勝頼脳破壊ネタ
#1
またの名を晴信尊厳凌辱ネタ
私の父は正に戦国最強と呼ばれるに相応しい程素晴らしく、それ故に近寄りがたい人だった。そして自分はそんな父に好かれていないこと、自分がその血の優れた部分を受け継げなかったことを自覚しつつも、憧れることを終ぞ止めることが出来なかった。
『生きているときにこの言葉をかけてやれなかったことを申し訳なく思っている。……おれが死んだ時から、武田はお前の武田になった。俺の事なぞ気にせず、己を貫いて次代に繋ぐことだけを考えろ』
まさか、死後に英霊となった若かりし日の父が現れ、己にも多少なり親としての情を向けてそのような言葉をかけられる日が来ようとは露程にも思っていなかった。
ここは本来の時の流れとは違う、全ての歪みが正されれば跡形もなく消えてしまう世界であったとしても、座なる場所には記録としてしか残らなくても、私の生を肯定するには十分すぎるほどだった。
……そんな天にも昇れそうなほどの喜びを味わった後だというのに、今この瞬間に眼前で宿敵であったはずの上杉謙信に犯されて女のような声を上げる父の姿に絶望しつつも、顔を背けて立ち去ることが出来なくなっていた。
(何故……何故だ……!!)
カルデア、という場所から来訪したマスターに帯同している英霊と最初に顔を合わせた時、あの謙信が男の姿になっていたことに驚いていたのが今となっては馬鹿らしい。いくら鬱陶しがられようと父のそばから離れるべきでは無かったと心底後悔した。
(何故あの謙信なのですか父上……!!)
だが、父も父だ。昔から男とも褥を共にすることは知っていたし、あの時代には当然のことだった。だとしてもこれは話が違う。謙信とは宿敵であり、実力を認め合った好敵手であっただけの筈だ。それが何故、仰向けの状態で自分よりも年若い男に組み敷かれて半端にはだけた洋装から薄紅に染まった新雪のような肌を晒し、どの男よりも美しく整った顔を蕩けさせながら謙信の魔羅を受け入れているのだ。それも嬉しそうに……!!
そんな苛立ちにも似た感情が渦巻いている最中でも、これまで眉を八の字に下げて切なげに目を伏せていた父の瞼がゆっくりと上がり、少し開いた襖の間から見下ろすように覗いていた私と目線が絡んだ。
しまった、と心臓が跳ね上がり思わず息を詰める。父も同じだったようで、色の薄いその両眼が見開かれていく。
「う゛あ゛っ!!」
父が何か言おうとしたのか口を動かした瞬間、謙信に強く胎の中を突かれたのか目尻に溜まっていた涙を散らしながら弓形に背を反らせ、ガクリと上体を大きく震わせながら悲鳴のような嬌声を上げそのまま気を失ってしまった。
「…………」
これまで後頭部しか見えなかった謙信が突如として顔を上げ、私をあの何を考えているのか良く分からない目で見つめてきた。今度は謙信と目線があった瞬間、ようやく全身の硬直が解けて何度も足を縺れさせながらもその場から逃げるように走り去った。
「……畜生……!!!!」
やたら長く感じる廊下を我武者羅に走り、曲がり角で壁に突き当たるとその場に崩れ落ちた。ゼェハァと荒い息を落ち着ける間もなく慟哭して硬い土壁を思い切り拳で殴り、己の額もありったけの力で柱に叩きつけた。
「なんで……、っ」
鼻血と涙が同時に自分の袴にぱたりと落ちた。未だに腹の底から湧き上がる怒りは謙信だけでなく、今にもはち切れそうなほどに股間を膨らませている自分にも向けられていた。
『生きているときにこの言葉をかけてやれなかったことを申し訳なく思っている。……おれが死んだ時から、武田はお前の武田になった。俺の事なぞ気にせず、己を貫いて次代に繋ぐことだけを考えろ』
まさか、死後に英霊となった若かりし日の父が現れ、己にも多少なり親としての情を向けてそのような言葉をかけられる日が来ようとは露程にも思っていなかった。
ここは本来の時の流れとは違う、全ての歪みが正されれば跡形もなく消えてしまう世界であったとしても、座なる場所には記録としてしか残らなくても、私の生を肯定するには十分すぎるほどだった。
……そんな天にも昇れそうなほどの喜びを味わった後だというのに、今この瞬間に眼前で宿敵であったはずの上杉謙信に犯されて女のような声を上げる父の姿に絶望しつつも、顔を背けて立ち去ることが出来なくなっていた。
(何故……何故だ……!!)
カルデア、という場所から来訪したマスターに帯同している英霊と最初に顔を合わせた時、あの謙信が男の姿になっていたことに驚いていたのが今となっては馬鹿らしい。いくら鬱陶しがられようと父のそばから離れるべきでは無かったと心底後悔した。
(何故あの謙信なのですか父上……!!)
だが、父も父だ。昔から男とも褥を共にすることは知っていたし、あの時代には当然のことだった。だとしてもこれは話が違う。謙信とは宿敵であり、実力を認め合った好敵手であっただけの筈だ。それが何故、仰向けの状態で自分よりも年若い男に組み敷かれて半端にはだけた洋装から薄紅に染まった新雪のような肌を晒し、どの男よりも美しく整った顔を蕩けさせながら謙信の魔羅を受け入れているのだ。それも嬉しそうに……!!
そんな苛立ちにも似た感情が渦巻いている最中でも、これまで眉を八の字に下げて切なげに目を伏せていた父の瞼がゆっくりと上がり、少し開いた襖の間から見下ろすように覗いていた私と目線が絡んだ。
しまった、と心臓が跳ね上がり思わず息を詰める。父も同じだったようで、色の薄いその両眼が見開かれていく。
「う゛あ゛っ!!」
父が何か言おうとしたのか口を動かした瞬間、謙信に強く胎の中を突かれたのか目尻に溜まっていた涙を散らしながら弓形に背を反らせ、ガクリと上体を大きく震わせながら悲鳴のような嬌声を上げそのまま気を失ってしまった。
「…………」
これまで後頭部しか見えなかった謙信が突如として顔を上げ、私をあの何を考えているのか良く分からない目で見つめてきた。今度は謙信と目線があった瞬間、ようやく全身の硬直が解けて何度も足を縺れさせながらもその場から逃げるように走り去った。
「……畜生……!!!!」
やたら長く感じる廊下を我武者羅に走り、曲がり角で壁に突き当たるとその場に崩れ落ちた。ゼェハァと荒い息を落ち着ける間もなく慟哭して硬い土壁を思い切り拳で殴り、己の額もありったけの力で柱に叩きつけた。
「なんで……、っ」
鼻血と涙が同時に自分の袴にぱたりと落ちた。未だに腹の底から湧き上がる怒りは謙信だけでなく、今にもはち切れそうなほどに股間を膨らませている自分にも向けられていた。
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