レファリー）ねえ

ナイロ）なんだ？

レファリー）すううう…

レファリー）ひーーーーまーーーーーーーーーー!!!

ナイロ）うるさいし長い！

レファリー）まっじで暇

レファリー）ねえねえちょっと

ナイロ）なんだ！

レファリー）ちょとっとこれ見て

ナイロ）？どれをだ

レファリー）これこれ右右（右手をひらひらさせる）

ナイロ）？普通の手だろ？

レファリー）僕の手、綺麗でしょ？

ナイロ）殴るぞお前

レファリー）これしか暇つぶしが思いつかなかったんだよ！

レファリー）そもそも隊長にこれの監視しろって言われて流れるままにやってるけどもさあ…

レファリー）これなに？

ナイロ）…分からん。俺にはただただ気持ち悪いものにしか見えない。

レファリー）だよねえ

ソレは白い肌の人間に赤紫色の触手や網目状の何かがまとわりついていて顔のところには赤紫の角のようなものがある。

そして、なぜかマルトク隊のボロボロになった隊服を着ていた。

レファリー）人みたいなとこもあるけど全体が何かに侵食？されてるのかな？

ナイロ）あと、マルトク隊の隊服がかろうじて見える…

レファリー）…どう監視したらいいのかもわからないし…

ばあん！

レ＆ナ）ビクッ

リビット）やあやあお二人さん！交代の時間だぞー

レファリー）せんぱーい！

レファリー）唐突ですけどこの監視対象って何ですか？

リビット）とんでもなく唐突だな…

リビット）まあ流されるままに監視してるしな

リビット）説明しよう

レファリー）わーい

リビット）ざっくりいうとこれは「けがをした人間」だ。

ナイロ）…ざっくりし過ぎでは

リビット）自分もしゃべっててそう思った

リビット）詳しく言うと長くなるからその話は私の当番が終わってからでもいいか？

レファリー）はい！分かりました。

リビット）てことで交代だ。

レファリー）はーい！お願いしまーす！

ナイロ）お願いします。

ガチャン…

リビット）…前も言ったが慣れろよな[太字]ユサ[/太字]

ユサ）…無理だよー…

リビット）もし一緒に討伐しに行くことになったらどーすんだよ

ユサ）…精進します[水平線]

ナイロ）少しリビット先輩先輩に聞けたがなおさらわからなくなったな…

レファリー）うん。ケガした人間か…

レファリー）「ケガ」であんなのになるのかなあ

ナイロ）まあ、リビット先輩の帰りを待とう。

レファリー）そだねー

二人）…

レファリー）…しりとりする？

ナイロ）…ああ[水平線]

数十分後…

リビット）おーい！新人どｍ

リビット）って何してんだ？

レファリー）しりとりです！

リビット）ナイロは何でそんなに考えてるんだ

レファリー）今十回目の「り」なので真剣に考えてます！

リビット）お～い…ナイロ

ナイロ）…（めちゃ考えてる）

リビット）どうしたものか…

ナイロ）はっ…リヒテンシュタイン！

レファリー）はい～ｗ「ん」ついた～ｗ

ナイロ）あ、

ナイロ）やっちまたああ…

レファリー）ｗｗｗｗｗ

リビット）おま、考え抜いた末に負けたのかｗ

ナイロ）６分ぐらい考えてた…

ナイロ）あ、リビット先輩！話してくれますか？

リビット）切り替え早いな

リビット）まあいい、話そう。

リビット）あれはな、[太字]マルトク隊番号00[/太字]だ。

レファリー）え、番号00なんてあるんですか？

リビット）正確に言えば元番号01だ。

リビット）私が入隊してあることが起きて番号01が私になったから[太字]あいつは[/太字]00になった。

ナイロ）ど、どういうことですか…？

リビット）私は元々入隊時、02だった。だが、W級の未確認巨大生物が現れたんだ。

リビット）Ｙ級ほどではないが全長は40㎞だった。強さも相当だった。

リビット）それは、海にて発見されたがとにかく異質だった。

レファリー）異質？

リビット）ああ、赤紫色の粘液を持つ網目状の何かがクジラのような本体にまとわりつき、それをなびかせながら移動していた。

リビット）00と私、その他軍で討伐を試みた。

リビット）だが、ダメだった。

リビット）その網目状のものは猛毒を持ち20ｍ以上離れていないと即死してしまう。

リビット）では、遠距離を使えばいいと考えた。だが、その網目状のものは、本体にぶつかる前にそれらを無力化する力を持っていた。

ナイロ）それってもう、討伐不可じゃないですか…

リビット）そう簡単に諦める訳にもいかないから私たちは戦った。

リビット）でも、何をしても無意味に終わった。

リビット）私たちは絶望にのまれた。

リビット）そんな時、00が「行って来る」と言って討伐対象に向かっていった。

リビット）私は00の能力は知らなかったから必死に止めたけど00は止まらなかった。

リビット）そして00は、本体の頭に刀を差した。

リビット）その場に聞いたことのない鼓膜が破れてしまいそうな鳴き声が聞こえた。

リビット）その後も00はいろいろなところに刺した。

リビット）このまま倒せると皆が思った瞬間、網目状のものが00を包み込んだ。まるで咀嚼するように動いていた。

リビット）一通り動かした後そいつは何かを吐き出した。それは、

リビット）網目状のものが引っ付いた00だった。

リビット）その後なぜかわからないが討伐対象は海の底え消えていったんだ。

リビット）私たちはすぐに海面に浮かんだ00を助けに行ったよ。

リビット）00は、網目状のものが体に侵食していた。わずかに毒素も出していた。

リビット）その後、救出しここの集中治療室に運ばれた。

リビット）手術もしていたよ。その外科医が今の03なんだけどもね。

リビット）手術後、なんて言ったと思う？

レファリー）な、何ですか？

リビット）「00は、Ｙ級未確認巨大生物になりました。」だってさ。

リビット）信じられなかった。信じたくなかった。人が未確認巨大生物になって人類の脅威になったなんて。

リビット）だけど、00自身には意思があって敵対意識もなかった。

リビット）00自身には。

リビット）網目状のものは00とは別で意思を持ち毒素も日に日に強力になっていった。

リビット）その網目状のものは、00自身の意思に介入し侵食していった。

リビット）ついには、00の心のすべてを網目が乗っ取ってしまった。

リビット）人間にも攻撃するようになり、毒素も強くなっていた。

リビット）その為、チューブにつなげてあの大きな水槽に入れ私たちマルトク隊が監視することになった。

ナイロ）なぜ、なぜ意思のない00を監視しなきゃいけないんですか？

リビット）それはな、あれは時々暴れることがあるのと[太字]処分の方法がないからだ。[/太字]

ナイロ）あ、暴れるんですか…

リビット）ああ、あの網目状の奴がな。ガラスの水槽から出たいのだろう。

ナイロ）あと、処分の方法がないというのは？

リビット）それはな、毒素が問題なんだ。

リビット）あの網目はどれだけ切っても焼いても電流を流しても回復するんだ。

リビット）毒素は網目が少しでも残っていたら発生する。

リビット）しかも、ずっとそこに残り続ける。あの海もまだ毒が漂い立ち入り禁止エリアだ。

リビット）もしそんな物体を処分してしまったら、いろいろなところにずっと毒が残ってしまうんだ。

リビット）…と、言う感じだ。

リビット）監視するわけが分かったか？

二人）はい！

レファリー）…さっき先輩本体は海底に消えていったって言ってましたけどいつでも出てくる危険があるんですか？

リビット）ああ、その危険がある。

レファリー）怖いなあ…

リビット）ま、う私たちはそれを退治するのが仕事だ頑張っていこう。

二人）はい！[水平線]








???)………ここは……どこ……？