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hnnm描写有り
流血表現あり
IFストーリー
嫌いな人はUターン!!!
色々注意!!

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世界でいちばんやさしい嫌われ者

#1

始まり

「……ダグデド。」
傷に走る痛みと疲労のせいで、ギラは力なく倒れ込む。
しかしその声には、普段通り闘志がみなぎっていた。
「あははっ!!最高の顔してるねぇ……ギラ?」
そんなギラを見下し笑うのは、宇蟲王、ダグデド・ドゥジャルダン。
王たちを吹き飛ばし、街を破壊し、民に絶望を見せたのがよほど楽しかったのか、先程から笑いが止まっていない。
「貴様……どれほど民を傷つければ気が済む!?」
「え〜。楽しいじゃん。そ・れ・に!!
お前らは俺様に遊ばれるために生まれたおもちゃなんだよ。
おツブのくせにエラそうに言うなぁ。」
お前が言うかとギラが返そうとするが、体が限界を訴え、無茶をしようとするギラにストップをかける。
「うっ……。」
「おーおー。可哀想に。
俺様のコピーなのになあ。
弱くてぇ、貧弱でぇ、何も守れない!!
だから何もかも失うんだよ。」
「なん……だと……!?」
怒りに顔を染めるギラに、ダグデドは一つのボタンを取り出す。
まるで本からでてきたかのような赤く丸いボタン。
それを持ったダグデドは、またニヤリと笑った。
「これはねぇ、ゴーマに作ってもらった特殊なスイッチなんだ!」
「特殊?ろくなものではないだろうよ!!」
「そうそう。お前らにとってはろくでもないものだよ〜。」
平然とそう答えるダグデドに、ギラは少し引く。
何か、恐ろしいことが始まりそうな予感がした。
「【嫌われスイッチ】。
押した奴が押したときに考えていた奴らが、押した奴を嫌いになるんだ!」
「……やはり、ろくなものではないな!!
俺様に押せというのか!?断固拒否するわ!!」
ギラがそう啖呵を切った直後、ダグデドはそっとギラの耳元でささやいた。
「お前が押せば、他のおツブ共を見逃してやるよ。」
「……は?」
「俺様のチキューお片付けをやめてやるってこと!!」
その言葉に、普段のギラだったら乗らなかっただろう。
何が隠させているかわからないダグデドの口車に、乗るわけもない。
けれど、今のギラは違った。
全身傷だらけで、王たちや子どもたちの安否はわからず、精神的にも追い詰められていた。
「[小文字]わか……った[/小文字]。」
「お、聞き分けがいいねぇ。そのかわり、楽しませてくれないと承知しないよ?」
そしてダグデドはギラの眼の前にその嫌われスイッチを出した。
「さぁ、お前が助けたい奴を思い浮かべて押せよ?」
いたずらっぽいその笑みに、何が隠されているかギラにはわからない。
ただ、皆を助けることだけを考え、ボタンを押す。
子どもたち、側近たち、王様たち、民、各国で出会ったすべての人……[打消し]一人の男を除く[/打消し]……を思い出して。
そしてこの日、シュゴッダム国王、ギラ・ハスティーは紛れもないチキュー1の嫌われ者となってしまった。

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作者メッセージ

はい、え〜。どっかの掲示板で見たやつがすごい心に残って書いてしまったものでございます。
次回は嫌われ系統書いていくので見たくない人はここでカムバック!!
行ける人だけどうぞ!
ということで!登録版の方でも活動しております!気になった人はぜひ、そちらの小説も読んでくださいっ!!
では!!See you again!

2024/08/27 19:53

ミコト 登録版でも活動中 ID:≫ttcqp9dfJbatQ
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