灼熱の翼は白銀に煌めく。 ~レイマウント2663~
だが、ウルチュアッサのジュースにはあるデメリットがある。
それは『お腹を壊しやすい』事だ。ウルチュアッサに含まれるベルヴォティウムという物質は、グニオンに住む動物に対しては水分補給にも食事にも使える万能食材だが、人体にとっては胃や腸に傷をつける、いわば毒だ。慣れれば全然だが、私は初めて飲んだもので、下痢と吐き気でトイレに引き籠っている。
「光瑠、まさかベルヴォティウムの毒にあたったか?」
苦し紛れに返事する。
「うん、てか、みっちゃんは全然大丈夫なんだね…」
私の3倍はウルチュアッサを体にぶっこんでたけど…
「そりゃそうよ、僕の親ったら僕が離乳食食べ始めた時期からベルヴォティウムぶち込んでたから…(苦笑)」
「とりまお大事に~」
ってみっちゃんは言ってるけど、こっちは大変なんです~‼
~30分後~
ジャー
「光瑠、ちょっとやばいもん見つけちゃったかも知れん。」
「え?何々?」
みっちゃんはパソコンのエンタァァァァァァァァァァァァァァキーを押した。すると、印刷機が2枚、3枚、4枚…と何かがびっしりと書いてある紙がプリントされてきた。合計13枚の紙のトップに書いてあったのは
『エメリア共和国に対する賠償法案』
その時、私は疑った。エメリア共和国は、これまで戦争で負けたりした場合、きっちり賠償金を払っており、ここ100年近く戦争は起こっていない。なのになぜ、今更賠償金を請求されるのだろうか?
「おい、光瑠、読んでみろよ。7ページ目から。」
とみっちゃんから言われたので開くとそこには…
『グニオン人の血を継ぐ者、あるいは生粋のグニオン人に対する布告』という見出しの下に、恐ろしい文章が書いてあった。
<<抜粋>>
偽グニオン人が嘗て(大植民時代に)地球人に対して行った蛮行には筆舌に尽くし難い行為が数多く含まれている。それらの賠償を償う事無く、グニオン人が富を築き生活している時点で、偽グニオン人には謝罪の心が一切の所ないと考える。
我々は偽グニオン人に対し、人頭税の支払いとコミュニティへの移動を命令する事が大統領令に依り可能になる。
(中略)
我々が真のグニオン人だ。我々の力が無ければこの星で暮らす事すら出来ない偽グニオン人には鉄鎚を下すべきだ。
…嘘だろ⁉何だよこれ⁉
「これをばらせば、地球政府にべったりなド・ランクザンを追いやる名目が作れるぞ‼」
それは『お腹を壊しやすい』事だ。ウルチュアッサに含まれるベルヴォティウムという物質は、グニオンに住む動物に対しては水分補給にも食事にも使える万能食材だが、人体にとっては胃や腸に傷をつける、いわば毒だ。慣れれば全然だが、私は初めて飲んだもので、下痢と吐き気でトイレに引き籠っている。
「光瑠、まさかベルヴォティウムの毒にあたったか?」
苦し紛れに返事する。
「うん、てか、みっちゃんは全然大丈夫なんだね…」
私の3倍はウルチュアッサを体にぶっこんでたけど…
「そりゃそうよ、僕の親ったら僕が離乳食食べ始めた時期からベルヴォティウムぶち込んでたから…(苦笑)」
「とりまお大事に~」
ってみっちゃんは言ってるけど、こっちは大変なんです~‼
~30分後~
ジャー
「光瑠、ちょっとやばいもん見つけちゃったかも知れん。」
「え?何々?」
みっちゃんはパソコンのエンタァァァァァァァァァァァァァァキーを押した。すると、印刷機が2枚、3枚、4枚…と何かがびっしりと書いてある紙がプリントされてきた。合計13枚の紙のトップに書いてあったのは
『エメリア共和国に対する賠償法案』
その時、私は疑った。エメリア共和国は、これまで戦争で負けたりした場合、きっちり賠償金を払っており、ここ100年近く戦争は起こっていない。なのになぜ、今更賠償金を請求されるのだろうか?
「おい、光瑠、読んでみろよ。7ページ目から。」
とみっちゃんから言われたので開くとそこには…
『グニオン人の血を継ぐ者、あるいは生粋のグニオン人に対する布告』という見出しの下に、恐ろしい文章が書いてあった。
<<抜粋>>
偽グニオン人が嘗て(大植民時代に)地球人に対して行った蛮行には筆舌に尽くし難い行為が数多く含まれている。それらの賠償を償う事無く、グニオン人が富を築き生活している時点で、偽グニオン人には謝罪の心が一切の所ないと考える。
我々は偽グニオン人に対し、人頭税の支払いとコミュニティへの移動を命令する事が大統領令に依り可能になる。
(中略)
我々が真のグニオン人だ。我々の力が無ければこの星で暮らす事すら出来ない偽グニオン人には鉄鎚を下すべきだ。
…嘘だろ⁉何だよこれ⁉
「これをばらせば、地球政府にべったりなド・ランクザンを追いやる名目が作れるぞ‼」
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