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灼熱の翼は白銀に煌めく。 ~レイマウント2663~

#3

第参話  『自由エメリア』

やっとの思いで事故現場に到着した。
「みっちゃん、車内に置いてあった飴ちゃん底尽きたんだけど~」
私がこういうと、三好[小文字](みっちゃん)[/小文字]はこういった。
「そうだな、[漢字]オフィス[/漢字][ふりがな]僕達の隠れ家[/ふりがな]に帰るときに買って帰るか。」
わ~い‼
そんな感じで喋り[漢字]乍[/漢字][ふりがな]なが[/ふりがな]ら事件現場周辺にやってくると、『KEEP OUT』と書かれた黄色と黒色のテープで道が封鎖されていた。近くにいた警備員に職務証を見せ、中に入った。
いつもとは違う中央駅の雰囲気だった。この時間ならば、人と人の隙間を縫っていかなければ電車に間に合わない程の混雑なのだが、今日は数人の警官がいるのみ。駅中央部に位置する、天井がドーム状になっているガラス張りの巨大な『大コンコース』の中央に、何やら騒がしい様子の現場検証の人が5~6人いた。
「何があったんです?」
私がそう聞くと、一人の中年の現場検証人が、こう呟いた。
「犯人は、レジスタンスかもしれねぇ…」
たばこを吸いながら、おっさんはそう答えた。[打消し][小文字]職務中に喫煙はもろアウトやろ…[/小文字][/打消し]
現場検証人が囲むその中央には、真っ黒に焦げた服や手帳が置いてあった。ブルーシートの上には、赤い太陽の上に描かれた金色の星が縫ってある布があった。しかし、それを見て、私は愕然とした。
「おい、光瑠、どうした?」
みっちゃんの質問にビックリするも、まずは取り敢えず状況を説明した。
結果…
「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい?『自由エメリア』の仕業って事かよ⁉」
みっちゃんは混乱していた。



自由エメリアとは、エメリア共和国の独立を願う武装組織である。これまで地球人がエメリアに対して行ってきた行為の数々に対する復讐を掲げており、エメリアに住む貧困層などからの支持が厚いが、一部の富豪は裏で『自由エメリア』を支援していると言われている。

国内の反政府勢力
『自由エメリア』…独立運動の前衛
『エメリア解放同盟』…穏健派独立運動
『エメリア国』…[打消し]ネオナチ[/打消し]
『新アルデバラン=エメリア世界国』…[打消し]加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ加速せよ[/打消し]



「今回得た遺留品は我々で回収して捜査に役立てます。よろしいでしょうか。」
警察官の女性がそう語りかけてきた。私は「はい」と答えてきた。気付けば、もう時計の針は11時だ。あぁ~腹減った~

「そうだ光瑠、今日は昼めし外で食っちまうか?」
「賛成‼」
そしていつもの「アーバングラインド」で、パスタをいただく。地球と何ら変哲のない食事が出来るのが、[太字]クリップル星[/太字]の良い所である。
ジュースも頼んだ。ウルチュアッサのジュースで、色は水色に近い黄色。味は普通に柑橘類の味だ。


続く

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2024/06/05 21:00

AS@関東の民 ID:≫0tS.Wi/U8jY6Y
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