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「え!?聞いたことないわけないじゃないですか!”[漢字]薄氷凪[/漢字][ふりがな]うすらひなぎ[/ふりがな]”って、あの[漢字]十鯨[/漢字][ふりがな]とげい[/ふりがな]中のですよね!?」
思わず大きな声が出てしまった。
「う、うん、そうだよ」
少し驚いたような顔をしていた。
「でも、居場所まではちょっと・・・あれ?どうかしました?」
空がようやくその表情に気付いた。
「いや、急に大きな声になるもんでさ・・・ちょっとビビった」
苦笑いしながら答えた。
「ごめんなさい!つい尊敬している人だったので・・・」
「いいよ、別に謝んなくて。それよりさ、薄氷凪について詳しそうだから、話聞いてもいい?」
手にはどこかから取り出したメモ帳とペンが握られていた。
「はい!」
これには空も嬉しく、元気な返事をした。
「ではまず・・・」
「黙れ」
空が切り出したところで、冷たい一言が放たれた。
「いい加減にしろ。こんな朝っぱらから路上で騒ぎやがって」
その一言は、ぶつかった人からだった。
「・・・まだ、いたんだ」
つい、思ったことをそのまま口にしてしまった。
相手は少し、いや、結構キレ気味だった。
「まぁまぁ、いったんそこまで!とりま落ち着こ?」
ミライが割って入る。
「俺も悪いと思ってるよ。そりゃ急に人探しとかの話になっちゃっててさ。で、気付いたら警察が包囲してるし。警察さーん、囲まなくていいよー!犯人ここにはいないから!」
その掛け声で、包囲していた警察たちは身を引いていった。
「これで自由だよ!迷惑かけてホントごめん!」
空気を重くしないように、少し明るめの声を出していたように思えた。
「俺が言ってんのは”そこ”じゃねぇ」
その声色に、怒りはなかった。
ただ、その何かを許しているようなものでもなかった。
「え?”包囲されてて動けなかったのに『まだいたんだ』って言われたこと”じゃないの?」
てっきり、空も自分の発言が1番の要因だと思っていた。
「んなことどうでもいい。問題は”お前ら”だ」
空とミライに鋭い視線が向けられる。
「えっと、こんな朝から騒いだこと?」
空が聞いた。
「俺が言いたいのは、その”内容”だ」
表情ひとつ変えずに言った。
『内容?』
ミライも空も聞き返した。
「お前ら、ずっと騒いでるけどよ、人探しについて。んでずっと騒ぐんだよ。本人の前で」
思わず大きな声が出てしまった。
「う、うん、そうだよ」
少し驚いたような顔をしていた。
「でも、居場所まではちょっと・・・あれ?どうかしました?」
空がようやくその表情に気付いた。
「いや、急に大きな声になるもんでさ・・・ちょっとビビった」
苦笑いしながら答えた。
「ごめんなさい!つい尊敬している人だったので・・・」
「いいよ、別に謝んなくて。それよりさ、薄氷凪について詳しそうだから、話聞いてもいい?」
手にはどこかから取り出したメモ帳とペンが握られていた。
「はい!」
これには空も嬉しく、元気な返事をした。
「ではまず・・・」
「黙れ」
空が切り出したところで、冷たい一言が放たれた。
「いい加減にしろ。こんな朝っぱらから路上で騒ぎやがって」
その一言は、ぶつかった人からだった。
「・・・まだ、いたんだ」
つい、思ったことをそのまま口にしてしまった。
相手は少し、いや、結構キレ気味だった。
「まぁまぁ、いったんそこまで!とりま落ち着こ?」
ミライが割って入る。
「俺も悪いと思ってるよ。そりゃ急に人探しとかの話になっちゃっててさ。で、気付いたら警察が包囲してるし。警察さーん、囲まなくていいよー!犯人ここにはいないから!」
その掛け声で、包囲していた警察たちは身を引いていった。
「これで自由だよ!迷惑かけてホントごめん!」
空気を重くしないように、少し明るめの声を出していたように思えた。
「俺が言ってんのは”そこ”じゃねぇ」
その声色に、怒りはなかった。
ただ、その何かを許しているようなものでもなかった。
「え?”包囲されてて動けなかったのに『まだいたんだ』って言われたこと”じゃないの?」
てっきり、空も自分の発言が1番の要因だと思っていた。
「んなことどうでもいい。問題は”お前ら”だ」
空とミライに鋭い視線が向けられる。
「えっと、こんな朝から騒いだこと?」
空が聞いた。
「俺が言いたいのは、その”内容”だ」
表情ひとつ変えずに言った。
『内容?』
ミライも空も聞き返した。
「お前ら、ずっと騒いでるけどよ、人探しについて。んでずっと騒ぐんだよ。本人の前で」
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