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星屑の旅

#5

君と

〜第五話〜【君と】
少女は何も反応しない。少年の猫のような耳は下がってしまった。少女は走り続けた。
僕と少年の腕を掴んだまま。「ついたよ」少女はさっきとは全く違う小さな声で言った。
「あのさ,俺は別にお前を傷つけたくて言ったわけじゃないんだ。」と少年が言う。少し間を開け少女が口を開いた
「ははは,,,ごめんね。私も星の欠片現象発症者なんだ。」少女は,笑顔で言う。
「えっと別に気にしてないぞ,,,」と少年が小さな声で言った。
僕は2人に何故冒険者達が会いたいのか聞こうとした。口を開く寸前でふと頭に考えがよぎった。そういえば,僕は2人の名前を知らない。
こういうときは質問をするべきだ,と僕の心が叫んだ。「あの,,2人のお名前は,,,?」
少女が元気な声で言った。「私の名前は,,リア・ホエール!」少年はリアとは違う落ち着いた声で言った。「俺の名前は,,ゼラだ。」「よろシク,,。リアさん,ゼラさん。」と僕は誰にも聞こえない程の小さな声で言った。ゼラが猫のような耳を触っているのを見つめていると,リアがいなくなってしまった。僕は焦って,「あえ,,リアさん?」と間抜けな声を出してしまった。しかし心配する必要はなかったようで,リアは教会から出てきた。僕は安心した。けどその隣には大きな鞄を背負った人や,猫のお面を被った人など、多種多様な人が出てきた。けどその中で,一番の先頭を笑顔で歩いてくる人がいた。その笑顔の方が人なのかはわからない。 何故ならば,その方の後ろを歩いている方達皆,人のような見た目をしていなかった。

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作者メッセージ

長めです。

2024/05/28 17:27

ID:≫.pyJ8UHGiwmyw
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