act
「えっあっ、ま、間違ってた!?」
凪とミライは、実は声がほとんど同じ。
そして、歳の差がないため変声期[漢字]云々[/漢字][ふりがな]うんぬん[/ふりがな]ではない。
それこそ聞き分けづらいものだが、ミライを”完全に”と言ってもいいほど理解している空なら可能だ。
「手、引っ張って行くから、こけないようにね」
空だけに聞こえるように囁いた。
まだイジられているかと思うと恥ずかしいばかりだ。
―
ややへっぴり腰になりながら歩きまわること約5分。
エアコンで冷えてしまったコンクリートに触れると、なぜか寒く感じた。
「はい、目隠し取っていいよ」
ドアが開く音と共に、ミライの声がした。
そこには、一般的な家庭にあっても不思議ではないほどの素朴なソファと机、テレビがあったがリモコンはない。
「ここでちょっと待ってて!隊長に知らせに行ってくる!放送あるかもしんないけど、外には出ないでね!」
早口で説明した後、ドアを閉めてどこかへ行ってしまった。
足音からするに、急いでいるのだろうか、駆け足で向かっているようだ。
「・・・」
「・・・」
5分ほど経っただろうか。
どちらも話さないので、この場は静寂に包まれていた。
(どうしよう・・・静かすぎて気まずい・・・話題もないし・・・)
(車で連れ去られた後は軟禁か。何気に1番犯罪してんじゃ?)
ピンポンパンポ~ン♪
「うわぁ!?」
<隊長がお呼びです。全隊員、至急隊長室に向かいなさい>
(び、びっくりしたぁ・・・)
<繰り返します>
驚きすぎたためか、自分の鼓動が大きく感じる。
とりあえず落ち着こうと呼吸を整えていると、視界の隅に凪の不満そうな顔が映った。
あまり凝視しては怒られてしまうので、何とか見ていないふりをしながら見た。
(な、何かあったのかな・・・?声、かけた方がいいかな・・・多分、自分なんかじゃ解決できないことだと思うけど・・・)
凪と会ってから空は、少しだけ気が弱くなった。
(ミライさんまだかな・・・うぅ・・・早く来て・・・)
精神的にも限界を迎えていた時、ふと、ドアの外から誰か””聞き覚えのある人の笑い声”がした。
凪とミライは、実は声がほとんど同じ。
そして、歳の差がないため変声期[漢字]云々[/漢字][ふりがな]うんぬん[/ふりがな]ではない。
それこそ聞き分けづらいものだが、ミライを”完全に”と言ってもいいほど理解している空なら可能だ。
「手、引っ張って行くから、こけないようにね」
空だけに聞こえるように囁いた。
まだイジられているかと思うと恥ずかしいばかりだ。
―
ややへっぴり腰になりながら歩きまわること約5分。
エアコンで冷えてしまったコンクリートに触れると、なぜか寒く感じた。
「はい、目隠し取っていいよ」
ドアが開く音と共に、ミライの声がした。
そこには、一般的な家庭にあっても不思議ではないほどの素朴なソファと机、テレビがあったがリモコンはない。
「ここでちょっと待ってて!隊長に知らせに行ってくる!放送あるかもしんないけど、外には出ないでね!」
早口で説明した後、ドアを閉めてどこかへ行ってしまった。
足音からするに、急いでいるのだろうか、駆け足で向かっているようだ。
「・・・」
「・・・」
5分ほど経っただろうか。
どちらも話さないので、この場は静寂に包まれていた。
(どうしよう・・・静かすぎて気まずい・・・話題もないし・・・)
(車で連れ去られた後は軟禁か。何気に1番犯罪してんじゃ?)
ピンポンパンポ~ン♪
「うわぁ!?」
<隊長がお呼びです。全隊員、至急隊長室に向かいなさい>
(び、びっくりしたぁ・・・)
<繰り返します>
驚きすぎたためか、自分の鼓動が大きく感じる。
とりあえず落ち着こうと呼吸を整えていると、視界の隅に凪の不満そうな顔が映った。
あまり凝視しては怒られてしまうので、何とか見ていないふりをしながら見た。
(な、何かあったのかな・・・?声、かけた方がいいかな・・・多分、自分なんかじゃ解決できないことだと思うけど・・・)
凪と会ってから空は、少しだけ気が弱くなった。
(ミライさんまだかな・・・うぅ・・・早く来て・・・)
精神的にも限界を迎えていた時、ふと、ドアの外から誰か””聞き覚えのある人の笑い声”がした。
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