ、次にあった時は料理でも用意しとくか)」
そう思いながら、オレはスパゲッティの材料を買いにいく。その足取りは、いつもより軽かった。
-fin-
*今回はマーダーがメインのストーリーです
*スワップサンズとの微CP(?)です
*それでも良いならケツイをみなぎらせてお進みください
よぉ、オレの名前はマーダーだ。闇AUに所属して一週間の新人(骨)。今日は同期のキラー、ホラーと一緒に"光AU"の説明を受けている。
「今から光AUの説明をする。よく聞け」
「は〜い!」
我らのボス、ナイトメアの言葉にキラーが返事をする。ホラーは不安げだ。…なんでコイツが闇AUなんだ?
「まずは"ドリーム"。コイツはポジティブな感情があると強くなるが、ネガティブな感情に弱い。お前らのほうが有利だな」
「へ〜なんかボスと正反対だね!もしかして兄弟?」
相変わらず空気を読まずにズケズケとキラーが発言する。ボスは、苦虫を潰したような顔をした。
「(弟だろうか?…オレにとっての、パピルスみたいな)」
そっと横を見ると、そこには[漢字]パピルス[/漢字][ふりがな]幻覚[/ふりがな]がいる。世界でたった1人の、オレの弟。大丈夫、兄ちゃんはお前を置いていったりしない。
「次に説明するのは"インク"」
ボスの声で我に返る。そうだ…オレはパピルスのためにも、もっと"LOVE"を上げなければ…
「コイツはソウルレスで、バケモンだ。お前たちが勝てる相手じゃない。」
「(チッ、殺せないのか…)」
「最後に説明するのは…」
その時だった。
バコオオオオン!
壁が破壊される音が響く。ボスが顔をしかめた。ホラーはこわばった表情をし、キラーはニィッと口角を上げる。オレは、固唾をのんでモウモウと立ち込める煙の先を見つめた。実際に光AUと対峙するのは初めてだ。一体どんな奴らが…
ヒュンッ
いきなり矢が飛んでくる。それはボスの触手に刺さった。
「兄弟、今日こそ決着をつけよう」
「ハッ、お前のことを兄弟なんて思ってるわけないだろ」
おそらくアイツがドリームだろう。その表情は険しかった。が、優しさが隠しきれていない。その目は、慈愛に満ちていた。
「あれ、エラーはいないの?」
続いて聞こえてきたその声には、なんの感情も宿っていなかった。背筋が凍る。間違いない。コイツがインク!本当に化け物だ。力の底が計り知れない。
「オレをご指名カ?」
バグった声がする。エラーがやってきたのだ。2人は、ゆっくりと距離を縮める。そこから先は、あまりの速さに目が追いつかなかった。
「(ドリームとインクは置いておこう…あと一人は誰だ?どこにいる?)」
せわしなく目を動かす。すると、視界の端に見慣れぬ人影を捉えた。
「むぇ!新人がいるんだぞ!しかも3人!みんなつらい思いをしたんだな…でももう大丈夫だ!俺様が救ってやるんだぞ!」
この場の雰囲気に合わぬ明るい声。それは、アイツに似ていた。
「パピルス…?」
違うとわかっているのに、そこにいるヤツが弟と重なって見える。思わず立ちすくんでしまった。
「みぇ?俺様の名前はスワップ!よろしくな!」
「へぇ〜スワップ君か!よろしく、僕はキラー。じゃあ…死 ん で ?」
キラーのナイフがキラリと光る。まっすぐスワップの首元へと振り下ろされていく。それを呆然と見守るホラー。全てがスローモーションに見える。スワップの首にナイフが当たる、その直前。
「はぁ?どういうつもり"マーダー"?!」
キラーの訝しげな声にハッとする。気がつくと、オレはスワップをかばっていた。ひらりと赤いスカーフが舞う。見下ろすと、青い星を宿した目が不安そうにこちらを見上げていた。
「あああアaaああア?!ナイとメアのヤツ、やっぱリ伝えてなかったna!!!」
突然のノイズがかった声にオレ達は固まった。横を見ると、エラーが鬼の形相でこちらを睨んでいる。その奥には、糸で宙ぶらりんになったインクがいた。初めて見たときとは雰囲気が違う気がする。なぜかさっきよりも感情を感じられる。
それにしても、エラーは何が言いたいんだろう。
「ちょっとエラー、どういうこと??」
キラーもオレと同じことを思ったようで、先に口にしくれた。
「そいツはおreのお気に入りだkaラ殺すナ!!!!!」
声が大きい。思わず顔が歪んでしまった。キラーも同じだったらしく、ものすごく嫌そうな顔をしている。そんなとき、インクは呑気そうに割り込んできた。
「ふぅ、そろそろ帰ろうかな!ドリーム、スワップ、行くよ〜」
なんていう軽いノリで戦いは中断した。どういう神経してるんだ、コイツ。
「…兄弟、次こそは必ず救うから…」
「ふん、さっさと行け」
あんなに激しい戦いがあったのにも関わらず、部屋は全然壊れていなかった。そこまで気を使っていたのだとしたら…いや、考えるのをやめよう。
「助けてくれてありがとな!」
スワップから声をかけられる。こんなオレが感謝されて良いのかと複雑な思いで立っていると、ソイツはパピルスみたいな笑みを浮かべてオレに言ったんだ。
「じゃ、"またな"!」
またな…ということは、また会えるということだろうか。ほんの少し、本当にほんの少しだが…久々に、温かい気持ちになれた気がした。
「はぁ〜、結局誰も殺せないじゃん!」
不満そうなキラーは置いといて、オレ達は何事もなかったかのように生活し始めた。…ホラーの食べる量が多すぎて困る。
「(…そうだ、次にあった時は料理でも用意しとくか)」
そう思いながら、オレはスパゲッティの材料を買いにいく。その足取りは、いつもより軽かった。
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