act
「思い出せないって、一体何の・・・」
空が言い終える前に、聞き覚えのある[漢字]爆発音[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]が聞こえた。
「爆発・・・やんな、今の」
「うん、多分・・・っていうか、この音・・・」
『今朝聞いた』
2人の声が重なった。
「なんや!自分も聞き覚えあんねや!」
「うん。でも、どこだで聞いたんだっけ・・・」
「俺も、そこだけわからん。何か、[漢字]テレビで聞いた記憶がある[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]んやけどな・・・」
「俺は、もっと、こう・・・[漢字]目の前で聞いた気が[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・[/ふりがな]・・・」
2人して頭を抱えていると、不意に叩かれた。
「今気づいたわ!こんなとこで悩んどる暇ないで!他の奴らが巻き込まれとるかもしれへん!早よ行くぞ!」
何もわからないまま、空はひたすらついて行った。
だが、さっきから何かおかしい。
空が歩いているこの地面も、壁も、天井でさえ、[漢字]見えない[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]。
ただただ、黒いだけだった。
「ねぇ、さっきからずっと走ってるよ!一体どこに行く気!?何も見えないよ!」
空が叫んだ。
同時に、空は驚くことになる。
自分の声が幼すぎるのだ。
(何でこんな・・・声が・・・もう・・・限界・・・!!)
体感で1時間以上走っているため、アクターズ志望の空でも流石に体力の限界が近づいていた。
そして、遂に走るのをやめる。
[漢字]両手を[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]膝につく。
(あれ・・・?さっきまで・・・手、引っ張られてたのに・・・)
そこから、空には見えない、ただの真っ黒な空間で、落ちていく感覚が続いた。
(どうしよう・・・これって・・・落ちてるよね・・・)
助けを呼ぼうと、声を出す。
「蜉ゥ縺代※」
自分でも聞き取れない、言葉ではない音だった。
「菴輔〒」
「縺企。倥>」
「蜉ゥ縺代※」
—
「・・・て!」
(・・・)
「・・・きて!」
(・・・?)
「起きて!」
目を開けると、光が眩しい。
「えっと・・・」
さっきまでの記憶が鮮明に残っている。
「ここはね、医療室」
「医療・・・室・・・?」
声の主の方をゆっくりと見る。
そこには、ミライがいた。
もちろん、横に凪もいる。
「え、凪くん!?生きてる・・・無事だったの!?」
「はぁ?何言ってんだお前?」
そんな簡単に死ぬかよ。
そう、言われると思った。
「何で俺のこと知ってんだよ?」
「え・・・?」
あまりにも予想外で、何もわからない。
”何で俺のこと知ってんだよ?”。
なぜ、どうして。
凪が自分を知らないのか。
「だって君は、アクターズに招待されて、俺もついてって・・・」
「は?何だよそれ・・・何で[漢字]有名でもない俺が[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・[/ふりがな]・・・」
「待って、『有名でもない俺が』って、どういうこと?君は超有名人じゃん!『[漢字]十鯨中[/漢字][ふりがな]とげいちゅう[/ふりがな]の期待の新星』!『人類の宝』!『世界の救世主』!!」
初めて凪に会った時に話した言葉をそのまま言う。
(あの時は毛嫌いしていた二つ名だけど、これで思い出すとか、冗談だって言って笑ってくれないかな・・・)
「意味わかんねぇ。俺なんて、その辺のただの凡人だぞ?その『期待の新星』やらなんやらは、全部[漢字]新隊長[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]に向けられてる言葉だろ」
訳がわからなかった。
確かに自分の記憶では、凪は『期待の新星』、『人類の宝』、『世界の救世主』だった。
「っつーか、そんなに言うならお前が招待してくれよ」
「何に・・・?」
「決まってるだろ?[漢字]アクターズに[/漢字][ふりがな]・・・・・・[/ふりがな]だよ」
「でも、俺そんな力ないよ・・・」
「は?何言ってんだ。お前、自分がアクターズの[漢字]新隊長[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]だってこと忘れたのか?」
「・・・え?」
さっぱりわからない。
思考が全く追いつかなかった。
自分が新隊長?
さっきまでは、ただの無名の養成学校1年生だったのに。
あり得るはずがない。
「まぁまぁ、あんなに激しいバトルの後じゃ仕方ないよ。きっと、頭を強く打ったんだ。それでちょっと記憶が飛んでるのかも」
ミライが言った。
「ま、そういうことにして、行くぞ、ミライ」
「あ、うん!ってか、ちゃんと”先輩”ってつけてよね!君は1年、俺は2年なんだからさ」
(『俺は2年なんだからさ』って、何で!?ミライさんは、養成行ってないはず・・・中学の時からアクターズの四天王で・・・)
自分の記憶と、何もかもが違う。
すると、ノックが聞こえ、すっとドアが開く。
「元気しとるか?ウチの新隊長さんは」
聞き覚えのある関西弁。
あの時の、人だ。
「無事でよかったです!」
「別に心配する必要もねぇだろ」
ゾロゾロと入ってくる。
「あーっと?確か強打か何かで記憶飛んどるんよな?俺らのこと、覚えとる?」
「えっと、その・・・黒髪の子は・・・リツだよね・・・」
「なるほど。つまり、[漢字]コイツだけ[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]覚えてないんだな」
そう言って、関西弁の人を親指で指した。
「俺かぁ・・・まぁ、しゃーないよなぁ・・・」
「じゃあ、色々話してみましょうよ、僕らのこと。少しは思い出すかもしれませんよ?」
「とりあえず、新隊長。1つだけ質問だ」
「何?」
「俺たちについて、[漢字]どこまで覚えてる[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・[/ふりがな]?」
ゴクリ、と思わず唾を飲んだ。
空が言い終える前に、聞き覚えのある[漢字]爆発音[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]が聞こえた。
「爆発・・・やんな、今の」
「うん、多分・・・っていうか、この音・・・」
『今朝聞いた』
2人の声が重なった。
「なんや!自分も聞き覚えあんねや!」
「うん。でも、どこだで聞いたんだっけ・・・」
「俺も、そこだけわからん。何か、[漢字]テレビで聞いた記憶がある[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]んやけどな・・・」
「俺は、もっと、こう・・・[漢字]目の前で聞いた気が[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・[/ふりがな]・・・」
2人して頭を抱えていると、不意に叩かれた。
「今気づいたわ!こんなとこで悩んどる暇ないで!他の奴らが巻き込まれとるかもしれへん!早よ行くぞ!」
何もわからないまま、空はひたすらついて行った。
だが、さっきから何かおかしい。
空が歩いているこの地面も、壁も、天井でさえ、[漢字]見えない[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]。
ただただ、黒いだけだった。
「ねぇ、さっきからずっと走ってるよ!一体どこに行く気!?何も見えないよ!」
空が叫んだ。
同時に、空は驚くことになる。
自分の声が幼すぎるのだ。
(何でこんな・・・声が・・・もう・・・限界・・・!!)
体感で1時間以上走っているため、アクターズ志望の空でも流石に体力の限界が近づいていた。
そして、遂に走るのをやめる。
[漢字]両手を[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]膝につく。
(あれ・・・?さっきまで・・・手、引っ張られてたのに・・・)
そこから、空には見えない、ただの真っ黒な空間で、落ちていく感覚が続いた。
(どうしよう・・・これって・・・落ちてるよね・・・)
助けを呼ぼうと、声を出す。
「蜉ゥ縺代※」
自分でも聞き取れない、言葉ではない音だった。
「菴輔〒」
「縺企。倥>」
「蜉ゥ縺代※」
—
「・・・て!」
(・・・)
「・・・きて!」
(・・・?)
「起きて!」
目を開けると、光が眩しい。
「えっと・・・」
さっきまでの記憶が鮮明に残っている。
「ここはね、医療室」
「医療・・・室・・・?」
声の主の方をゆっくりと見る。
そこには、ミライがいた。
もちろん、横に凪もいる。
「え、凪くん!?生きてる・・・無事だったの!?」
「はぁ?何言ってんだお前?」
そんな簡単に死ぬかよ。
そう、言われると思った。
「何で俺のこと知ってんだよ?」
「え・・・?」
あまりにも予想外で、何もわからない。
”何で俺のこと知ってんだよ?”。
なぜ、どうして。
凪が自分を知らないのか。
「だって君は、アクターズに招待されて、俺もついてって・・・」
「は?何だよそれ・・・何で[漢字]有名でもない俺が[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・[/ふりがな]・・・」
「待って、『有名でもない俺が』って、どういうこと?君は超有名人じゃん!『[漢字]十鯨中[/漢字][ふりがな]とげいちゅう[/ふりがな]の期待の新星』!『人類の宝』!『世界の救世主』!!」
初めて凪に会った時に話した言葉をそのまま言う。
(あの時は毛嫌いしていた二つ名だけど、これで思い出すとか、冗談だって言って笑ってくれないかな・・・)
「意味わかんねぇ。俺なんて、その辺のただの凡人だぞ?その『期待の新星』やらなんやらは、全部[漢字]新隊長[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]に向けられてる言葉だろ」
訳がわからなかった。
確かに自分の記憶では、凪は『期待の新星』、『人類の宝』、『世界の救世主』だった。
「っつーか、そんなに言うならお前が招待してくれよ」
「何に・・・?」
「決まってるだろ?[漢字]アクターズに[/漢字][ふりがな]・・・・・・[/ふりがな]だよ」
「でも、俺そんな力ないよ・・・」
「は?何言ってんだ。お前、自分がアクターズの[漢字]新隊長[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]だってこと忘れたのか?」
「・・・え?」
さっぱりわからない。
思考が全く追いつかなかった。
自分が新隊長?
さっきまでは、ただの無名の養成学校1年生だったのに。
あり得るはずがない。
「まぁまぁ、あんなに激しいバトルの後じゃ仕方ないよ。きっと、頭を強く打ったんだ。それでちょっと記憶が飛んでるのかも」
ミライが言った。
「ま、そういうことにして、行くぞ、ミライ」
「あ、うん!ってか、ちゃんと”先輩”ってつけてよね!君は1年、俺は2年なんだからさ」
(『俺は2年なんだからさ』って、何で!?ミライさんは、養成行ってないはず・・・中学の時からアクターズの四天王で・・・)
自分の記憶と、何もかもが違う。
すると、ノックが聞こえ、すっとドアが開く。
「元気しとるか?ウチの新隊長さんは」
聞き覚えのある関西弁。
あの時の、人だ。
「無事でよかったです!」
「別に心配する必要もねぇだろ」
ゾロゾロと入ってくる。
「あーっと?確か強打か何かで記憶飛んどるんよな?俺らのこと、覚えとる?」
「えっと、その・・・黒髪の子は・・・リツだよね・・・」
「なるほど。つまり、[漢字]コイツだけ[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな]覚えてないんだな」
そう言って、関西弁の人を親指で指した。
「俺かぁ・・・まぁ、しゃーないよなぁ・・・」
「じゃあ、色々話してみましょうよ、僕らのこと。少しは思い出すかもしれませんよ?」
「とりあえず、新隊長。1つだけ質問だ」
「何?」
「俺たちについて、[漢字]どこまで覚えてる[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・[/ふりがな]?」
ゴクリ、と思わず唾を飲んだ。