白神さん家の秘密
見つけてしまった、異世界に繋がる穴・・・
だが、そこに1つの疑問が生じる。
[大文字][太字]なぜ彼女があの裂け目の存在を知っているのか。[/太字][/大文字]
彼女の名前は確か、【[漢字]白神琴葉[/漢字][ふりがな]しらかみことは[/ふりがな]】だ。
髪が白く、ポニーテールをしてるので少し目立っていたのを覚えている。
でも、彼女が手をかざした時の顔・・・
なんの違和感もなく手をかざしている。
[大文字][太字]まるで、裂け目の存在を元々知っていたかのように。[/太字][/大文字]
・・・まさか?
彼女は異世界の住人・・・?
いや、無いか。漫画の見過ぎだな。
その瞬間、彼女が裂け目の中に入って行った。
どうする、俺も行くか?
でも、2度と戻って来れなかったら・・・
いや、迷うな。行くしかない。
「っしゃ、行くか・・・」
白神琴葉が立っていた場所まで向かう。
周りには沢山の木々が生い茂っている。
彼女と同じ様に、右手をかざす。
その瞬間、目の前に先程と同じような裂け目が出てきた。
青紫の絵の具に、ラメを降らせたように見せる。
「スマホの充電・・・よし、行くぞ!!」
勢いよく、うごめく裂け目の中に入って行った。
ここの空気はそんなに綺麗じゃない。
人間の世界と比べると、完全と言っていいほど汚い。
毎日が息苦しい。
今日も、この家に帰らなければならない。
家が嫌いなわけじゃない。でも・・・
邪悪な気配が、私の両足を掴んで離さない。
周りの岩々は、黒強めの茶色。
日に日に、岩が黒に近づいて行っている。
もう、近くまで来ているかもしれない・・・
昔は、ここも自然豊かだった。
日本の、白神山地のように、緑が生い茂っていたのに・・・
もう、10年も前になる。
私はずっと待っている。チャンスを。
そう考えていると、後ろから物凄い音が聞こえた。
後ろを振り向くと、1人の人間が此方に走ってきている。
後ろに化け物を連れて。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?ナニナニナニ!?怖いってぇぇぇぇ!!!」
度々発狂しながら、此方に走ってくる。
後ろの化け物は、見た感じ、図体がデカいだけの獣。
私でも倒せる。
「あの!左に寄ってください!!」
「え!?左!?なんで!?」
「いいから寄ってって!!」
力強く言葉を放ち、追いかけられてる人は左に寄った。
当然、化物も左に寄ろうとする。
その一瞬の隙を、白神琴葉は見逃さなかった。
「[斜体]禁光、聖霊、輝きの瞼・・・[/斜体]」
鳳詞を詠唱し、気を溜める。
「[太字][斜体]聖鳳斬!![/斜体][/太字]」
白神琴葉の持つ刀から放たれた光の一撃は、
化け物の腹部を一刀両断した。
だが、そこに1つの疑問が生じる。
[大文字][太字]なぜ彼女があの裂け目の存在を知っているのか。[/太字][/大文字]
彼女の名前は確か、【[漢字]白神琴葉[/漢字][ふりがな]しらかみことは[/ふりがな]】だ。
髪が白く、ポニーテールをしてるので少し目立っていたのを覚えている。
でも、彼女が手をかざした時の顔・・・
なんの違和感もなく手をかざしている。
[大文字][太字]まるで、裂け目の存在を元々知っていたかのように。[/太字][/大文字]
・・・まさか?
彼女は異世界の住人・・・?
いや、無いか。漫画の見過ぎだな。
その瞬間、彼女が裂け目の中に入って行った。
どうする、俺も行くか?
でも、2度と戻って来れなかったら・・・
いや、迷うな。行くしかない。
「っしゃ、行くか・・・」
白神琴葉が立っていた場所まで向かう。
周りには沢山の木々が生い茂っている。
彼女と同じ様に、右手をかざす。
その瞬間、目の前に先程と同じような裂け目が出てきた。
青紫の絵の具に、ラメを降らせたように見せる。
「スマホの充電・・・よし、行くぞ!!」
勢いよく、うごめく裂け目の中に入って行った。
ここの空気はそんなに綺麗じゃない。
人間の世界と比べると、完全と言っていいほど汚い。
毎日が息苦しい。
今日も、この家に帰らなければならない。
家が嫌いなわけじゃない。でも・・・
邪悪な気配が、私の両足を掴んで離さない。
周りの岩々は、黒強めの茶色。
日に日に、岩が黒に近づいて行っている。
もう、近くまで来ているかもしれない・・・
昔は、ここも自然豊かだった。
日本の、白神山地のように、緑が生い茂っていたのに・・・
もう、10年も前になる。
私はずっと待っている。チャンスを。
そう考えていると、後ろから物凄い音が聞こえた。
後ろを振り向くと、1人の人間が此方に走ってきている。
後ろに化け物を連れて。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?ナニナニナニ!?怖いってぇぇぇぇ!!!」
度々発狂しながら、此方に走ってくる。
後ろの化け物は、見た感じ、図体がデカいだけの獣。
私でも倒せる。
「あの!左に寄ってください!!」
「え!?左!?なんで!?」
「いいから寄ってって!!」
力強く言葉を放ち、追いかけられてる人は左に寄った。
当然、化物も左に寄ろうとする。
その一瞬の隙を、白神琴葉は見逃さなかった。
「[斜体]禁光、聖霊、輝きの瞼・・・[/斜体]」
鳳詞を詠唱し、気を溜める。
「[太字][斜体]聖鳳斬!![/斜体][/太字]」
白神琴葉の持つ刀から放たれた光の一撃は、
化け物の腹部を一刀両断した。