act
音を、声を確かめにドアの方へ向かう。
ガチャガチャ。
「・・・あれ?」
ガチャガチャ。
「・・・開かない・・・ねぇ、凪くん」
後ろを振り返ると、
「えっ?」
そこにあったのは、
「うそ・・・凪くん!?」
ひとつの死体だった。
―???
「おい、わざわざこんなトコに連れてくるっつーことは、相当な何かがあるんじゃねぇのか?」
目隠しをされた人物が喋る。
「何かって?」
まだ幼さの残っている声がした。
「例えば、――――が現れたとか」
一瞬に沈黙が流れた。
目隠しの人物からかなりの余裕や自身が感じられる。
「キミってば勘が鋭いね。本当、まさにその通りだよ」
感心しているのか、呆れているのか、曖昧な顔をしていた。
「でなけりゃ、こんな俺みたいな訓練生でもないようなヤツ、呼ばねぇだろ」
「まあね。普通の人なら何の疑いもなく引き受けると思ったんだけどな~。流石、言われてるだけあるね」
「まあ、な。んで、どうすんの?――――って、誰でも対処できるわけじゃないんだろ?ましてや俺なんて、アレのこと全く知らねぇのに」
「あー、それはね」
その声は、少し遠ざかって行った。
聞こえなくなる程ではなかったが、先程までと比べると聞こえづらくなった。
「キミを―――。そうすれば、この世界を救える。けど、多分キミは嫌だよね。だって、キミには何の得もなければ意味もない。だから」
近くに歩み寄ってくる音がする。
「キミが決めていいよ。そうするか、しないか。別に、世界が救われなくてもいつも通りの光景が、少なくともキミが寿命で死ぬまではあるからさ」
「そっか。じゃあ、俺は――――」
ガチャガチャ。
「・・・あれ?」
ガチャガチャ。
「・・・開かない・・・ねぇ、凪くん」
後ろを振り返ると、
「えっ?」
そこにあったのは、
「うそ・・・凪くん!?」
ひとつの死体だった。
―???
「おい、わざわざこんなトコに連れてくるっつーことは、相当な何かがあるんじゃねぇのか?」
目隠しをされた人物が喋る。
「何かって?」
まだ幼さの残っている声がした。
「例えば、――――が現れたとか」
一瞬に沈黙が流れた。
目隠しの人物からかなりの余裕や自身が感じられる。
「キミってば勘が鋭いね。本当、まさにその通りだよ」
感心しているのか、呆れているのか、曖昧な顔をしていた。
「でなけりゃ、こんな俺みたいな訓練生でもないようなヤツ、呼ばねぇだろ」
「まあね。普通の人なら何の疑いもなく引き受けると思ったんだけどな~。流石、言われてるだけあるね」
「まあ、な。んで、どうすんの?――――って、誰でも対処できるわけじゃないんだろ?ましてや俺なんて、アレのこと全く知らねぇのに」
「あー、それはね」
その声は、少し遠ざかって行った。
聞こえなくなる程ではなかったが、先程までと比べると聞こえづらくなった。
「キミを―――。そうすれば、この世界を救える。けど、多分キミは嫌だよね。だって、キミには何の得もなければ意味もない。だから」
近くに歩み寄ってくる音がする。
「キミが決めていいよ。そうするか、しないか。別に、世界が救われなくてもいつも通りの光景が、少なくともキミが寿命で死ぬまではあるからさ」
「そっか。じゃあ、俺は――――」
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