「はぁぁぁ、、、、」
また告白できなかった、、、
「大丈夫！次のチャンスがあるって、」
脳の裏で前に友人の放った言葉を繰り返す。
私は一度好きな人に告白したことがある。
その時に「ごめんなさい、俺はまだ彼女を作る気にはなれません」そう振られてしまった。だから、言いたい思いを心の奥底にしまって私は今日も作られた笑顔で友達に接する。だけど、もうこんな作り笑いをやめて素のまま話してみたら友達が減ってしまうかもしれない。そんな恐怖感を抱きながら今日も学校へ行く。
「いってきまーす」
「いってらっしゃーい」
家族の声援を得て学校に向かう。
いつもならこの通りを通るだけで嫌になるが、今日は大好きなプールの授業がある。
「今日はいい日だなぁ」
こっそりつぶやく
私の家は学校から遠いところにある。だけど今日の授業が楽しみすぎて早く着いてしまった。
「暇だなぁ」
そうつぶやくと急に
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
「おはよー」
「わぁ、、、まじでビビった、、」
「驚かせちゃてなんかごめんね💦」
「いやいや、私が勝手に驚いただけだから気にしないで」
本当にびっくりした。いつもなら私のだいぶ後から来る悦司だか今日は珍しく早く学校に来ている。
「今日は珍しく早いんだね」
話しかけてみる
「自学のノートを学校に忘れちゃって、、、」
「そうなんだ、珍しいね忘れ物なんて」
「いや僕めっちゃ忘れ物するよ」
「えっマジ？全然しっかりしているからびっくりしちゃった」
その後も他愛のない話をしていったけど私は、心臓が飛び出しそうなくらいにドキドキしていた。
その後1時間目も難なく終わり2時間目になった、これからプールの授業だからとても楽しみだ。
バシャバシャ
キャッキャキャッキャ
「やっぱりプール楽しいわぁ」
「確かに！」
友達のみみちゃんが反応してくれる
「今日で学校終わりだからさいこーーー！」
そう明日から学校は夏休みに入るのだ！
「本当にそうだね～」
そして2時間目も難なく終わりそうそんなときに
バッシャーン
大きな音を立てて水しぶきが上がった
ゾロゾロと人が集まっていく
何かがおかしいそう思った私は人が行く方向に行ってみるとそこには私の好きな悦司が倒れていた。
どうやら飛び込み練習で打ちどころの悪いところに打ってしまったらしい。
「悦司っ目をさましてっ、、、」
肩を掴んで揺さぶる
「危ないから離れなさい！！」
先生に忠告されても私は離れなかった。
その後親を呼ばれ家に返された。
「大変だったね歩花、、、」
母にそう言われたけれど何も私は答えられなかった。
その日は、夕食も食べる気力がないくらいショックで夜も寝れなかった。