act
「え、えっと・・・変なこと言っちゃうかもしれないけど・・・それでもいい?」
リツは呆れるように言った。
「互いに誤解が生まれたままよりマシだろ」
「そうですよ!もし記憶違いで任務失敗したら、ひとたまりもありません!」
「まぁ、恥ずかしがらずに話すっちゅうことが大事やからな。それに、俺についても思い出してもらわんと。俺だけはみごやん」
皆、口々に意見を言った。
『はみご?』
声が重なる。
「せやで?」
関西弁の人も、不思議そうに聞いた。
「『はみご』って何だよ?また関西弁か?」
リツが聞く。
「流石にはみごは方言ちゃうやろ。何でもかんでも方言って[漢字]言[/漢字][ふりがな]ゆ[/ふりがな]うたらええもんちゃうで」
「わー!待って待ってー!そんな喧嘩しないでー!」
「そうですよ!面会の時間も限られてますし!」
大きな声で言った。
「お前、そんなデカい声出せたのか・・・」
関西弁の人も、リツも少し引いていた。
「何か・・・ごめん・・・」
「とりあえず、新隊長。何でもいい。俺らについて知ってること、どんなに小さくても、全部話せ」
リツが、面と向かって言った。
「えっとね、まずは・・・じゃあ・・・リツから、話そうかな・・・」
少し間を置きながらも、前の世界の記憶を正確に思い出して話した。
「まず、コンはアクターズ四天王の1人で、すごい実力を持ってた。『四天王の中でも特に強い』って言われてた」
「そうですね!合ってます!」
「でも、俺の記憶では、四天王に関西弁の人なんていなくて、俺の憧れの人がいたんだ。しかも、リツも、もっと、なんかこう・・・無口な感じでさ」
「なるほど。そこが”記憶の相違”か」
リツが考え込むようにして言った。
「多分、そうだと思う。しかも、その”記憶の相違”っていうのは、ひとりひとりにあるのかも。それか、世界規模で」
「つまり、どういうことや?」
関西弁の人が聞いた。
「えっとね、俺の記憶って、この世界のと全くもって違うものばかりなんだ。きっと、歴史とか、そういう昔のことは変わってないと思う」
「例えば、本能寺の変で織田信長が死んだとか、ペリー来航とかやろ?」
「そう。今聞いた限りでは、歴史は変わってないみたいだけど・・・何て言えばいいんだろ・・・俺の記憶では、その、そもそもアクターズにも入ってなくて・・・えーっと・・・」
考え込む様子を見て、リツが言った。
「お前の記憶に俺はいたけど、”コイツはいなかった”。つまり、”存在が増えてる”。しかも、お前は”アクターズにすら入ってなかった”。でも、自分の知ってる遥か昔の歴史は同じ。なら、言えることはひとつだろ」
「言えることって?」
「”お前自体の歴史が書き換えられてる”ってことだ」
リツが言った。
「歴史が、書き換えられてる・・・?」
「それやとおかしない?自分、言っとったやん。『自分の知ってる遥か昔の歴史は同じ』やって」
関西弁の人が聞く。
「それはあくまで、自分、すなわち”新隊長が生まれる前”の出来事だ。俺は、”生まれた後の歴史”について言ってんだよ」
『生まれた、後?』
また声が重なる。
「生まれた後って、どういうことや。いや、そのままではあるんやろうけど・・・」
「その通り。そのままの意味ではある。でも、俺が言いたいのは、生まれが違う可能性だ。新隊長、自分の名前、言ってみろ」
「えっと、[漢字]天月[/漢字][ふりがな]あまつき[/ふりがな]、[漢字]空[/漢字][ふりがな]そら[/ふりがな]・・・」
リツに言われるがまま、自分の名前を言った。
「やっぱりな・・・」
リツが、深刻そうな表情で、こちらを見つめていた。
リツは呆れるように言った。
「互いに誤解が生まれたままよりマシだろ」
「そうですよ!もし記憶違いで任務失敗したら、ひとたまりもありません!」
「まぁ、恥ずかしがらずに話すっちゅうことが大事やからな。それに、俺についても思い出してもらわんと。俺だけはみごやん」
皆、口々に意見を言った。
『はみご?』
声が重なる。
「せやで?」
関西弁の人も、不思議そうに聞いた。
「『はみご』って何だよ?また関西弁か?」
リツが聞く。
「流石にはみごは方言ちゃうやろ。何でもかんでも方言って[漢字]言[/漢字][ふりがな]ゆ[/ふりがな]うたらええもんちゃうで」
「わー!待って待ってー!そんな喧嘩しないでー!」
「そうですよ!面会の時間も限られてますし!」
大きな声で言った。
「お前、そんなデカい声出せたのか・・・」
関西弁の人も、リツも少し引いていた。
「何か・・・ごめん・・・」
「とりあえず、新隊長。何でもいい。俺らについて知ってること、どんなに小さくても、全部話せ」
リツが、面と向かって言った。
「えっとね、まずは・・・じゃあ・・・リツから、話そうかな・・・」
少し間を置きながらも、前の世界の記憶を正確に思い出して話した。
「まず、コンはアクターズ四天王の1人で、すごい実力を持ってた。『四天王の中でも特に強い』って言われてた」
「そうですね!合ってます!」
「でも、俺の記憶では、四天王に関西弁の人なんていなくて、俺の憧れの人がいたんだ。しかも、リツも、もっと、なんかこう・・・無口な感じでさ」
「なるほど。そこが”記憶の相違”か」
リツが考え込むようにして言った。
「多分、そうだと思う。しかも、その”記憶の相違”っていうのは、ひとりひとりにあるのかも。それか、世界規模で」
「つまり、どういうことや?」
関西弁の人が聞いた。
「えっとね、俺の記憶って、この世界のと全くもって違うものばかりなんだ。きっと、歴史とか、そういう昔のことは変わってないと思う」
「例えば、本能寺の変で織田信長が死んだとか、ペリー来航とかやろ?」
「そう。今聞いた限りでは、歴史は変わってないみたいだけど・・・何て言えばいいんだろ・・・俺の記憶では、その、そもそもアクターズにも入ってなくて・・・えーっと・・・」
考え込む様子を見て、リツが言った。
「お前の記憶に俺はいたけど、”コイツはいなかった”。つまり、”存在が増えてる”。しかも、お前は”アクターズにすら入ってなかった”。でも、自分の知ってる遥か昔の歴史は同じ。なら、言えることはひとつだろ」
「言えることって?」
「”お前自体の歴史が書き換えられてる”ってことだ」
リツが言った。
「歴史が、書き換えられてる・・・?」
「それやとおかしない?自分、言っとったやん。『自分の知ってる遥か昔の歴史は同じ』やって」
関西弁の人が聞く。
「それはあくまで、自分、すなわち”新隊長が生まれる前”の出来事だ。俺は、”生まれた後の歴史”について言ってんだよ」
『生まれた、後?』
また声が重なる。
「生まれた後って、どういうことや。いや、そのままではあるんやろうけど・・・」
「その通り。そのままの意味ではある。でも、俺が言いたいのは、生まれが違う可能性だ。新隊長、自分の名前、言ってみろ」
「えっと、[漢字]天月[/漢字][ふりがな]あまつき[/ふりがな]、[漢字]空[/漢字][ふりがな]そら[/ふりがな]・・・」
リツに言われるがまま、自分の名前を言った。
「やっぱりな・・・」
リツが、深刻そうな表情で、こちらを見つめていた。