二次創作
みんながいれば私も大丈夫
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『ふははっ、ーー面白いなぁ』
きっとコレは運命だって、現実味の無いことが頭に過ったんです
華麗に揺れる白く、まだ短い髪はとても手を伸ばしたくて.....,でもそんな事出来ないから気持ちを押し殺して、貴方を見ていた
貴方が俺と同じ部隊になって、物凄く胸が昂った
けど、貴方との距離はどうも縮まらなくて、寧ろ一歩引いて、壁を作っているようでしたよね
その距離感がどうしようもなくむず痒くて、必死になって距離を縮めようとした
そして段々貴方が他とも接触して、貴方を狙う人も増えて、焦りで一杯だった
俺がいない間にもしかしたら貴方は、違う人に心を開いているんじゃ無いか、惹かれているんじゃ無いかって
どうしても、どうしても、貴方だけは手放せなかった。捕まえることすらできていないのに
そして後悔したんです
無理矢理にでも捕まえて、引っ張っておけばよかった。1人のままにしなければよかった、って
事件が起きたのは一年前。《奇跡の少女》と幕を閉じられた事件だ
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彼女の首が飛ばされた事を報告されて、足のスピードを上げて現場に着いた頃には、貴方は居なかった
あぁ.........貴方は何も残さず去っていった。ただ、また、貴方のふわりとした笑顔が見たかった
足の力が抜けたように地面に膝をつく
何も捕まえられていない。貴方はどこにいるんですか........?
ずっと、ずっと、貴方の後を追い続けた。貴方を追いかけて玉駒にだって入った。まぁ、他にも理由はあるけど......
だから、今、貴方が死んだ今、俺は貴方の後を追いかけるのが正解なんでしょうか?
そんな思考、いや、未来を読んだのか、いつのまにか隣にいた迅さんが
「○○の為にも、待つっていう選択肢増やしてもいいんじゃないの」
迅さんの声は少し、かそ細い気がした。この人にも感情はあるもんだな、今はただ、一番冷静だったような気がする
○○さん、貴方が望むなら..........望んでいるか分からないけど、俺は少しの未来に賭けてみます
そこで俺は初めて、貴方を追いかけるのではなく、"待つ"という選択肢をした
-----------烏丸dis
(拝啓、愛してる貴方へ)