二次創作
私はコミュ障オタクです。
じりじりとした真夏の日差しが私たちを照らす。
空を見上げると大きな入道雲。
「もう、夏が来たのか……」
六月は駆け抜けるように去っていき、今日──七月一日が来た。
「もう、半年が終わったのか……」
眩しい青空を見上げる。
夏らしい色や形をしている空と雲。
青々とした木々。木漏れ日が美しい。
そんな春から夏に変わった景色を珍しそうに私は見ていた。
(毎年、見れるのになぁ)
そう考えていると、後ろから「●●!」と私を呼ぶ声がした。
振り返るとそこにいたのは夏目くんだった。
「あ……」
私は言葉が出なかった。
私は世界公認希望のコミュ障だからだ。
「えっと……。な、何……?」
私はおそるおそる訊く。
彼は目を逸らして「英語を教えて欲しいんだ。俺の友達から聞いて、●●なら英語が得意だって言ってたから……」と言った。
英語……。確かに得意だ。どの教科よりもテストの点数が高い。
「い、いいけど……。え、わ、へ、下手かもしれない。お、教えるの、苦手だから」
元の世界で、友達に一回教えたことはあるが、「○○の、あまり分からなかったなー」と言われてしまった。
それから私は教えるのが嫌で、教えることは一切しなかった。
そう、力なく言う私を見て、彼は「大丈夫」と優しい微笑みを浮かべて言った。
そんな彼を見ていると、安心し、自信が持てるようになった気がした。
「わ、分かった……! それと……」
「ん?」
「誕生日、おめでとう」
彼は目を丸くした。だが、すぐに笑みを浮かべ「ありがとう」と言った。
そんな二人を優しい風が包み込んだ。
空を見上げると大きな入道雲。
「もう、夏が来たのか……」
六月は駆け抜けるように去っていき、今日──七月一日が来た。
「もう、半年が終わったのか……」
眩しい青空を見上げる。
夏らしい色や形をしている空と雲。
青々とした木々。木漏れ日が美しい。
そんな春から夏に変わった景色を珍しそうに私は見ていた。
(毎年、見れるのになぁ)
そう考えていると、後ろから「●●!」と私を呼ぶ声がした。
振り返るとそこにいたのは夏目くんだった。
「あ……」
私は言葉が出なかった。
私は世界公認希望のコミュ障だからだ。
「えっと……。な、何……?」
私はおそるおそる訊く。
彼は目を逸らして「英語を教えて欲しいんだ。俺の友達から聞いて、●●なら英語が得意だって言ってたから……」と言った。
英語……。確かに得意だ。どの教科よりもテストの点数が高い。
「い、いいけど……。え、わ、へ、下手かもしれない。お、教えるの、苦手だから」
元の世界で、友達に一回教えたことはあるが、「○○の、あまり分からなかったなー」と言われてしまった。
それから私は教えるのが嫌で、教えることは一切しなかった。
そう、力なく言う私を見て、彼は「大丈夫」と優しい微笑みを浮かべて言った。
そんな彼を見ていると、安心し、自信が持てるようになった気がした。
「わ、分かった……! それと……」
「ん?」
「誕生日、おめでとう」
彼は目を丸くした。だが、すぐに笑みを浮かべ「ありがとう」と言った。
そんな二人を優しい風が包み込んだ。