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#9


音を、声を確かめにドアの方へ向かう。
ガチャガチャ。
「・・・あれ?」
ガチャガチャ。
「・・・開かない・・・ねぇ、凪くん」
後ろを振り返ると、
「えっ?」
そこにあったのは、
「うそ・・・凪くん!?」
ひとつの死体だった。
―???
「おい、わざわざこんなトコに連れてくるっつーことは、相当な何かがあるんじゃねぇのか?」
目隠しをされた人物が喋る。
「何かって?」
まだ幼さの残っている声がした。
「例えば、――――が現れたとか」
一瞬に沈黙が流れた。
目隠しの人物からかなりの余裕や自身が感じられる。
「キミってば勘が鋭いね。本当、まさにその通りだよ」
感心しているのか、呆れているのか、曖昧な顔をしていた。
「でなけりゃ、こんな俺みたいな訓練生でもないようなヤツ、呼ばねぇだろ」
「まあね。普通の人なら何の疑いもなく引き受けると思ったんだけどな~。流石、言われてるだけあるね」
「まあ、な。んで、どうすんの?――――って、誰でも対処できるわけじゃないんだろ?ましてや俺なんて、アレのこと全く知らねぇのに」
「あー、それはね」
その声は、少し遠ざかって行った。
聞こえなくなる程ではなかったが、先程までと比べると聞こえづらくなった。
「キミを―――。そうすれば、この世界を救える。けど、多分キミは嫌だよね。だって、キミには何の得もなければ意味もない。だから」
近くに歩み寄ってくる音がする。
「キミが決めていいよ。そうするか、しないか。別に、世界が救われなくてもいつも通りの光景が、少なくともキミが寿命で死ぬまではあるからさ」
「そっか。じゃあ、俺は――――」

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作者メッセージ

どーもどーもふたばです!
久しぶりすぎる投稿になります!
予定がパツパツで中々執筆できず、このように不定期投稿となっています。
また、結末は決まっていてもその途中をどうするかで悩んでしまって書けずに、ということもあります。
こんなマイペースな主ですみません_(._.)_
これからも不定期投稿になると思いますが、よろしくお願いします!
ではでは~
( ´Д`)ノ~バイバイ

2024/11/02 16:40

ふたば ID:≫ppVeFoydCXQbA
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