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#12


「え、えっと・・・変なこと言っちゃうかもしれないけど・・・それでもいい?」
リツは呆れるように言った。
「互いに誤解が生まれたままよりマシだろ」
「そうですよ!もし記憶違いで任務失敗したら、ひとたまりもありません!」
「まぁ、恥ずかしがらずに話すっちゅうことが大事やからな。それに、俺についても思い出してもらわんと。俺だけはみごやん」
皆、口々に意見を言った。
『はみご?』
声が重なる。
「せやで?」
関西弁の人も、不思議そうに聞いた。
「『はみご』って何だよ?また関西弁か?」
リツが聞く。
「流石にはみごは方言ちゃうやろ。何でもかんでも方言って[漢字]言[/漢字][ふりがな]ゆ[/ふりがな]うたらええもんちゃうで」
「わー!待って待ってー!そんな喧嘩しないでー!」
「そうですよ!面会の時間も限られてますし!」
大きな声で言った。
「お前、そんなデカい声出せたのか・・・」
関西弁の人も、リツも少し引いていた。
「何か・・・ごめん・・・」
「とりあえず、新隊長。何でもいい。俺らについて知ってること、どんなに小さくても、全部話せ」
リツが、面と向かって言った。
「えっとね、まずは・・・じゃあ・・・リツから、話そうかな・・・」
少し間を置きながらも、前の世界の記憶を正確に思い出して話した。
「まず、コンはアクターズ四天王の1人で、すごい実力を持ってた。『四天王の中でも特に強い』って言われてた」
「そうですね!合ってます!」
「でも、俺の記憶では、四天王に関西弁の人なんていなくて、俺の憧れの人がいたんだ。しかも、リツも、もっと、なんかこう・・・無口な感じでさ」
「なるほど。そこが”記憶の相違”か」
リツが考え込むようにして言った。
「多分、そうだと思う。しかも、その”記憶の相違”っていうのは、ひとりひとりにあるのかも。それか、世界規模で」
「つまり、どういうことや?」
関西弁の人が聞いた。
「えっとね、俺の記憶って、この世界のと全くもって違うものばかりなんだ。きっと、歴史とか、そういう昔のことは変わってないと思う」
「例えば、本能寺の変で織田信長が死んだとか、ペリー来航とかやろ?」
「そう。今聞いた限りでは、歴史は変わってないみたいだけど・・・何て言えばいいんだろ・・・俺の記憶では、その、そもそもアクターズにも入ってなくて・・・えーっと・・・」
考え込む様子を見て、リツが言った。
「お前の記憶に俺はいたけど、”コイツはいなかった”。つまり、”存在が増えてる”。しかも、お前は”アクターズにすら入ってなかった”。でも、自分の知ってる遥か昔の歴史は同じ。なら、言えることはひとつだろ」
「言えることって?」
「”お前自体の歴史が書き換えられてる”ってことだ」
リツが言った。
「歴史が、書き換えられてる・・・?」
「それやとおかしない?自分、言っとったやん。『自分の知ってる遥か昔の歴史は同じ』やって」
関西弁の人が聞く。
「それはあくまで、自分、すなわち”新隊長が生まれる前”の出来事だ。俺は、”生まれた後の歴史”について言ってんだよ」
『生まれた、後?』
また声が重なる。
「生まれた後って、どういうことや。いや、そのままではあるんやろうけど・・・」
「その通り。そのままの意味ではある。でも、俺が言いたいのは、生まれが違う可能性だ。新隊長、自分の名前、言ってみろ」
「えっと、[漢字]天月[/漢字][ふりがな]あまつき[/ふりがな]、[漢字]空[/漢字][ふりがな]そら[/ふりがな]・・・」
リツに言われるがまま、自分の名前を言った。
「やっぱりな・・・」
リツが、深刻そうな表情で、こちらを見つめていた。

作者メッセージ

どーもどーもふたばです!(^▽^)/
今回は、前回に引き続き、何故か土曜日投稿です!
でもでも、ちゃんと週1投稿できましたよ!(`・∀・´)エッヘン!!
(投稿当初は週1を目標に頑張ってました。でも最近間が空きがちになっています。)
これからも、気まぐれ投稿になると思いますが←(努力しろ)
なるべく皆さんに楽しんでいただけるよう内容の濃いものにしていきます!
これからもよろしくお願いします!
( ´Д`)ノ~バイバイ

2025/02/22 16:05

ふたば ID:≫ 5poIR32p2DLqQ
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