僕は気に入らないことがあるとすぐ暴言を吐き出してしまう例えばこんなふうに
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敦「うわあああ！母さんのバカァ！」
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母を怒らせた
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母「なんて事言うの！」
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敦「うわああああああああ！」
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その度に母は僕を外に追い出された
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母「そんな事言う子はうちの子じゃありません！出ていけ」
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敦「あっ」
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ガチャン
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敦「…！」
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ヌッ(猫が現れる
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敦「おわぁっ！」
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猫「シャー」
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敦「ごめんなさい、開けてください、暗い！怖い！猫ぉ！」
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真っ暗で恐ろしい夜は僕を反省させるのにちょうどよかった
しかし何度も同じことをやられると
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母「出ていけ！」
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ガチャン
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慣れてしまった…
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敦「追い出されちゃった、んっ君か(猫)、どこ行くんだよ？待て待て抱っこさせて」
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敦「なんだ、家から離れてても全然怖くないじゃん、これなら探検もできる」
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敦「君も連れて行ってあげる」


敦「ほらここにの家はアニメ見てる」
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敦「あっ、いい匂いこっちの家はカレーだな」
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今まであんなに怖かった夜が楽しくて母に叱られたことなんて忘れてしまっていた
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例えば雲ひとつない夜空も
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敦「すげぇー、星だらけの夜空だこんなん初めて見た」
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父「おい」
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ビクッ!
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父「何やってんだお前、こんな夜の危ねえだろ」
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敦「なんだ父さんかびっくりした」
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父「お前また追い出されたんか、今日は何やったんだ？」
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敦「バカって言っちゃった」
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父「そりゃ追い出されるわ」
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由美「あー！！いた!母さん敦いた猫と遊んでる」
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由美「心配ばっかかけんなこのアホ！」
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敦「はいはいごめんなさい」
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僕はこの日の夜をずっと忘れない